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和解者の役割 穂森幸一

2023年12月28日12時02分 コラムニスト : 穂森幸一
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これらのことはすべて、神から出ているのです。神は、キリストによって、私たちをご自分と和解させ、また和解の務めを私たちに与えてくださいました。(2コリント5:18)

古代中国の文献では、日本人のことを倭人、日本のことを倭国と表現しています。倭というのは小さいという意味ですので、倭人とは小さい人ということらしいです。決して体格が小さいということではなく、蔑称だったのではないかと思います。古来、中国では、周りの人々を貶めて表現する習慣がありました。決して倭人が劣っていたわけではありません。古代中国の殷の古文書には、倭人が文字や漆をもたらしたという記述があるようです。

私は倭人とは、和人のことだったのではないかと思います。縄文人は和をとても大切にする民族でした。争いを好まない平和的な人々で、環境にも配慮していました。山の木を切ったら、必ず植林するようにしていました。自分たちの住んでいるところにはドングリや栗の木などを植えて、食料確保に努めていました。

縄文時代が1万年続いたというのは驚異的なことですが、この間に戦争がなかったというのですから信じられないと思います。発掘された遺骨などを調査すると戦争の痕跡などは確認できるそうですが、縄文の遺跡からはそういうものが出てこないそうです。

縄文人は国内で平和を好むだけでなく、渡来人にも寛容で、仲間として受け入れ、共生しています。渡来人も自然と和国に同化吸収されていきました。

和から連想されるのは、和合、和気、和睦、和解、和平などです。当然、わが国には、和国がふさわしい呼称です。国王が治める国には、大の字が付けられますので、本来ならば大和(ダイワ)と呼ぶべきなのですが、これをヤマトと呼んでいます。山都(ヤマト)という地名もありますので、当て字として大和になっていると思います。ユダヤ系渡来人が中心になって国を立ち上げ、神は「ヤ」で民は「マト」ですので、「神の民」から「ヤマト」と呼ばれるようになったという説があります。

縄文時代に日高見国というのが関東地方にあり、日の出を拝むために大きな櫓(やぐら)を組んでいたようです。真っ先に日の出を拝める場所に拠点を置く太陽信仰の国だったのですが、後に大和国と統合されたとき、日本という名称が残ったといわれています。

古文書をひも解くことで、隠された歴史が明らかになることもありますが、各地に残された伝説や伝承の中に歴史の真実を見ることもあります。

福岡県豊前市の道の駅には、大きな天狗の像が立っています。その姿格好はユダヤ教の修行者と驚くほど似ています。卜仙の郷(ぼくせんのさと)を訪れますと、修行者の聖地と呼ばれる求菩提山(くぼてさん)が目前に迫ります。

求菩提山には昔、鬼が住んでいて、800段の石段を築いたという伝説があります。後に、鬼は山を降りて来て、地元の娘をめとり、村をつくったといわれています。またその後、山には天狗が住みつき、薬草を集め、麓の村は漢方薬作りで潤ったといわれています。求菩提山には山伏のみそぎ場があるのですが、ユダヤの洗礼槽とそっくりです。

海外との交流がほとんどなかった地元の人には、初めて見る赤ら顔の渡来人は鬼に、鼻の高いユダヤ人は天狗に見えたのではないでしょうか。豊前市は大分県との県境に位置しています。大分の宇佐に上陸したユダヤ系秦氏の一部が住みついたと見て間違いないのではないかと思います。秦氏の中に石工もいましたので、石段が残っているのは納得できます。また、薬草に詳しい人もいて、施薬院を日本各地につくり、薬師寺などとつながっていきます。

また、この近くには旧上毛郡合河村、現天和地区があるのですが、そこは江戸時代に開拓された所です。村の中心に合河八幡神社が建てられています。村を開拓するときに、自分たちの拠り所として村人が協力して建てたといわれています。八幡神社は全国に5万カ所あるといわれます。ヤ(神)ハタ(秦)、すなわち、秦氏の神を祭る神社として、全国に散らばった秦氏の子孫たちが建てたといわれます。

大和民族のことを好戦的な民族のように勘違いしている人もいるようですが、日本がひどい戦禍にさらされたのは、戦国時代の50年、日清戦争後の50年だけです。長い日本の歴史から見ると、そんなに長い期間ではないと思います。むしろ、大和民族は太平の世を好み、何よりも和を大切にする人々です。

関ヶ原合戦の時、東軍徳川方と西軍豊臣方に分かれて激しい戦いをしていましたが、この合戦を近くで見学していたスペイン、ポルトガル、英国などの西欧の人々がいたことはあまり知られていません。それぞれの国の旗を掲げておれば、巻き添えになることはなかったのです。統制の取れた戦いだったのです。そこに日本の強さを感じて植民地化を断念したといわれます。

世界を見渡せば、ロシアとウクライナの戦争があり、ハマスのテロリズムとイスラエルの戦争があります。紅海ではフーシ派の暴挙があります。南米では、ベネズエラがガイアナに攻め込もうとしています。今求められているのは、和解の交渉者ではないかと思います。角を突き合わせて、自分たちの主義主張と自己利益だけを求めるのではなく、和を大切にする心が必要です。誰かが和合をリードしなければならないのです。それができるのは、和の歴史を生きてきた日本のキリスト者だと思います。

こういうわけで、私たちはキリストの使節なのです。ちょうど神が私たちを通して懇願しておられるようです。私たちは、キリストに代わって、あなたがたに願います。神の和解を受け入れなさい。(2コリント5:20)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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