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主の祭り

主の祭り(11)初穂の祭りとキリストの復活(イースター) 山崎純二

2020年4月11日20時13分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二イースター(復活祭)

コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。自分の周りでも仕事が減ったり、なくなったりして気持ちが落ち込んでいる方が多くいます。経営者の方々の中には、今日明日にでも命を絶ちたくなるような状況の方々もいると思いますが、このような時だからこそ苦難を通られ、そして復活された主を見上げましょう。

さて、私たちは今まで過ぎ越しの祭り(種を入れないパンの祭り)について確認してきました。それはキリストの十字架の犠牲を象徴するものでした。キリストは十字架の道を避けることなく、私たちの罪を贖(あがな)ってくださいました。これは主の愛のメッセージです。そしてこの神の愛を体験した者たちは、バラバ・イエスのように人々を愛する者へと変えられて、主の福音を伝える者となり、そのようにしてこの福音は私たちの元へ届きました。

そしてキリストの復活は、もう一つの大切なメッセージを私たちに与えています。それは命のメッセージです。聖書全巻は最初から最後まで神の愛のメッセージと命のメッセージに満ちています。もしも私たちの間に愛がないなら、どんなに長生きをしたとしても、それは無味乾燥とした歩みでしょう。一方で、私たちのうちに愛があったとしても、やがて死んで「無」になるのであれば、それもまたむなしいことです。しかしキリストの死と復活は、永遠の命の約束と、神の愛のメッセージの両方を力強く語っているのです。

そして、これらのメッセージはキリストが突然現れて示されたのではなく、旧約聖書の時代から型(タイプ)として示されてきました。キリストの死に関しては、神様が過ぎ越しの祭り(種を入れないパンの祭り)を定め、モーセを通して、あらかじめ見せてくださいました。ではキリストの復活に関しては、どうでしょうか。旧約聖書は何か語っているでしょうか?

初穂の祭り

実は「初穂の祭り」が、キリストの復活を予表しているといわれています。ユダヤ教においては「ヨム・ハ・ビクリーム(Feast of First Fruits / Bikkurim)といわれる日のことです。他の祭りに比べて有名ではないのですが、大切な日ですので聖書を確認しましょう。

イスラエル人に告げて言え。わたしがあなたがたに与えようとしている地に、あなたがたが入り、収穫を刈り入れるときは、収穫の初穂の束を祭司のところに持って来る。祭司は、あなたがたが受け入れられるために、その束を主に向かって揺り動かす。祭司は安息日の翌日、それを揺り動かさなければならない。(レビ23:10、11)

まずこの日は、過ぎ越しの祭りが始まってすぐの安息日の翌日に定められています。安息日は現代の土曜日に当たりますから、この「初穂の祭り」は、日曜日すなわち「週の初めの日」に定められていました。教会が日曜日を主の日と呼び、日曜日ごとに集まって礼拝をささげているのは、イエス様が安息日の翌日、つまり日曜日の朝に復活されたからです。そして、この初穂の祭りはイエス様が生まれるはるか前から、主の復活の日に定められていたのです。

またこのことはモーセに命じられましたが、彼の時代には行われませんでした。それはモーセとイスラエルの民が荒野を旅していたので、作物を植えて収穫するということができなかったからです。ですから、初穂の祭りはヨシュアの時代、イスラエルの12部族が土地を獲得し、作物を得たときに初めて行われるようになりました。

初穂の祭りとペンテコステの関係

聖書において、「土地」というのは人、罪、呪い、死などと関連するものでした。人が地の「ちり」によって造られたというのは有名ですが、最初の人が罪を犯した結果、土地は呪われ、「いばらとあざみを生えさせ」、人は死を宣告されたのです(創世記3:17)。このような「罪」と「呪い」と「死」の中にいた人にとって、約束の地を相続したこと、またその土地が「いばらとあざみ(呪い)」を生えさせるのではなく豊かな作物を実らせるというのは、祝福や命を象徴していたのです。

さてこの初穂の祭りは、ユダヤ教においては、オメルを数える日とも呼ばれています。オメルというのは、3〜4リットルほどに相当するそうですが、彼らはこの日から7週間(50日間)、大麦の収穫物を1オメルずつ主にささげたのです。先ほど読んだレビ記の続きにこうあります。

あなたがたは、安息日の翌日から、すなわち奉献物の束を持って来た日から、満七週間が終わるまでを数える。七回目の安息日の翌日まで五十日を数え、あなたがたは新しい穀物のささげ物を主にささげなければならない。(レビ23:15、16)

つまりこの「初穂の祭り」の日を基準にして7週を数え、50日目に次の大きな祭りである「七週の祭り(ペンテコステ)」が始まるのです。これはキリスト・イエスが復活された日の50日目(五旬節・ペンテコステ)に弟子たちが、聖霊を受けたこととぴったり一致します(使徒2章)。七週の祭りに関しては、昨年「七週の祭りとルツ記」というシリーズで書かせていただきましたので、今年はあらためて書きませんので、興味がある方はそちらもお読みください。

