後藤健二さん、湯川遥菜さんら殺害に関与 IS元戦闘員2人を起訴

2020年10月8日20時31分 印刷
+後藤健二さん、湯川遥菜さんら殺害に関与 IS元戦闘員2人を起訴
米司法省の庁舎であるロバート・F・ケネディー司法省ビル(写真:同省)

米司法省は7日、国際ジャーナリストの後藤健二さんと湯川遥菜(はるな)さんの日本人2人のほか、英国人2人と米国人4人の殺害に関与したとして、過激派組織「イスラム国」(IS)の元戦闘員の男2人を起訴したと発表した。

発表(英語)によると、起訴されたのは、シャフィ・シェイク被告(32)とアレクサンダ・コティ被告(36)。2018年1月、シリアからトルコに逃れようとしていたところを、米軍と協力してIS掃討作戦に従事していたクルド人民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が拘束。昨年10月からはイラクの米軍施設に収容されていた。7日中にイラクから米南部バージニア州に移送され、同州の勾留施設から同日、ビデオで出廷したという。

英国人(現在は国籍剥奪)の両被告は12~15年、「ジハーディ(聖戦士)・ジョン」の名で知られていた英国人のモハメド・エジワン容疑者ともう1人の英国人の計4人で、後藤さんや湯川さんら外国人を人質にし、拷問を加えた上で殺害したとされている。

ISは14年8月から11月にかけ、エジワン容疑者が拘束していた米国人や英国人を斬首する残虐な映像を相次いで公開。さらに15年1月に湯川さん、同年2月に後藤さんの殺害を示す映像を公開した。

殺害映像に黒い覆面姿で出ていたエジワン容疑者は同年11月、米軍の空爆によりシリアで死亡したとされている。残りの1人は現在、トルコで収監されている。4人は英国風の英語を話していたことから、人質からは「ビートルズ」と呼ばれていたという。

シェイク、コティの両被告は、すでに英国籍を剥奪されているが、死刑制度のない英国が死刑の適用除外を条件に米国側の捜査に協力。証拠がそろったことで起訴が可能になった。

後藤さんは14年10月、ISに拘束されていた知人の湯川さんを救出するため、トルコからシリアに入り、自身もISに拘束された。事前に撮影し、知人のシリア人ガイドに渡していた映像では、「非常に危険なので、何か起こっても私はシリアの人たちを恨みませんし、何か起こっても責任は私自身にあります」と語っていた。

クリスチャンだった後藤さんはこれに先立ち、同年5月には本紙のインタビューに応じ、「取材先で命を落とすようなことがあったとき、誰にも看取られないで死ぬのは寂しいかなとも思いました。天国で父なる主イエス様が迎えてくださるのであれば、寂しくないかな・・・なんて、少々後ろ向きな考えで受洗を決意したのは事実です」などと語っていた。最初で最後となったコラム「戦争に行くという意味」の原稿は、シリア入りの前後で送信したと考えられている。

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