平林けい子
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主は生きておられる(112)内なる人は日々新たに 平林けい子
今日までよく生きてこられた。「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」と表書きしたノートは66冊目。ノートを開くと、つらかったこと、悲しかったこと、うれしかったこと、楽しかったことがいっぱいつまっている。
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主は生きておられる(111)光 平林けい子
もし、地上に光がなかったら、どうだろう。戦争中、灯火管制。明かりが漏れて攻撃の的にならないように、夜は一つの部屋の電灯に風呂敷をかぶせて、家族は薄暗がりの中で過ごした。小さい頃から暗がりが恐かった。夜がいやだった。
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主は生きておられる(110)勇気 平林けい子
左ひざの人工関節置換手術後、暗黒の世界を経て、主は新しい命を与えてくださった。この大切な命に生きるためには勇気がいる。勇気は若者だけのものではない。礼拝をささげ、買い物、掃除、洗濯、すべてイエス様から勇気をいただいてこそ楽しくできる。
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主は生きておられる(109)試練は祝福の変装だった 平林けい子
神様を信じて数年後、主は私を試練の中に置かれた。入院中の夫のために祈り、小学生だった3人の子どもと共に試練の中をくぐり抜けたのは43年前。試練の中で神が見えた。神の声が聞こえた。今回、主は再び私を試練の中に置かれた。
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主は生きておられる(108)小さな望み 平林けい子
それぞれの痛みを経て同室の友となった。退院間近のある日、楽しんだ。「退院したら一番に食べたいものは何?」。「お寿司」。「辛子明太子」。「私もお寿司」。「退院したら一番にしたいことは何?」。「美容院へいくこと」。「もちろん私も美容院」
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主は生きておられる(107)見舞われて 平林けい子
あまりにひどい痛みのため、お見舞いを辞退した。それでもたくさんの友が訪ねてくださった。大切な時間を私のためにと思うと、感謝でいっぱいになった。痛くてしかめっつらのとき、思わずにぎりしめた友の手のあたたかかったこと。
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主は生きておられる(106)退院の日 平林けい子
待ちに待った退院の日。迎えに来てくれた娘たちとあいさつをする。わが家に帰れる喜び。仲良くなった患者さんに、一足先に退院してごめんなさい。「痛い」と叫ぶ私を、毎日お世話くださった看護師さん。感謝の心が涙になった。
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主は生きておられる(105)痛みの中の訪問 平林けい子
手術後、痛みに耐えていた日。イエス様が訪ねてくださった。看護大学の実習生と先生を病院に迎えた。その実習生は私を介護。その先生はクリスチャン。二人で私のよごれた足を洗ってくださった。
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主は生きておられる(104)病室のカーテンを開けて 平林けい子
4人部屋。カーテンで4つに仕切られている。私はカーテンを開け放った。明るい。空気がすっとした。向かいの患者も、その隣の患者も開け放った。自由にしゃべり、笑い、互いの痛みを担った。お見舞いのお菓子も、一つずつ、はいどうぞ。
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主は生きておられる(103)空を見せてください 平林けい子
入院4日目。カーテンの中で見るものもなく話すこともない。あまりにも息がつまりそうで看護師さんに言った。「空を見せてください」。車いすに乗って廊下の突き当りの窓ぎわに置いてもらった。
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主は生きておられる(102)うつを越えて 平林けい子
手術後、2週間ほどうつになった。怖い夢を見た。朝は夜、昼も夜、一日中暗黒の世界。頭に浮かぶのはマイナスのことばかり。ついに、精神科医の診断。漢方薬をもらって飲んだ。驚いたことに、濃い霧が晴れるように暗黒の世界が消えて、日常に戻った。
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主は生きておられる(101)リハビリ・その2 平林けい子
毎日、休むことなく、マッサージから、足を曲げたり、伸ばしたり。まずは、立つ練習、座る練習。私たちが立つのも座るのもご存じのイエス様、ごらんください。痛みをかかえて、車いす、歩行器で歩く練習。
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主は生きておられる(100)リハビリ・その1 平林けい子
手術の翌日から始まったリハビリ。「目を開けましょう」と言われるのに、目も開けず「痛い」と叫ぶばかり。リハビリ室にいる人たちを驚かせる。痛み止めを飲む。ついに、精神科医のお薬でうつからも解放されて、本格的にリハビリへ。
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主は生きておられる(99)手術 平林けい子
全身麻酔で左膝に人工関節置換手術を受けた。怖がり、痛がり、「手術の傷は見ない方がよい」と言われた。おびえる私を励ますかのように、傷はだんだん痛まなくなった。15センチの傷跡も、よく頑張ったね。
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主は生きておられる(98)軟骨 平林けい子
医師の診断。私の左膝の軟骨が全部なくなっている。骨と骨が当たるから、痛いのは当然。軟骨は骨と骨の間のクッション。イエス様は軟骨ではないか。私たちが苦しんで滅びないように、「私のくびきを負いなさい」と言われる。
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主は生きておられる(97)救急車で 平林けい子
2月10日の早朝、突然左膝の激痛。動けず、病院へ。あの痛さ。私の口から出たのは「痛いー」「痛いー」の叫び声。「イエス様ー」「イエス様ー」と言えなかった。これが47年も、イエス様を主と信じてきた者の叫び。主よ、お赦しください。
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主は生きておられる(96)枕 平林けい子
幼い時、寝るときは小さな頭の下に小さな枕。おとなになって、一日を終えて感謝と悔い改めの後、柔らかい、心地よい枕に頭をのせる。その瞬間、私は眠りのふちに。枕に頭をおくと、身体もこころも気持ちよく、やすむ。
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主は生きておられる(95)新しい聖書 平林けい子
娘からプレゼントされた大判の新しい聖書。開くのが、もったいない。毎朝、丁寧にそっと開ける。神様からのみことばがたっぷり。みことばがおいしくて、反すうする。反すうしていると、神様の声が聞こえるよう。
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主は生きておられる(94)今一番心の中を占めているものは 平林けい子
経験したことのない、寝ても覚めても首、頭の後頭部の痛さ。首のゆがみを発見。薬と装具をつけて痛みを追いやる。イエス様に聞かれた。今、あなたの心を占めているのは何?痛みからの解放です。イエス様の顔がかげった。
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主は生きておられる(93)聞こえた 平林けい子
84歳の彼女は危篤と聞いて、会えないと思っていたが、3人の友と病院へ。家族の許可を得て、許されてカーテン越しに呼びかけた。彼女の首がぐっと動いた。「聞こえたのですよ」。看護師さんの声に、ハレルヤ、イエス様。
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