Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
主の祭り

主の祭り(15)仮庵の祭り(スコット)① 山崎純二

2020年10月2日13時59分 コラムニスト : 山崎純二
  • ツイート
印刷
関連タグ:山崎純二
主の祭り(13)ヨム・テルーア(ラッパ祭)山崎純二+
(写真:Gilabrand)

神様のご計画の完成を意味する第7の月の祭りについて、2週にわたって、ヨム・テルーア(ラッパ祭)、ヨム・キプル(大贖罪日)と学んできましたが、今回は最後の大きな祭りである仮庵(かりいお)の祭り(スコット)について書かせていただきます。

収穫祭

ついで主はモーセに告げて仰せられた。「イスラエル人に告げて言え。この第七月の十五日には、七日間にわたる主の仮庵の祭りが始まる。…特に、あなたがたがその土地の収穫をし終わった第七月の十五日には、七日間にわたる主の祭りを祝わなければならない。最初の日は全き休みの日であり、八日目も全き休みの日である。」(レビ記23:33、34、39)

この祭りは収穫祭の意味合いのある祭りでした。ですから、「土地の収穫をし終わった第七月の十五日」に祝うように命じられています。農業を営むということは大変な重労働です。機械がない昔はもっとそうだったでしょう。しかもいくら働いても、毎年きちんと実をならせるとは限らず、災害や凶作の年もあったでしょう。そのような中で、無事に1年のすべての収穫を終えた日というのは、大きな喜びの日であったことでしょう。そして農作物を与えてくださった神様に感謝の心をもって祝うのが、当時の祭りだったのです。それでは仮庵の祭りに、人々はどのようなことをしたのでしょうか。聖書の続きを読んでみましょう。

あなたがたは七日間、仮庵に住まなければならない。イスラエルで生まれた者はみな、仮庵に住まなければならない。これは、わたしが、エジプトの国からイスラエル人を連れ出したとき、彼らを仮庵に住まわせたことを、あなたがたの後の世代が知るためである。わたしはあなたがたの神、主である。(レビ記23:42、43)

仮庵(仮の住まい)というのは、幕屋(テント)のことです。モーセと共にいたイスラエルの民は旅をしながら、幕屋(仮庵)暮らしをしていたのですが、彼らの後の世代の子孫たちが、主の導きと恵みを思い起こすため、年に1度先祖たちと同じ体験をするように定められたのが仮庵の祭りです。申命記にはこうあります。

荒野での守り

あなたの神、主が、この四十年の間、荒野であなたを歩ませられた全行程を覚えていなければならない。それは、あなたを苦しめて、あなたを試み、あなたがその命令を守るかどうか、あなたの心のうちにあるものを知るためであった。それで主は、あなたを苦しめ、飢えさせて、あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナを食べさせられた。それは、人はパンだけで生きるのではない、人は主の口から出るすべてのもので生きる、ということを、あなたにわからせるためであった。この四十年の間、あなたの着物はすり切れず、あなたの足は、はれなかった。(申命記8:2〜4)

「人はパンだけで生きるのではない」というイエス様が語られた有名な御言葉は、この聖書箇所を引用したものです。イスラエルの民は荒野の苦しみの中で、ただ主にだけ頼りました。そして主は彼らを守られました。彼らの「着物はすり切れず、その足は、はれなかった」と書かれている通りです。この時、イスラエルの民の労苦は多かったのですが、ある意味では幸せな時期でした。なぜなら彼らは毎日のように主の奇跡を見、主を体験し、主の臨在の中にいたからです。主は毎日マナを与えて彼らを養い、雲の柱と火の柱によって彼らを導かれました。そこには彼らの心を主から離すものは何一つありませんでした。そして、やがて彼らは約束の地に入っていきます。約束の地についてはこのように描写されています。

そこは、水の流れと泉があり、谷間と山を流れ出た深い淵のある地、小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろの地、オリーブ油と蜜の地。そこは、あなたが十分に食物を食べ、何一つ足りないもののない地…(申命記8:7〜9)

これはまさに天国の型であるわけですが、イスラエルの民がこのような素晴らしい地に入ったときに、主を忘れることがないように定められたのが、仮庵の祭りだったのです。続けてこのように書かれています。

気をつけなさい。私が、きょう、あなたに命じる主の命令と、主の定めと、主のおきてとを守らず、あなたの神、主を忘れることがないように。あなたが食べて満ち足り、りっぱな家を建てて住み、あなたの牛や羊の群れがふえ、金銀が増し、あなたの所有物がみな増し加わり、あなたの心が高ぶり、あなたの神、主を忘れる、そういうことがないように。(申命記8:11〜14)

人は、荒野での生活のように、自分の力ではどうすることもできないほどの労苦、悲しみ、貧しさ、病の中にあるときは、神様により頼みます。しかし金銀や所有物が増し、健康で何の問題もなく、りっぱな家に住むようになると、いとも簡単に自分の力を誇り、高ぶり、そして主を忘れ、信仰から離れてしまいます。実際にイスラエルはこの直後から、長い間仮庵の祭りを祝うことを忘れてしまいました。それが再び回復したのはネヘミヤの時代です。

祭りの回復

こうして彼らは、主がモーセを通して命じた律法に、イスラエル人は第七の月の祭りの間、仮庵の中に住まなければならない、と書かれているのを見つけ出した。…そこで、民は出て行って…自分たちのために仮庵を作った。捕囚から帰って来た全集団は、仮庵を作り、その仮庵に住んだ。ヌンの子ヨシュアの時代から今日まで、イスラエル人はこのようにしていなかったので、それは非常に大きな喜びであった。(ネヘミヤ8:14〜17)

