Skip to main content
2025年7月12日10時33分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(97)「死」を受け入れ「死」に寄り添う社会へ 広田信也

2020年6月20日16時44分 コラムニスト : 広田信也
  • ツイート
印刷
関連タグ:広田信也

この数カ月、新型コロナウイルスの感染拡大を伝えるニュースがあらゆるメディアを通して流され続けました。中でも、感染者数、死亡者数の増加をあたかも感染拡大の根拠とするような伝え方が目立ったように思います。

使われたデータは客観的なものですが、自粛ムードをあおろうとする伝える側の意図を反映し、私たちの日々の生活の中に、「死」に至る危険が身近に迫っているような緊迫感が伝わりました。

結局、今回のウイルスによる感染者数、死亡者数は、他の感染症(インフルエンザなど)よりはるかに少なく、今後、特別なことが起こらない限り、この騒ぎは収束するでしょう。

しかし、恐怖心がまん延したことにより、経済活動の復帰に時間がかかる他、目に見えない心の被害は、計り知れないものがあるように感じています。

過度の恐怖心は、本来人が避けて通れない「死」を遠ざけ、正しく「死」を受け入れることを拒む体質を育みます。生きている限り、人は「死」に向かって時を刻んでいますから、その現実から目を背けると、生きることが苦しくなっていきます。

毎日約4千人が亡くなる日本社会

今回の新型コロナウイルスによる日本の死亡者は、927人(6月15日現在)ですので、平均すると1日当たり7~8人の方が犠牲になりました。大切な命が失われたわけですから、「死」を悼み、これ以上の被害が及ばないよう警戒することは大切です。

しかし一方で、日本社会では毎日4千人近い方が亡くなり、その中の1割が同じような風邪の症状から肺炎で亡くなっている現実があります。新型コロナの犠牲者(1日当たり7~8人)よりはるかに多い人数です。

東日本大震災の死者は、行方不明者を含めて2万人弱ですから、わずか5日間で震災の死者とほぼ同じ人数になり、年間140万人近い方が継続して命を落としています。

私たちは、生きている限り、このようなたくさんの「死」に囲まれているのです。現代の日本社会にとって「死」を受け入れ、「死」に寄り添うことは、人生そのものを受け入れ、幸いな命を大切に生きる秘訣とも言えるでしょう。

日本社会には、伝統的に「死」を忌み嫌う習慣があり、「死」に向き合うことを苦手としている人が多いように思います。新型コロナの騒動がまん延させた恐怖心が、このような日本人をさらに「死」から遠ざけた可能性を懸念しています。

祝福に満ちた「死」に寄り添う

昨年の春、ある男性からお葬式の電話相談が入りました。相談はご本人の葬儀についてでした。電話の中で、ご自身の病状と、余命が長くないことを簡潔にお伝えくださり、葬儀の段取りをしたいとのことでしたので、早速ご自宅を訪問しました。

このような訪問の場合、相手の方が「死」をどのように受け入れておられるかによって、対応の姿勢は随分と変わります。どのような場合でも、実際に行えることは「傾聴」だけですが、「死」を受け入れず不安の中におられるなら、不安を背負ってくださる神様に祈りつつ、慎重に寄り添う必要があります。

しかし、その際訪問した男性は、お会いした時から「死」と向き合い、受け入れておられる様子がはっきりと伝わってきました。もちろん不安はあったと思いますが、それに勝る祝福の大きさが彼の言葉から確認できました。

私の訪問の内容は、その祝福に共にあずかり、感謝、喜び、希望を分かち合うことになりました。数カ月続いた毎週の訪問は、まるで天国の前味を知るようなひとときだったように思います。もちろん、男性は大きな祝福に包まれて天国に凱旋して逝かれました。

残念ながら、日本でこのような幸いな「死」を迎える方はそれほど多いわけではありません。しかし、神様に心を開き、与えられた人生に感謝して「死」に正しく向き合うなら、「死」は祝福に満ちたものとなり、永遠の天国への入り口になるのです。

私は、多くの日本人がこのような「死」を迎える時代が来ることを切に願っています。新型コロナによってまん延した恐怖心が、そのようなエンディングを止めることがないよう心から祈りたいと思います。

この朽ちるべきものが朽ちないものを着て、この死ぬべきものが死なないものを着るとき、このように記されたみことばが実現します。「死は勝利に吞(の)み込まれた。」(コリント人への手紙第一15章54節)

<<前回へ     次回へ>>

◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:広田信也
  • ツイート

関連記事

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(96)結婚の祝福―40周年に寄せて― 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(95)ザアカイを探してエリコを歩まれたイエス 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(94)神様の備える「隣人愛」 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(93)新型コロナウイルスの影響を正しく判断する 広田信也

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(92)この時こそ、恐れを超えて寄り添いたい! 広田信也

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • Gゼロ時代の津波石碑(4)芥川を自死に至らしめた「ぼんやりした不安」と2つの遺書 山崎純二

  • 見捨てない神 穂森幸一

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(226)葬儀文化を受け継ぎ、教会がエンディングを支える時代が来る 広田信也

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 第一のことを第一にする人生の祝福 菅野直基

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(7)共同体の重視 臼田宣弘

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 中国・臨汾で2つの「家の教会」の牧師や信者らに有罪判決 最大拘禁9年2カ月

  • 初めの愛に戻りなさい 佐々木満男

  • 米テキサス州洪水、死者100人超える キリスト教サマーキャンプ参加の少女ら多数犠牲

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 紛争地の宗教者らが参加、第3回東京平和円卓会議 赦しの重要性、即時停戦など呼びかけ

  • 約3年ぶりに死刑執行、日本カトリック司教協議会社会司教委員会と矯風会が抗議

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.