Skip to main content
2025年9月15日10時30分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(43) 宮村武夫牧師

2013年11月9日09時37分 コラムニスト : 宮村武夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

教会の確立
使徒の働き14章19節~23節

[1]序

今回は使徒の働き14章19節から23節に集中し、デルベ、ルステラ、イコニオムそしてアンテオケなど諸地方の教会が確立して行くため、パウロやバルナバがどのような方法や手段を選んだかを学びます。

ルステラの群衆は、バルナバとパウロが必死に拒絶したため、彼らにいけにえをささげることをあきらめました。

しかし19節では、事態が急変する様を描いています。アンテオケやイコニオムでパウロたちの福音宣教に敵対した人々は、自分たちの町からパウロの一行を追放しただけでは満足しなかったのです(かつてのパウロのように、9章1節以下)。アンテオケとイコニオムからあるユダヤ人たちがイコニオムに派遣され、群衆を説得し抱き込むのです。

パウロたちに対するルステラの人々の態度は、一方の極端から他方の極端へ大きく揺れ動き、パウロを石打ちにし、町の外へ引きずりだしてしまいます。

しかし死を免れたパウロは、翌日には、バルナバと共に50キロ以上も離れた辺境の町デルベへ向かいます。デルベでの福音宣教は、直接の妨害もなく、「多くの人を弟子として」(21節)とあるように豊かな実を結んだようです。

ところがパウロたちはデルベに安住せず、あのようにして追い出され生命の危険を経験した場所へ再び戻ります。諸教会が主イエスにあって確立して行くことを望み、期待したからです。各地の教会を尋ね、教会の確立のため勧めを与え、長老たちを選出します。

[2]諸教会への勧めと教え

(1)この信仰にしっかりとどまり
各地の教会はそれぞれ異なる特徴を持ち、直面している困難も違い、与えられている賜物も様々です。しかしパウロたちは、どの教会を訪問しても、「弟子たちの心を強め」ることを第一にしています。

そのため、「この信仰にしっかりとどまるように勧め」ています。福音の教えに堅く立ち、目の前の現実を見よ。福音の教えを、進むべき方向を変わることなく指し示す羅針盤として、荒波を乗り越えて行くようにと(参照詩篇119篇105節「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です」)。

あのエルサレムの教会(2章42節「そして、彼らは使徒たちの教えを堅く守り、交わりをし、パンを裂き、祈りをしていた」)以来、いつの時代、いずれの地域の教会も、嵐の中で前進するための道は、神のことばである聖書に堅く立ち、「信仰にしっかりとどまる」ことでした。

(2)多くの苦しみを経て
ルステラ、イコニオムそしてアンテオケの諸教会の人々は、神のご計画をしっかりと知る必要がありました。なぜかを十分説明できなくとも、「私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」事実の中を歩むのですから。

教会は、この地上で「多くの苦しみ」の中で戦い進む戦闘の教会として生きる使命を委ねられています。主なる神の導きを確信しながら進みます(Ⅰコリント10章13節「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます」)。

[3]長老たちの選出

22節「弟子たちの心を強め、この信仰にしっかりとどまるように勧め、『私たちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない』と言った」の内容は、諸教会のすべてのキリスト者にかかわることですが、しかし23節の「また、彼らのために教会ごとに長老たちを選び」とは、組織体としての各地域教会を課題としています。

長老の選出方法は、直接明らかにされていませんけれども、彼らの役割は前後関係から十分判断できます。各地域教会の一人一人が信仰にしっかりとどまり、群れ全体としても、各キリスト者としても戦闘の教会として信仰の良き戦いを続けて行くように導く、大きな責任です(参照20章28節以下に見るエペソ教会の長老たちに対するパウロの勧め)。

パウロとバルナバは長老たちを選出した後、「彼らをその信じていた主にゆだねた」のです。長老たちを通して、主イエスご自身が各地域教会を導いてくださるとパウロは確信し、福音宣教に励み続けたのです。また長老たちに全力を注ぐように求めることもできました。

[4]結び

ルステラ出身のテモテに後に述懐しているように(Ⅱテモテ3章11節「またアンテオケ、イコニオム、ルステラで私にふりかかった迫害や苦難にも、よくついて来てくれました。何というひどい迫害に私は耐えて来たことでしょう。しかし、主はいっさいのことから私を救い出してくださいました」)、激しい迫害や苦難の中で福音は宣べ伝えられ、諸教会は誕生し確立していきました。まことに主イエスご自身が教会を建てられるのです。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫
  • ツイート

関連記事

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(45) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(44) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(42) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(41) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(40) 宮村武夫牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(11)抗黙示思想と今この時のトーブ 臼田宣弘

  • シリア語の世界(32)シリア語聖書の人名・地名小辞典 川口一彦

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.