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栗栖ひろみ

(くりす・ひろみ)

1942年東京生まれ。早稲田大学夜間部卒業。80〜82年『少年少女信仰偉人伝・全8巻』(日本教会新報社)、82〜83年『信仰に生きた人たち・全8巻』(ニューライフ出版社)刊行。以後、伝記や評伝の執筆を続け、90年『医者ルカの物語』(ロバ通信社)刊行。また、猫のファンタジーを書き始め、2012年『猫おばさんのコーヒーショップ』で日本動物児童文学奨励賞を受賞。15年より、クリスチャントゥデイで中・高生向けの信仰偉人伝の連載を始める。20年『ジーザス ラブズ ミー 日本を愛したJ・ヘボンの生涯』(一粒社)刊行。現在もキリスト教書、伝記、ファンタジーの分野で執筆を続けている。

記事一覧

  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(5)私は罪びとです!

    こうして誘われるまま、ミュラーはワグナー家で行われる家庭集会に顔を出すことにした。ワグナーというのは近くの商店街の雑貨屋の主人だが、家族そろって熱心なクリスチャンで、週に一度自分の家を集会のために提供していたのである。

    2026年06月11日16時23分
  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(4)ベータという名の学友

    1825年4月。ノルトハウゼン校を優秀な成績で卒業したミュラーは、ハレ大学神学部に入学した。ここで彼は牧師になるために神学生として「聖書学」「説教学」の基礎を学んだ。彼は抜群の成績で全ての教科を修得していったが…

    2026年05月27日21時48分
  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(3)前科者の烙印

    ジョージは生まれて初めて刑務所の中の生活を体験した。最初は賭博や飲酒から始まって、すりや窃盗、恐喝と、まるで坂を転がり落ちるように悪事を重ね、行き着いたのが投獄と禁固刑だった。囚人に差し入れられる粗末な食事をかみしめ…

    2026年05月13日18時30分
  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(2)悪の泥沼に

    翌年1820年。ヨハン・フリードリッヒ・ミュラーは再婚した。相手は裕福な織物商人の未亡人で、フランツという連れ子がいた。父親が再婚しても、家庭の中には相変わらず冷たい空気が漂っているのをジョージは肌で感じていた。

    2026年04月29日20時54分
  • 日ごとのパンを求めて―ジョージ・ミュラーの生涯(1)空虚な家

    1819年12月。暮れも間近になった晩のことである。プロシア(現在のドイツ)のハイメルスレーベンの繁華街にある大きな賭博場は酔客でにぎわっていた。中央のテーブルには4、5人の若者が陣取り、酒を飲みながらカードゲームに…

    2026年04月15日20時35分
  • 『ファビオラ』 初代ウェストミンスター大司教の枢機卿が描く殉教物語

    本書は、カトリック教会の頂点に立つローマ教皇の最高顧問である枢機卿が書いた歴史小説。迫害に屈せず、信仰を守り通したキリスト教徒たちの崇高な姿が美しい文章で描かれており、世界に感動を与えた。

    2026年04月01日22時56分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(42)サンタ・クロース誕生

    その頃、ニコラスは天国に通じる階段を一歩一歩、天使たちに手を取られて登っていた。(これで思い出多い地上の生活ともお別れだな。寂しい気もするが、何とありがたい生涯だったことか)彼はつぶやき、感謝をするのだった。

    2026年04月01日19時44分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(41)天国への旅立ち

    紀元343年12月5日の朝まだき。ニコラス司教が逝去したとのニュースが各地を駆け巡った。そして12月6日。葬儀がミラの教会で行われることを知ると、隣のパタラの町から、ラオディキアやエペソなどからも人々が故人と別れを…

    2026年03月18日19時43分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(40)スントケの砂糖菓子

    月日が流れ、いつしかニコラスも70歳を超える高齢となった。しかし、彼は相変わらず教会の任務の間をぬって菓子が入った袋を担いで子どもたちの家々を訪問して歩いていた。そんなある日のこと。それはひどく冷え込む日で…

