いつも平安を持つ秘訣 佐々木満男

2019年9月27日22時18分 コラムニスト : 佐々木満男 印刷
関連タグ:佐々木満男

弁護士としてさまざまな問題に取り組んでいると、いつも心の平安を持つことの大切さを痛感する。適度な不安は、問題の存在を察知し力を尽くしてこれを解決するためには、必要なストレスかもしれない。その場合には、平安はすぐに回復する。

しかし、過度な不安は、平安を回復することが難しく、諸悪の根源であるとも言える。難しい問題の原因の大半は過度な不安から生じている。初めは小さな不安であっても、放置していると、次第に大きくなっていく。不安は、疑い、怒り、恐れ、悲しみなどの否定的な思いの原因になる。こうして、過度な不安は、精神を破壊し、健康を破壊し、家庭を破壊し、社会を破壊していく。

何事もなく穏やかな状態なら、誰でも平安でいることができる。だが、人生において平穏無事という状態はあまりない。いつも何らかの問題が生じ、何らかの問題に悩まされて生きている。緊張や困難の中で心が騒いで右往左往してしまうことも多い。

往々にして、自分が平安を得るために平穏無事な状況を作ろうとするが、これは逆効果である。試験に合格したら平安になれる。貯金がたくさん貯まったら平安になれる。結婚したら平安になれる。裁判に勝ったら平安になれる・・・。それらは長い不安に耐えた結果の一時的な平安にすぎない。すぐに別の問題が起きて不安になる。人生の大半は不安の連続である。

いつも平安を持つ(本当の平安を持つ)とは、状況が悪化し人々が大騒ぎする中でも、ゆるがない平安を持ち続け、平然として問題に対応できる力である。

「あなた、気をつけた方がいいわよ。ご主人が若い女性と楽しそうに繁華街を歩いていたわよ!」。知人からこんな通報を受けた妻は、大きな不安にかられてしまった。そういえば最近は夫の帰宅時間が遅い。なんとなくウキウキしている。酔って帰るときもある・・・。どんどん疑いが募ってきた。きっと陰で浮気しているに違いない! 不安のあまり夜も眠れなくなり、精神科のお世話になった上に、夫への憎しみと激しい怒りのあまりがんになってしまった。

「なにばかなこと言ってるんだ。会社の連中と飲みに行っただけだ。その女の子は新入社員の一人だよ」。夫がいくら弁明しても妻は信じなかった。事あるごとに夫を攻め立てた。無実の疑いを執拗にかけられて妻に嫌気が差した夫は、1年後、別の女性と本当に浮気して家を出て行ってしまった。

別の夫婦は正反対だった。ある時から夫が香水の匂いぷんぷんで帰宅するようになった。「もしかしたら夫は浮気しているのではないだろうか?」。一瞬、疑いの思いが生じた。「でも、そんなことで自分の平安が乱されるのは嫌だ。神様に一切を委ねて、私は愛する夫を信じよう」と決心した妻は、夫を疑ったり責めたりすることをしなかった。あちこちから夫の浮気のうわさが聞こえてきても、「神様はきっと修復してくださるに違いない」と信じて心の平安を守り抜いた。実は、夫は浮気をしていたのだが、自分を信じてくれている妻に申し訳ない気持ちから、不倫相手との間でけんかが絶えず、1年後に、彼女と別れてしまった。

「いつも平安を持つ秘訣」は何だろうか。平和の神である天の父と、平安の君イエス・キリストを心から信じること。言い換えれば、いつも聖霊に満たされて生きることである。聖霊の実は、愛、喜び、平安・・・である。

わたしは平安をあなたがたに残していく。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。(ヨハネの福音書14:25~31)

佐々木満男

佐々木満男(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

関連タグ:佐々木満男

関連記事

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。記事の一つ一つは、記者や翻訳者、さらに編集者の手などを経て配信されているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、毎月定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済で可能です。申し込みいただいた方には、毎週のニュースやコラムをまとめた申込者限定の週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。

コラムの最新記事 コラムの記事一覧ページ

人気記事ランキング

おすすめのコンテンツ【PR】

コラム

主要ニュース