モーセのすぐ後のヨシュアの時代以降、ネヘミヤの時代まではおよそ千年の隔たりがあります。ですからイスラエルは非常に長い間、仮庵の祭りを忘れていたことになります。その間、彼らの信仰は主から離れ、国は南北に分断し、北イスラエルはアッシリヤに滅ぼされ、南ユダもバビロンに捕囚にされました。しかし、主は彼らを見捨てることはありませんでした。捕囚にされた民は、主の恵みによってイスラエルに帰還することを許されたのです。そして捕囚から帰ってきた彼らは第7の月に集まり、実に千年ぶりに仮庵の祭りを回復したのです。

ところで、彼らは「主がモーセを通して命じた律法に」仮庵の祭りについての記述を見いだしたとありますが、律法(トーラー)について、新約聖書はこう語っています。「律法には、後に来るすばらしいものの影はあっても、その実物はないのです…」(ヘブル10:1)。前回も引用した聖書箇所ですが、律法に書かれていることは、後に来る素晴らしいものの影だとあります。つまりは仮庵の祭りも影であり、実物ではありません。では、この祭りは私たちに何を教えているのでしょうか?

地上の幕屋

それは、イスラエルの民が約束の地に入るまで、荒野で幕屋(仮庵)に住んで生活したように、私たちの地上生涯もまた、天の御国へ行く旅の途上であるということです。彼らは、幕屋(仮庵)に住んでいましたが、私たちは肉体という幕屋(仮の住まい)に住んでいるのです。使徒ペテロはこのように書いています。

私が地上の幕屋にいる間は、これらのことを思い起こさせることによって、あなたがたを奮い立たせることを、私のなすべきことと思っています。それは、私たちの主イエス・キリストも、私にはっきりお示しになったとおり、私がこの幕屋を脱ぎ捨てるのが間近に迫っているのを知っているからです。(2ペテロ1:13、14)

使徒ペテロは、自分の体のことを「地上の幕屋」と呼んでいます。そして自分の死のことを「幕屋を脱ぎ捨てる」こととしています。ある人たちは肉体を「私」そのものだと考えます。しかし、遅かれ早かれ、私たちはこの体から離れることになります。私も40を過ぎてから、あちらこちら痛かったり、昔のようには早く走れなかったりして、体の衰えを感じています。そしていつかは死ななければなりません。しかし感謝なことに、主は天上のからだを準備してくださいます。聖書を確認してみましょう。

また、天上のからだもあり、地上のからだもあり、天上のからだの栄光と地上のからだの栄光とは異なっており、…血肉のからだで蒔かれ、御霊に属するからだによみがえらされるのです。血肉のからだがあるのですから、御霊のからだもあるのです。…朽ちるものは、必ず朽ちないものを着なければならず、死ぬものは、必ず不死を着なければならないからです。(1コリント15:40、44、53)

天の祭り

使徒ペテロは、「地上の幕屋(体)を脱ぎ捨てるのが間近に迫っている」と言いましたが、使徒パウロは、主が御霊(天上)の体、朽ちない体を着せてくださるということを語っています。つまり、イスラエルの民が約束の地に入った後に、荒野での天幕生活を思い起こして主の恵みを覚えることが「仮庵の祭り」であったように、私たちはやがて地上での苦難を終えて、天の御国で、地上での主の恵みに感謝し、主と共に永遠の祭りをするようになるのです。これこそが「影」ではない、仮庵の祭りの「実物」なのです。

バビロン捕囚から帰ってきたイスラエルの民が、自分たちの捕囚の苦しみや、祖先の荒野での苦難を思い起こし、同時に主の導きと恵みを思い起こしたように、私たちも、かの日には天において、地上での労苦と主の恵みを思い起こしながら、主に感謝の祭りをささげるようになるのです。それが第7の月の最後の祭りの意味なのです。

今年1年、主の祭りについて書いてきましたが、いよいよ最後の祭りである仮庵の祭りが、本日の夕方から始まります。私たちは、仮庵の祭りに際して、天の御国に対する希望を新たにしましょう。とは言いましても、私たちは天の祭りにおいて「小麦、大麦、ぶどう、いちじく、ざくろの地、オリーブ油と蜜」などの収穫物を喜ぶのではありません。それらよりもはるかに優れたもの、祭りの中心である主イエス・キリストに相まみえることを喜ぶことになるのです。それについては次回にまた書かせていただきます。

最後にもうひとつ付け加えさせていただきます。私たちはまだしばらくの間、残された時を仮庵である肉体を着て、この地に足をつけて歩んでいきます。イスラエルの民が荒野で多くの労苦を経験したように、私たちも多くの労苦や人に言えない痛みを経験するかもしれません。しかし、主は荒野の中でイスラエルの民を守られ、彼らの着物はすり切れず、その足は、はれませんでした。同様に私たちは労苦のただ中においても、主の加護と恵みを体験するのです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二
  • ツイート

関連記事

  • 主の祭り(14)ヨム・キプル(大贖罪日)山崎純二

  • 主の祭り(13)ヨム・テルーア(ラッパ祭)山崎純二

  • 律法と福音(29)多く赦された者 山崎純二

  • 主の祭り(12)クレネ人シモン 山崎純二

  • 主の祭り(11)初穂の祭りとキリストの復活(イースター) 山崎純二

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.