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使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(44) 宮村武夫牧師

2013年11月10日07時31分 コラムニスト : 宮村武夫
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宮村武夫牧師+

アンテオケ教会への報告
使徒の働き14章24節~28節

[1]序

今回は使徒の働き14章の最後を味わいます。

そのためには13章1節以下の全体の流れを見渡す必要があります。13章1~3節に見たように、バルナバとパウロは、シリヤのアンテオケ教会の祈りに支えられ、聖霊ご自身の導きを受け、宣教旅行に出発しました。13章と14章では、この宣教旅行で経験した様々なことがらを記録しています。

今回の箇所はパウロたちが母教会とも言うべきアンテオケ教会に戻り、宣教旅行の報告をする場面です。パウロたちが自分たちの宣教旅行における働きをどのように理解し評価しているか、またどのような目的で何を教会に報告しているか注目し、私たちも一定の期間の歩みをどのような態度で進めて行くべきか、指針を与えられたいと願います。

[2]働きの理解、評価

「そこから船でアンテオケに帰った。そこは、彼らがいま成し遂げた働きのために、以前神の恵みにゆだねられて送り出された所であった」(26節)。パウロとバルナバがどのような思いをもってシリヤのアンテオケ教会へ戻って来たかルカの筆を通してにじみ出ています。

(1)働きを成し遂げる
「いま成し遂げた働き」と言われているのは、パウロたちが宣教旅行においてなしてきた事々(13章と14章で見てきた様々な出来事)。

ここで「成し遂げる」と訳されていることばは、使徒の働きで16回も用いられ、「成就する」、「満たされる」などと新改訳では訳しています。

例えば、1章16節では、「聖書のことばは、成就しなければならなかったのです」と、聖書に明らかにされている神の計画は、歴史の流れの中で必ず現実となることを示しています。同じ真理を、「しかし、神は、すべての預言者たちの口を通して、キリストの受難をあらかじめ語っておられたことを、このように実現されました」(3章18節)とペテロは語っています。

この二つの用例から、「いま成し遂げた働き」と言うとき、あらかじめ計画し、目指していた事柄を成し遂げた意味であると推察できます。この点から13章1節以下をもう一度注意。

次に12章25節では、「任務を果たしたバルナバとサウロは」と、ユダヤに住んでいる兄弟たちに救援の物を送り届ける使命を与えられている姿を描いています。

19章21節には、「これらのことが一段落すると」とあります。これらの用例から、パウロたちは宣教活動を進めて行く中で、ある限定した目的や計画を果たし、一段落つけることを実践していたことを見ます。

以上から、「いま成し遂げた働き」の意味が明らかです。

聖霊ご自身の導きにより、祈りを通して、アナテオケ教会は、神のご計画の一部を悟り、それを成し遂げるため計画を立て、パウロとバルナバを派遣したのです。おそらく1年半に及ぶ計画を成し遂げて、パウロたちは今アンテオケ教会に戻って来たのです。

(2)神の恵みのゆえに
パウロたちは、計画され成し遂げられた宣教活動が「神の恵み」(26節)によることを深く自覚していました(Ⅰコリント15章10節「ところが、神の恵みによって、私は今の私になりました。そして、私に対するこの神の恵みは、むだにはならず、私はほかのすべての使徒たちよりも多く働きました。しかし、それは私ではなく、私にある神の恵みです」)。

[3]教会への報告

(1)報告の責任と目的
27節「そこに着くと、教会の人々を集め、神が彼らとともにいて行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったこととを報告した」。パウロたちは招集した教会の人々に、自分たちが計画通り忠実に使命を果たしてきたかどうか吟味を受ける責任を感じているかのようです。教会の一員として生き、働き、教会全体に対して責任を問われる自分の立場をわきまえています。

また報告は、アンテオケ教会の人々が神に感謝をささげ、栄光を帰することを目的としています。そして報告を聞く人々は、教会の働きを一部の人のみに委ねたままではなく、各自がそれぞれの分を果たす必要があります。

(2)報告の内容
パウロたちが報告したのは、「神が彼らとともにいて行われたすべてのこと」で、13章と14章に描かれている内容を中心とし、「異邦人に信仰の門を開いてくださった」と中心をまとめています。

[4]結び

パウロとバルナバのアンテオケ教会への報告は、一定の期間の計画をどのように立て、評価し、一つ一つの節を進むか、私たちの取るべき基本姿勢を教えてくれます。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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