初穂なるキリスト

このように、この「初穂の祭り」はキリストの復活や命を象徴している特別な日なのですが、キリストが「初穂」なるお方であることは、聖書の中にはっきりと書かれています。

しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。(1コリント15:20)

神学博士の吉村博明先生によりますと、ここで「初穂」と訳されているのは、ギリシャ語のアパルケー(απαρχη)という言葉で、「最初の者」とか「第一子」とも訳される言葉だそうです。ですから外国の聖書訳の中には、「眠りについた人たちの中で第一子となられました」と訳されている聖書もあるそうです。

聖書では、「第一子」というのは神のものと定められています。アベルは羊の初子を主にささげ、主はそれに目を留められました(創世記4:4)。また主はモーセには「あなたがたの牛や羊の初子を、そこに携えて行きなさい」(申命記12:6)と命じています。この他にも非常に多くの箇所で、聖書は初子(第一子)が主のものであることを繰り返し語っています。なぜ神様にとって初子はそれほど重要なのでしょうか?

実は旧約聖書の中に、何度も繰り返し「初子」「長子」「初物」が主のものだと語られているのは、比喩的な表現です。父なる神が気にかけているのは、羊や牛ではなく、神の独り子なるキリスト・イエスなのです(1コリント9:9)。また、ルカの福音書には、イエス様が生まれてすぐに「母の胎を開く男子の初子」として主にささげられたということが暗喩的に記載されています。

さて、モーセの律法による彼らのきよめの期間が満ちたとき、両親は幼子(イエス)を主にささげるために、エルサレムへ連れて行った。――それは、主の律法に「母の胎を開く男子の初子は、すべて、主に聖別された者、と呼ばれなければならない」と書いてあるとおりであった――(ルカ2:22、23)

キリストによってすべての人が生かされる

さてこのように父なる神が最も大切にされ、愛されていたのが、神の独り子キリスト・イエスでした。しかし父なる神は、その愛する独り子を私たちの罪のために、十字架の犠牲としてくださいました。それこそが私たち一人一人に対する神の愛のメッセージです。

その後、神はキリストを死者の中からよみがえらせ、彼を全人類の初穂とされました。これは神の命のメッセージです。キリスト・イエスが初穂として復活したということは、単に「すごい奇跡」という以上の意味を持っています。彼が初穂として復活したということは、私たちも彼に続いて復活するということだからです。

当然のことですが、植物は最初の穂が実を実らせると、他の穂も次々に実を実らせていきます。当時のイスラエルの人々は、初穂の祭りの後も毎日収穫し続け、収穫物を1オメルずつ主にささげたのですが、それは7週(50日)の間も続きました。そこにはただ順番があるだけで、最後には畑のすべての穂が実を実らせたのです。同様に私たちは皆、主によって復活します。パウロはこのように書いています。

すなわち、アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです。しかし、おのおのにその順番があります。まず初穂であるキリスト、次にキリストの再臨のときキリストに属している者です。(1コリント15:22、23)

ですから初穂なるキリストの復活(イースター)は、私たちすべてのキリスト者の希望であり、命のメッセージなのです。だからこそ世界中で多くの人が主の復活を記念し、お祝いするのです。そしてこれらのことは、神が創造の初めから定めておられ、それをイスラエルの祭りという形であらかじめ示しておられたのです。

一粒の麦と復活

ただし、麦は地に蒔かれなければ、実を結ぶことができないように、人は死ななければ復活することはできません。

私はもう一度自分で、1コリント15:20の「初穂」というギリシャ語の言葉アパルケー(απαρχη)を調べてみました。そして、そこで私はこの言葉の元の意味を知ることができました。辞書によると、この言葉の直訳は「a beginning of sacrifice(最初の犠牲)」であり、そこから転じて「初穂」「初子」となったことが分かりました。

神の独り子であるキリスト・イエスは、「一粒の麦」として死んで、「最初の犠牲」となってくださり、その結果、神の初穂として復活されたのです。主自らがこのように語っています。

まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世でそのいのちを憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。(ヨハネ12:24、25)

主はこのご自身の言葉どおり、私たちに対する愛の故に、一粒の麦として死なれ、そして初穂として豊かな実を結ばれました。そして私たちに、ご自身の後に続くように教えているのです。使徒パウロが第一コリント15章において宣言した言葉を読んでみましょう。

聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょう。私たちはみな、眠ることになるのではなく変えられるのです。終わりのラッパとともに、たちまち、一瞬のうちにです。ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、私たちは変えられるのです。(1コリント15:51、52)

おわりに

コロナウイルスの影響で多くの人々が亡くなっています。外国での出来事だと思っていたこと「死」が自分の身に迫るとき、多くの人が不安や恐れを感じています。また聖書は、「不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります」(マタイ24:12)と警告しています。このような時だからこそ、キリストを通して示された父なる神の「愛」と「命」のメッセージを心に留め、この方から目を離さないでいましょう。

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:山崎純二イースター(復活祭)
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