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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(95)ザアカイを探してエリコを歩まれたイエス 広田信也

2020年5月23日11時40分 コラムニスト : 広田信也
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関連タグ:広田信也

宣教の働きは、神様の御旨に沿って人に寄り添う地道な作業ですが、心揺さぶるうれしい展開になることが度々あります。その手本になるような実例は、聖書の中にも示されています。今回は、ルカによる福音書19章に記される「ザアカイ」の話を紹介しましょう。

イエスはエリコに入り、町を通っておられた。そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである。イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」(ルカによる福音書19章1~10節)

イエス・キリストは西暦30年ごろ、ユダヤの過ぎ越しの祭りの日にエルサレムで十字架に掛けられましたが、その祭りの直前、エルサレムに向かう途中、30キロほど手前にあるエリコという街を通られました。

このエリコの街には、ザアカイという小柄な収税人の頭が住んでいました。収税人は、当時ユダヤの国を支配していたローマに雇われ、ローマに納める税金を取り立てる仕事をしていました。

収税人は税額を不正に上乗せして徴収し、自らの財を築いていましたので、ユダヤ人の中ではローマに寝返った罪人として扱われていました。ザアカイは収税人の頭でしたから、相当の財産を保有し、周囲から嫌われていたようです。

ザアカイの心の痛み

もし、ザアカイが自らの財産を愛し、富に仕える者であったなら、イエスと出会うことはなかったのでしょう。しかし、彼は心の内に富の力では解決しない痛みを持っていました。

その証拠にザアカイは、イエスがエリコの街を通られると知ったとき、心の渇きを純粋な子どものような行為で表現しました。彼は、小柄な体を利用して木に登り、イエスの姿を見ようとしたのです。

イエスはザアカイに出会うため、エリコの街を歩まれた

多くのユダヤ人は、イエスがエルサレムで新しい王となり、ローマの圧政から自分たちを救い出してくれると期待していましたから、エリコの街はイエスを迎えて大騒ぎになっていました。

その騒ぎの中、イエスはいちじく桑の木に登ったザアカイに向かって、まっすぐに進んでいきました。大勢の群衆ではなく、ザアカイに寄り添うことが、エリコを訪れたイエスの大切な目的だったからです。

すでにイエスは、ザアカイのすべてを深く理解し、周到な準備をしておられたのでしょう。ザアカイの登った木に近づき、彼の心の暗闇を照らすような的を射た言葉を掛けてくださいました。

「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい」。イエスは初対面のザアカイに向かって、親しい友人のように名前を呼び、誰もが驚く唐突な申し出をされたのです。

しかしそのイエスの言葉は、アブラハムの子孫(ユダヤ人)でありながら裏切り者の罪人と扱われ、心に深い傷を持つザアカイにとって、心を揺さぶるサプライズプレゼントになりました。彼は、大喜びでイエスを自宅に迎えたのです。

心の痛みを受け止めてくださったイエス

ザアカイがどのような歓迎ぶりでイエスを迎えたのか? どんな食事を提供し、どんな会話をしたのか? 聖書は具体的に記していません。しかし、イエスはザアカイの心の痛みをしっかりと受け止めてくださったのでしょう。

ザアカイは、イエスに向かって自らの不正を告白し、律法の定め以上の償いを申し出たのです。それは、ザアカイが神様からの救いを受け取った確かな証拠になりました。

「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから」というイエスの言葉は、ユダヤ人としての誇りを失いかけていたザアカイにとって、実にうれしい言葉だったことでしょう。

失われた人を探す神様の思い

やがてエルサレムで十字架に掛けられたイエスは、墓に葬られ3日目によみがえって「死」に勝利し、信じる人々の内には、神様の霊(聖霊)が送られました。聖霊は「失われた人を探すイエスの思い」を私たちの内に備えてくださいましたので、イエスの思いに沿った宣教が世界に向かって広がっていきました。

そして、ザアカイを探してエリコを歩まれたイエスの思いは、今の私たちの心の内にも広がり、心の痛みを覚える人々に寄り添う力が備えられているのです。今日も、心揺さぶる救いの業が愛する日本の各地で起こりますように・・・。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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