日本人に寄り添う福音宣教の扉(99)「歪んだ情報」に忠実に寄り添う 広田信也

2020年7月18日07時07分 コラムニスト : 広田信也 印刷
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40年も昔のことですが、前職の会社に入社した直後の研修で、ある講師が「新聞やテレビの情報は、ほぼすべて間違っているので、信じないようにしなさい」と語ったことを記憶しています。

その当時は経験も浅く、講師の意外な言葉に驚きましたが、40年たった今、マスコミなどを介して伝わる歪んだ情報に心を痛めることが多くなりました。

新型コロナウイルスに関する歪んだ情報

今回の新型コロナウイルスに関する情報は、いまだに多岐にわたって混乱が続き、真相がよく分からなくなっていますが、マスコミを中心としたほとんどの情報は、相変わらず不安を煽る歪んだ内容になっています。

その影響を受けて、発症者の非常に少ない現状でさえ、危険に怯える人がかなりいますので、今秋以降、毎年のように増える感染症リスクに対応できるか不安なところです。

不安を煽られたことによって、被害を受けておられる多くの皆さんの人権と生活が守られることを祈ります。

環境破壊に関する歪んだ情報

以前、私が関わった環境問題でも、実態から懸け離れた情報が日々流れています。マスコミは断片的な情報をもとに、自ら伝えたいことだけを伝えますが、都合の悪いことや、注目されない内容は伝えません。

例えば、地球温暖化を示すために、CO2濃度の増加と北極の氷が解ける映像を同時に流して、CO2排出抑制の必要を伝えますが、温暖化の実態もその原因もいまだに分かっていません。オゾン層破壊は、南極のオゾンホールの拡大を頻繁に伝えていましたが、ここ数年、オゾンホールが縮小している情報はあまり伝えません。

CO2対策のために、車両の電動化を促す情報がよく発信されますが、かえって経済活動の幅が広がり、CO2排出量は増えています。電動化の主目的は、環境とは異なるところに存在します。

大気汚染、海洋汚染も、汚染の実態を示す映像と、その原因になり得る車両の増加やプラスチックの危険性を映像によって伝えます。しかし、ガソリン車の排気レベルが極めて良好なことや、プラスチックがナフサの有効利用として欠かせないことはあまり伝えません。

分別されたプラスチックゴミの焼却による熱エネルギー回収は、焼却炉の運転に欠かせない要素になっていると思いますが、分別したプラスチックゴミを焼却している実態はあまり伝えられません。

報道を受ける側は、環境破壊の実態と原因、さらに課題や対策方針まで、詳細を知らぬまま、一方的にマスコミからの情報を受け取ってしまいます。

「歪んだ情報」に忠実に寄り添う

全ての情報は、それぞれの立場にある人から、その立場に沿って発信されます。発信された情報は、どんなに配慮しても、かならず固有の歪みを持ってしまいます。

また情報を受け取る側も、限られた情報を自分の立場で受け取るため、その立場を反映した受け取り方になります。

結局、私たちは歪んだ情報から自由になることは難しいのでしょう。全ての情報は、人の心の歪みを反映していますから、正しい情報からずれています。

私たちは、そのような歪んだ情報によって、人を傷つけたり、また傷つけられたりすることがないよう注意を払いたいものです。

そして、歪んだ情報を流す人や社会に対しても、忠実に寄り添い、神様の正しい働きが損なわれないように祈りたいと思います。やがて、神様のみ旨だけが完全に成就することを、信仰によって心に刻みたいものです。

主が仰せられると そのようになり 主が命じられると それは立つ。主は 国々のはかりごとを破り もろもろの民の計画をくじかれる。主のはかられることは とこしえに立ち みこころの計画は 代々に続く。(詩篇33篇9~11節)

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広田信也

広田信也(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。20年、良き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

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