平林けい子
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主は生きておられる(122)綱渡り 平林けい子
85年間の人生を振り返ると、綱渡りの時期があった。試練の中で、生きるための糧がなく、やっと生きていた。ある日長女が言った。おかあさんに、授業料が未払いだと伝えてくださいと先生に言われた。給食費の支払いもある。
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主は生きておられる(121)心配していたのですよ 平林けい子
「心配していたのですよ」。左膝人口関節置換手術の退院後、出会った友の口から出たことば。うれしくて、胸が詰まった。私のことを、心底心にかけてくださっていた。たくさんの言葉はいらない。
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主は生きておられる(120)用いられるために 平林けい子
48年前、受洗後ほどなく、主は私を試練のるつぼに落とされた。もう生きられないと思ったとき、神が見えた。奇跡としか言いようのない、神がしてくださったことを証し続けてきた。今年、主は再び、私を劇痛のるつぼに落とされた。
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主は生きておられる(119)秋 平林けい子
やっと秋が来た。例年にないあの猛暑の後、秋の到来を待ち構えていた。ミカン、柿、くり、食欲の秋。それにも増して霊の食欲の秋。昼間もしのぎよい、夜長はもっとしのぎよい。信仰書を読むベストタイム。
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主は生きておられる(118)みかん 平林けい子
マーケットで見た。もう、みかんが並んでいた。子どもの頃、秋の運動会ではじめてすっぱいみかんを食べた。ある日、牧師が言われた。「神様は、みかんの皮をむいたとき、ジュースと実がこぼれないように一袋ずつに入れて造ってくださったのですね」
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主は生きておられる(117)この世とのくさりをはずして 平林けい子
ヘルマン・ホイヴェルスはいっている。「老い」の仕事は「この世につなぐくさりを少しずつはずしていく」こと。しかし、この世とのくさりをはずすことは悲しく、淋しい、きびしい。あまりにもつらい。
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主は生きておられる(116)砕かれて 平林けい子
50年近く前、神を信じて間もなく、陶器師なる主は私を粉々に砕かれた。試練の中、悲しく、つらかった。もう生きられないと思ったとき、神がはっきり見えた。神は生きて働いてくださった。
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主は生きておられる(115)Joy 平林けい子
ゴスペルで Joy を練習している。Joy Joy と繰り返す。主はたずねられた。あなたの Joy の中身は何? これはイエス様誕生の喜びの歌。そのイエス様とともに生きられることをはじめ、こんな者が赦されていること、ひとりで悩まなくてもイエス様に全部ゆだねられる。
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主は生きておられる(114)奇跡 平林けい子
真の神イエス様との出会いは、奇跡の人生に尽きる。75億の人口の中で、生まれる前から神様のご計画の中に入れられて、地上に生まれた奇跡。罪の中を、罪を犯して歩んでいた者を、救いに入れていただいた奇跡。
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主は生きておられる(113)天の窓 平林けい子
40年ほど前、生活がいちばん苦しかったとき、礼拝でささげるお金がなかった。夫は、祈ればと言った。「主よ、献金したいです。祝福してください」。みことばの通り、誠実なる主は天の窓(水門)を開いてくださった。みことばの真実を知った。
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主は生きておられる(112)内なる人は日々新たに 平林けい子
今日までよく生きてこられた。「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」と表書きしたノートは66冊目。ノートを開くと、つらかったこと、悲しかったこと、うれしかったこと、楽しかったことがいっぱいつまっている。
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主は生きておられる(111)光 平林けい子
もし、地上に光がなかったら、どうだろう。戦争中、灯火管制。明かりが漏れて攻撃の的にならないように、夜は一つの部屋の電灯に風呂敷をかぶせて、家族は薄暗がりの中で過ごした。小さい頃から暗がりが恐かった。夜がいやだった。
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主は生きておられる(110)勇気 平林けい子
左ひざの人工関節置換手術後、暗黒の世界を経て、主は新しい命を与えてくださった。この大切な命に生きるためには勇気がいる。勇気は若者だけのものではない。礼拝をささげ、買い物、掃除、洗濯、すべてイエス様から勇気をいただいてこそ楽しくできる。
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主は生きておられる(109)試練は祝福の変装だった 平林けい子
神様を信じて数年後、主は私を試練の中に置かれた。入院中の夫のために祈り、小学生だった3人の子どもと共に試練の中をくぐり抜けたのは43年前。試練の中で神が見えた。神の声が聞こえた。今回、主は再び私を試練の中に置かれた。
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主は生きておられる(108)小さな望み 平林けい子
それぞれの痛みを経て同室の友となった。退院間近のある日、楽しんだ。「退院したら一番に食べたいものは何?」。「お寿司」。「辛子明太子」。「私もお寿司」。「退院したら一番にしたいことは何?」。「美容院へいくこと」。「もちろん私も美容院」
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主は生きておられる(107)見舞われて 平林けい子
あまりにひどい痛みのため、お見舞いを辞退した。それでもたくさんの友が訪ねてくださった。大切な時間を私のためにと思うと、感謝でいっぱいになった。痛くてしかめっつらのとき、思わずにぎりしめた友の手のあたたかかったこと。
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主は生きておられる(106)退院の日 平林けい子
待ちに待った退院の日。迎えに来てくれた娘たちとあいさつをする。わが家に帰れる喜び。仲良くなった患者さんに、一足先に退院してごめんなさい。「痛い」と叫ぶ私を、毎日お世話くださった看護師さん。感謝の心が涙になった。
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主は生きておられる(105)痛みの中の訪問 平林けい子
手術後、痛みに耐えていた日。イエス様が訪ねてくださった。看護大学の実習生と先生を病院に迎えた。その実習生は私を介護。その先生はクリスチャン。二人で私のよごれた足を洗ってくださった。
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主は生きておられる(104)病室のカーテンを開けて 平林けい子
4人部屋。カーテンで4つに仕切られている。私はカーテンを開け放った。明るい。空気がすっとした。向かいの患者も、その隣の患者も開け放った。自由にしゃべり、笑い、互いの痛みを担った。お見舞いのお菓子も、一つずつ、はいどうぞ。
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主は生きておられる(103)空を見せてください 平林けい子
入院4日目。カーテンの中で見るものもなく話すこともない。あまりにも息がつまりそうで看護師さんに言った。「空を見せてください」。車いすに乗って廊下の突き当りの窓ぎわに置いてもらった。
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