平林けい子
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主は生きておられる(217)朝露の真珠 平林けい子
朝、公園でのラジオ体操の帰り。あ、これ何? きれい! 朝露よ。雑草の一本一本、豆のさやの中で並んだような水滴。朝日に照らされて、まるで真珠。誰もが、はっと息をのむ。
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主は生きておられる(216)イエス様は水分 平林けい子
朝体操の友との帰り。道端の草はこの暑さでカラカラ。茶色になっている。かわいそうに。ふと思った。私も、こんな時があった。あの逆境の中で枯れてなくなる寸前、イエス様がたっぷり水を飲ませてくださった。その水のおいしかったこと。私は、生き返った。
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主は生きておられる(215)老いの喜び 平林けい子
老いの喜びってあるの。あるある。老いは自由。全ての競争から解き放たれる。老いは時間にとらわれない。食べる時、寝る時、人と交わる時、自分で決める。それは神の時。老いは喜びいっぱい。
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主は生きておられる(214)心って面白い 平林けい子
心は、熱くなる。やけどしそうに、熱くなる。心は、軽い。真綿のように、とても軽い。心は、広い。始まりはどこ、終わりはどこ。心は、にぎやか。活気にあふれて。心は、静か。静寂とはこのこと。
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主は生きておられる(213)弱くなるほど強くなる 平林けい子
あなたが天の御国に引っ越してもう一年。そちらはどんなありさまですか。文学者として表現してくださいな。あまりにも栄光に輝いているため、あなたの持っている文学表現は全て閉ざされているのでしょう。
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主は生きておられる(212)生きているのがうれしくて 平林けい子
90歳間近の今、生きるのがうれしくて仕方ない。人の姿も人の言葉も、日本の様子も世界の様子も、自然と気象までも変わる。待ってと言ってもどんどん変わっていく。変わらないのは神様の御言葉。朝ごとに頂く聖書の言葉は、変わらない。
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主は生きておられる(211)金魚草の独り言 平林けい子
日陰に咲いた金魚草が、つぶやいた。私のいる場所、太陽の当たらない、日陰で暗い、いつも湿った土。にもかかわらず、春の花たちに励まされて芽を出し花を咲かせた。私だって、日当たりの良い場所の花と同じ。
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主は生きておられる(210)日陰でも咲く 平林けい子
小さな花壇を造った。ほとんど日が当たらない、人目につかない場所。それ故、花を見たかった。小石ばかり出てくる地面。土を入れ、花を植えた。日陰でも咲くという花。花々は、几帳面に咲いた。
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主は生きておられる(209)生きよ、起きよ 平林けい子
生きよ、起きよ、と主が言われた。主のご計画の中でこの者を地上に送り出してくださった。今日を生きます。主から頂いたこの日。主が望まれるものをこの目が見て、主が望まれることをこの耳が聞きますように。
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主は生きておられる(208)今日はどんな日 平林けい子
朝、ふと思った。今日はどんな日になるか。悲しい、つらい日でなく、うれしい、喜びの日でありますように。あつかましいね。イエス様にお委ねしますと祈ったではないか。いやなこと、しんどいことも、必要なら主が与えられる。
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主は生きておられる(207)おやすみなさい 平林けい子
食欲もなくなり、日ごとに弱くなっていった夫。うっすら目を開け、2人の娘にひげを剃ってもらっていた。気持ちよさそう。スプ―ンひとさじの水。父の日で、ひ孫までいた。もう遅いから寝ましょうね「おやすみなさい」。
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主は生きておられる(206)ヒばあ 平林けい子
「ヒばあ!」何のことかと思った。何と私のこと。米寿の私にはひ孫が2人いる。「ヒばあ あのね」。3歳のひ孫は話しかける。この保育園以来、これほど泣き続けた子はいないと言われた孫息子。こんなに良い父になっている。
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主は生きておられる(205)朝ごとに 平林けい子
不思議なことに、米寿になり、朝ごとに思う。「今日も生きよ」と主が言われた。心の底からうれしく「おはようございます」。まっさらな朝、透明な朝。そーっと歩み出す。今日はどんな、誰に会う、何をする、何が起こる…
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主は生きておられる(204)わたしがいるではないか 平林けい子
苦しかったとき、つらかったとき、悲しかったとき、痛かったとき、ふと聞こえた。「わたしがいるではないか」。心の目が覚めた。いったい私は、何を苦しんでいたのか。何がつらかったのか。何が悲しかったのか。どこが痛かったのか。
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主は生きておられる(203)分かった 平林けい子
人生の終わりに近い今、人生を振り返った。あの苦るしみがあってよかった。あの嘆きがあってよかった。あの悲しみがあってよかった。あの痛みがあってよかった。耐えられないと思ったとき、主の御声が聞こえた。主に出会ってよかった。
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主は生きておられる(202)人生の秋 平林けい子
これまで経験したことのない暑さ。やっと席をゆずってくれた。朝夕心地よい風。私の人生の秋でもある。地上に生を受けて、桜の美しさに包まれたあと、波風に揺らいだ。荒波にもまれ、沈みそうになった。
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主は生きておられる(201)戦争でも私の光を奪えない 平林けい子
終戦記念日。77年前の今日、国民学校5年生だった私。やっと戦争が終わった。「もうモンペをはかなくてよい」。姉はうれしそうに言った。恐がりの私。一番うれしかったのは、明かりが漏れないように、電灯に黒い布をかぶせずに、夜どの部屋にも電気を…
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主は生きておられる(200)私の夏 平林けい子
夏が来た。夏は黄色のひまわり、海、浮き輪、かき氷。夏生まれの私は、夏が大好き。米寿を迎えた今、私の夏はどこかへ行った。暑さだけ、私に置いていった。あの賑い、あの燃えるような暑さ。かき氷を食べずにいられない夏。
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主は生きておられる(199)朝が来た 平林けい子
朝が来た。朝しかない、さわやかな空気。あくびと目覚め、静かなけはい。小鳥の小さなさえずり、コーヒーのほのかな香り。朝が始まった。今日はどんな日になるか。希望いっぱいの朝。
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主は生きておられる(198)きよくありたい 平林けい子
あまりにもきよさと離れている私。心の底から、次から次にドロドロしたものが浮かび上がってくる。何と自己中心、ひどい自己過信、厚かましい自己防衛、強い自己義認。
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