Skip to main content
2025年6月16日19時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
使徒の働き味読・身読の手引き

使徒の働き味読・身読の手引き(42) 宮村武夫牧師

2013年11月8日14時28分 コラムニスト : 宮村武夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

生ける神に立ち返るように
使徒の働き14章8節~18節

[1]序

今回はルステラにおける一つの出来事とパウロとバルナバの宣教の内容(使徒の働き14章8節から18節)を思い巡らします。

前回は、14章7節の「そこで福音の宣教を続けた」に注目、パウロたちがルステラとテルベ、またその付近で福音宣教を続けた事実に注意しました。彼らはルステラ地方で、少なくとも数週間宣教活動を継続したと推定されます。この期間様々なことがあった中で、ルカは一つの出来事を取り上げ、8節以下で伝えています。

8節から14節までは出来事そのもの。15節以下では宣教の内容。この宣教は、異邦人に対する宣教がどのような内容を含むか明らかにし、私たちの信仰の基盤を指し示し、他の人々にも何をまず伝えるべきかを教えてくれています。

[2]ルステラでの出来事

(1)生れつき足の不自由な人(8~10節)
8節から10節では、一人の人に焦点を合わせ、「この人がパウロの話すことに耳を傾けていた」と、福音に聴き入る様子を伝えています。

かなり大勢の人々がいる中で、熱心に聴き入るこの人によって自分のことばが吸い込まれるようにパウロは感じたのです。「パウロは彼に目を留め、いやされる信仰があるのを見」たのです。福音に耳を傾けることと心に信仰を持つこととは切り離せません。パウロは、この人に信仰があるのを認めて、「自分の足で、まっすぐに立ちなさい」と命じます。この呼び掛けに答えて、「彼は飛び上がって、歩き出した」のです。

(2)群衆の反応(11~13節)
11節「パウロのしたことを見た群衆は、声を張り上げ、ルカオニヤ語で、『神々が人間の姿をとって、私たちのところにお下りになったのだ』と言った」

この人に起こった出来事を目撃した群衆は、不思議な出来事を見て驚き興奮してしまい、当時の国際共通語ギリシャ語ではなく、自分たちの言葉であるルカオニヤ語で、「神々が人間の姿をとって、私たちのところにお下りになったのだ」と叫び出します。彼らは今までの偶像礼拝から離れることなく、バルナバを自分たちが礼拝している主神ゼウスの現れとし、パウロを神々のことばを伝える使者ヘルメスと見なします。自分たちが慣れ親しんでいる偶像礼拝の方法に従い、いけにえをささげようとします(13節)。

奇跡的な出来事を目撃すれば信仰が起こされたり、強められたりするとは限らないのです。あの生れつき足の不自由な人のように福音宣教に耳を傾け、神のことばである聖書に聞き従う道を歩むべきことを教えられます。

(3)バルナバとパウロ(13節)
パウロたちは、群衆が自分たちに対し恐るべきことをなそうとしていると聞いて驚き、「衣を裂いて、群衆の中に駆け込み、叫び」だします。

[3]ルステラでの宣教(15~17節)

一人の人に起こった恵みの出来事が群衆の誤解の機会になるような事態に直面しても、パウロたちは挫折しないのです。この機会を見逃さず、異邦人に対し福音を伝えます。

(1)自らの限界、使命
バルナバとパウロは、「私たちも皆さんと同じ人間です」(15節)と、第一に、真の神を礼拝する者として人間としての分際を明らかにします。同時に、「福音を宣べ伝えている者たちです」(15節)と、自分たちの使命をはっきり自覚し、その実践に励みます。

(2)偶像礼拝の空しさ
次に、「あなたがたがこのようなむなしいことを捨てて」(15節)と偶像礼拝のむなしさを訴えます。これは、旧約聖書が一貫して指摘する中心的な宣言です。参照イザヤ44章9~11節「偶像を造る者はみな、むなしい。彼らの慕うものは何の役にも立たない。彼らの仕えるものは、見ることもできず、知ることもできない。彼らはただ恥を見るだけだ。だれが、いったい、何の役にも立たない神を造り、偶像を鋳たのだろうか。見よ。その信徒たちはみな、恥を見る。それを細工した者が人間にすぎないからだ。彼らはみな集まり、立つがよい。彼らはおののいて共に恥を見る」

(3)生ける神に立ち返る
パウロたちは偶像礼拝のむなしさを指摘するだけでなく、「生ける神に立ち返る」ことこそ、人の本分であることを宣言します。

「生ける神」について、二つの点を特に強調します。

1. 第一は、「天と地と海とその中にあるすべてのものをお造りになった」事実。「生ける神」は、万物の創造者なる神です。

2. 第二は、過ぎ去った時代について。異邦人たちがそれぞれ自分の道を歩むことを許しておられたけれど、真の神を礼拝しないことで弁明できないと明らかにします(17節)。しかし今は、生きる神に立ち返るべきと勧めます。

[4]結び

ルステラの人々に見る偶像礼拝の悪影響を避け、聖書に聴き入り、聖霊ご自身の内なる働きに導かれ、真の神に立ち返る歩みを。

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫
  • ツイート

関連記事

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(44) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(43) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(41) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(40) 宮村武夫牧師

  • 使徒の働き味読・身読の手引き(39) 宮村武夫牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月16日):アンゴラのクワンガリ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.