恐れるな! 佐々木満男

2019年7月19日11時41分 コラムニスト : 佐々木満男 印刷
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「とても怖いんです、どうか助けてください!」。このところ恐怖心に苛まれている方からの依頼が増えている。

「なにがそんなに怖いんですか?」。「ずっと警察に追われているんです」。「なぜ警察に追われているのですか?」。「学生の頃、左翼運動をしていて警察に捕まったことがあるからです」。「どのくらい前のことですか?」。「40年ほど前です」。「警察があなたのことを40年も追っているのですか?」。「はい、そうです」

「大学卒業後も左翼運動をしてきたのですか?」。「いや、左翼運動の偽善が分かって転向しました。卒業後は普通の社会人になって暮らしてきました」。「それならなぜ警察がいまだにあなたを追いかけているのですか?」。「分かりません。でも、それは事実なのです。そのために私は転々と職を変え、住所を変えてきました。でも、まだつけてくるんです」

「警察がつけているという確かな証拠はあるのですか?」。「たくさんあります。たとえば、交番の前を通ると刑事が必ず私のことをにらみつけるのです。『いつでもお前を捕まえてやるぞ!』と言わんばかりにです。昨日も家の近くの十字路を曲がると、警官とすれ違いました。きっと、私を待ち伏せしていたのです。私と家族の電話も盗聴されています」

「それはあなたの気のせいではないですか? 警察もいろいろな事件で忙しいですから、あなた一人のことを40年も付け回す余裕はありませんよ」。「絶対に気のせいではありません。本当の事実なんです。やはり弁護士先生も私を信じてくれないんですね!じゃあ、けっこうです!」。怒りで声を震わせてどなると、その人は帰って行った。

明らかに、恐れの霊に取りつかれ、恐れに振り回されている。この方は極端な例だが、驚くほど多くの人が恐れの霊に縛られている。地震が怖い、津波が怖い、放射能が怖い、戦争が怖い・・・。「怖い、怖い、怖い」と恐怖におののく。試験に落ちるのではないか、会社を首になるのではないか、破産するのではないか、がんにかかるのではないか・・・。神を信じる前の私もそうだった。健全な警戒や、適切な対応をしないで、恐れておののいてしまうのだ。

日本にいるのを恐れて、海外に逃げていく人もいる。でも、どこに逃げても恐れの霊に縛られている限り、恐れからは解放されない。

このしぶとい恐れ(の霊)から解放されるにはどうしたらよいのか。聖書によれば、神に従って、恐れ(の霊)に立ち向かうことである(ヤコブ4:7)。神に従うとは、まず神の霊に満たされること、すなわち神の愛に満たされること。愛は恐れない。完全な愛は恐れを締め出してしまう。そして、勇気をもって悪魔に立ち向かい抵抗することである。「イエスのみ名によって命じる!サタンよ、去れ!恐れの霊よ、消え去れ!」と心の中で、または声に出して繰り返し宣言することである。やがて、恐れの霊は逃げ去り、恐れは消えうせる。そして、キリストの平安に満たされる。

「たとえ地は変わり海の真中に移るとも、われらは恐れない」(詩編46:2)と言えるようになりたい。恐れの霊はサタンから来る。力と愛と健全な思いの霊は神から来る(2テモテ1:7)。神はいつも「恐れるな!おののくな!」と私たちに命じておられる。

佐々木満男

佐々木満男(ささき・みつお)

弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL. M)。インターナショナルVIPクラブ東京大学顧問。

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