第17回断食祈祷聖会 北陸開拓の経験から横山幹雄牧師が講演「日本に適した伝道方策」

2015年1月13日15時32分 記者 : 竹村恭一 印刷
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今年で17回目を迎えた「断食祈祷聖会」。初日に行われた講演1には約40人が集まり、日本の伝道のために祈った=12日、東京中央教会(東京都新宿区)で

第17回断食祈祷聖会が、東京都新宿区の単立・東京中央教会で12日から14日までの日程で行われている。

断食は一般的に読んで字のごとく「食を断つ」ことだが、クリスチャンの言う断食は、単に食を断つだけではない。この聖会の実行委員会総務である姫井雅夫牧師(日本基督教団赤坂教会)は、12日の開会礼拝で、「食事を含め、全てのことよりも神とのコミュニケーションである祈りを最優先に行うこと」と説明した。

姫井牧師はまた、旧約聖書のネヘミヤ記に記された話と、3・11以降の福島の状況を絡めて、「今の時代は情報に溢れている。ネヘミヤもバビロン捕囚以降のエルサレムのネガティブな情報を聞きました。彼の取った行動に、現代の私たちも倣っていこうではありませんか」とあいさつした。

聖会最初の講演を行ったのは、単立・となみ野聖書教会(富山県砺波市)の横山幹雄牧師。「日本に適した伝道方策」と題して講演を行った。横山牧師は長年、北陸での開拓に従事してきた。北陸では仏教の浄土真宗が人々の生活に根付き、戦国時代から「本願寺の牙城」と呼ばれてきた。戦国の革命児と名高い織田信長も本願寺の戦いに生涯悩まされてきた。

しかし、この地に浄土真宗を伝えた第八代本願寺法主の蓮如の業績を参考にしたと、横山牧師は語る。「彼は北陸の人から近所のおじさんのごとく親しみを持って、“蓮如さん”と呼ばれています」と横山牧師。伝道に新しい方法を取り入れたり、教えを誰にでも受け取りやすい方法で伝え、誰でも集会に参加できるようにしたことなど、蓮如の業績を紹介した。

「私たちは蓮如と違い、本当に存在する神、彼が救い主であることも知っている。昨今、『日本の伝道は難しい』と耳にしますが、ネガティブな情報に惑わされてはいけません」と語った。横山牧師は、現代の日本のクリスチャンが平均3年半で信仰を捨てるという統計を引き合いに、現代のクリスチャンの弱点を指摘。「『教会の雰囲気が好き』と情緒的につながり、誰かと衝突して情緒で離れていく。そうではなくて、神様に一人ひとりが直接つながり、信仰の背骨を持つことが重要なのです」と語った。

第17回断食祈祷聖会 北陸開拓の経験から横山幹雄牧師が講演「日本に適した伝道方策」
自身の伝道の実践を通して日本の伝道方策を提唱する横山幹雄牧師。北陸で浄土真宗を広めた蓮如から学んだ、相手の文化を尊重し、その上で自身側の文化を理解してもらうことの重要性を説いた。

横山牧師は、柔軟な思考を持った子どもたちと、神を強く意識するようになった年配者たちへの伝道を主に行ってきた。子どもの伝道については、クリスチャンの子ども向けの日曜学校と、まだクリスチャンではない子どもたちには、米国などで実践されている「アワナ」という2つのやり方を提唱。「子どもへ伝われば、その親や家族へ伝えることにつながる。そして仲間を大事にしたい中高生たちは、部活動や遊び仲間を大切にする。だから一緒に遊び、一緒に学ぶ。その両輪を使うことによって、教会が彼らの良い仲間になってあげるのです」と自身の実践を伝えた。

また年配者の伝道に関しては、「自分の死後のことを気にする方が大勢います。日本人と聖書に書いてある文化は違いますが、日本の文化を『聖書と違うから』と切り捨ててしまっては、反感を買い、彼らが神様に近づくチャンスを奪ってしまいます」と指摘。パウロが実践したように相手の文化を尊敬し、相手の信用を得る重要性を説いた。

また教会運営のことにも触れ、自分のやり方にこだわらず自分が聖霊に任せること、神様の言葉に委ねること、そして後進を育て彼らに委ねられるようにすることが重要だと訴えた。

断食祈祷聖会は14日まで行われる。日程・講師の詳細はこちら

■ 第17回断食祈祷聖会:1日目・2日目

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