    2026年03月04日18時34分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人─聖ニコラスの生涯(39)変わらぬ友情

    ニコラスは夢を見ていた。あの3人の将校が、暗い地下牢に閉じ込められているのだ。「ニコラス司教様。お助けください!」彼らは鉄格子をたたいて叫んでいる。「私たちは、無実の罪で獄につながれているんです。ゲルマン人の首領と話し…

    2026年02月18日19時24分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(38)3人の将校

    「ミラノ勅令」により、キリスト教が公認されてから12年目を迎えた。ローマ帝国はリキニウスが帝位を退き、コンスタンティヌス大帝によって統一国家の道を歩み出していた。ニコラスはこの時、既に55歳を越しており、白いひげと赤い…

    2026年02月04日15時46分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(37)パンと魚の教会

    やがて、土台もなくなるほど破壊されたミラの教会堂が建て直され、以前よりも立派な建物として整えられると、各地から続々とクリスチャンたちが戻ってきて、新しく訪れた人々と共に賛美と礼拝がささげられるようになった。

    2026年01月21日20時52分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(36)あなたを赦します

    何日か旅をして、ようやくスプリトに着いたニコラスとアペレは、ディオクレティアヌス先帝の別荘を訪ねて行った。ニコラスはアペレを門の所で待たせ、自分一人で管理人に面会を申し込んだ。

    2026年01月07日19時38分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(35)テサロニケでの再会

    エーゲ海に面したテサロニケは、ミラよりももっとにぎやかな港町であった。町の中央広場には多くの人が行き交っている。海側から北西に向かって細い路地が伸びており、そこをたどっていくと、再建途中の教会堂があり、中から賛美の歌声…

    2025年12月24日17時24分
  • 『幸福論』 カール・ヒルティが贈る聖書を土台とした人生論

    スイスの思想家カール・ヒルティが万人に贈る『幸福論』。聖書を土台としたこの人生論はキリスト者にも、そうでない人にも愛読されており、長きにわたって人生の良き道しるべとなっている。

    2025年12月19日22時20分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(34)教会も、町も生まれ変わる

    こうして「ミラノ勅令」が発布されて、キリスト教が公認されると、各地に散らされていた聖職者たちは、自分の区域の教会を再建するために帰ってきた。弾圧を逃れて寂しい土地に行き、洞窟や墓地などに身を潜めていたクリスチャンたちも…

    2025年12月10日17時21分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(33)これにて勝て!

    ここはローマ郊外の野戦地である。戦いの準備万端を整えたローマの軍勢がいよいよ出発を始めた。先頭に立つのは、西ローマ帝国の副帝であり、軍隊の総指揮官をも務めるコンスタンティヌスだった。夜通し悶々(もんもん)として彼は…

    2025年11月26日20時14分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(32)コンスタンティヌスの悲願

    紀元311年。ディオクレティアヌスのあとを継いで東ローマ皇帝となったガレリウスが死ぬと、代わりの皇帝がなかなか決まらず、帝位は空席のままになっていた。そこで、西ローマ皇帝のリキニウスが東西併せて支配することになり…

    2025年11月12日19時55分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

    紀元305年。突然ローマ帝国の政治情勢に変化がもたらされた。――というのは、西ローマ皇帝マクシミリアヌスと東ローマ皇帝ディオクレティアヌスはそろって引退を表明し、政界から身を引くことになったのである。

    2025年10月29日14時47分
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(30)歴史の振り子

    紀元303年も終わろうとするある日。ディオクレティアヌス帝から4番目の勅令が出された。これは最も過酷な勅令であって、「告訴されなくても、キリスト教徒らしいとうわさされるだけで追跡し、逮捕し、直ちに拷問にかけるべし」と…

    2025年10月15日16時07分
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