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主の祭り

主の祭り(13)ヨム・テルーア(ラッパ祭)山崎純二

2020年9月18日11時49分 コラムニスト : 山崎純二
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関連タグ:山崎純二
主の祭り(13)ヨム・テルーア(ラッパ祭)山崎純二+
(写真:Gilabrand)

今年の春は、過ぎ越しの祭りについてコラムを書きましたが、今日からは、仮庵(かりいお)の祭りについて書かせていただきたいと思います。今は太陽暦で9月ですが、古代イスラエルの暦においては、この時期から第7の月が始まり、最後の祭りが行われる季節となります。このように書かれています。

第七月には、その月の一日にあなたがたは聖なる会合を開かなければならない。あなたがたはどんな労役の仕事もしてはならない。これをあなたがたにとってラッパが吹き鳴らされる日としなければならない。(民数記29:1)

仮庵の祭りは、第7の月の15日に始まりますが、それに先立って、主は第7の月の1日目を、「ラッパ(角笛)が吹き鳴らされる日」として定められました。その日は、ヘブライ語で Yom Teruah(ヨム・テルーア=Day of Trumpet、ラッパを吹き鳴らす祭り)と呼ばれています。そこで今日は、「ラッパ(角笛)を吹き鳴らすこと」にどのような意味があるのかを聖書全巻から皆様と一緒に考えていきたいと思います。まずは、主がモーセとイスラエルの民とシナイ山で出会われた場面を確認してみましょう。

シナイ山

三日目の朝になると、山の上に雷といなずまと密雲があり、角笛の音が非常に高く鳴り響いたので、宿営の中の民はみな震え上がった。…角笛の音が、いよいよ高くなった。モーセは語り、神は声を出して、彼に答えられた。主がシナイ山の頂に降りて来られ、主がモーセを山の頂に呼び寄せられたので、モーセは登って行った。(出エジプト記19:16〜20)

なんだか恐ろしいシーンですが、これはイスラエルの主がシナイ山でモーセとイスラエルの民の前に降りて来られた場面です。この時、誰かが吹いたわけでもないのに、角笛の音が非常に高く鳴り響くという神秘的なことが起こりました。そして主はこう言われました。

それに手を触れてはならない。触れる者は必ず石で打ち殺されるか、刺し殺される。獣でも、人でも、生かしておいてはならない。しかし雄羊の角が長く鳴り響くとき、彼らは山に登って来なければならない。(出エジプト記19:13)

ここで、私たちは「ラッパ(角笛)が吹き鳴らされる」ということに関して、2つのことを読み取ることができます。一つは、それは主の臨在を意味するということです。そしてもう一つは、主が人を招かれる音であるということです。

主は聖なる方ですので、罪ある人は主の臨在に近づくことができません。「山に触れる者は、だれでも必ず殺されなければならない」(出エジプト記19:12)とあります。しかし、主は同時に「角が長く鳴り響くとき、彼らは山に登って来なければならない」とも言われているのです。

罪ある人は自ら主の臨在に近づくことはできませんが、主が招集されるときには、主のもとに近づくことができたのです。だからモーセは、主の召しに応えて、シナイ山に登って行ったのです。では次にモーセの後継者であるヨシュアのケースを確認してみましょう。

エリコでの勝利

主はヨシュアに仰せられた…あなたがた戦士はすべて、町のまわりを回れ。町の周囲を一度回り、六日、そのようにせよ。七人の祭司たちが、七つの雄羊の角笛を持って、箱の前を行き、七日目には、七度町を回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らさなければならない。…そこで、民はときの声をあげ、祭司たちは角笛を吹き鳴らした。民が角笛の音を聞いて、大声でときの声をあげるや、城壁がくずれ落ちた。そこで民はひとり残らず、まっすぐ町へ上って行き、その町を攻め取った。彼らは町にあるものは、男も女も、若い者も年寄りも、また牛、羊、ろばも、すべて剣の刃で聖絶した。(ヨシュア記6:2〜4、20、21)

ここでは、何度も何度も「7」という数字が繰り返されていますが、「7」というのは、主が天地を創造されたときに安息された日であり、すべての完成を意味しています。ヨム・テルーア(ラッパ祭)から仮庵の祭りまでが第7の月にあり、年の最後の祭りであるというのも、この祭りが救いの完成、そして世の終わりを象徴しているからです。

さてヨシュア記において、ラッパは「完全な勝利」をもたらしました。しかし一方で、同じラッパの音は敵対する者にとっては「滅び」を意味していました。ヨシュア記を普通に読むと、老若男女を「すべて剣の刃で聖絶した」とあるので、神様は酷い方だと思われるかもしれません。

しかし、このような物語を読むとき、聖書は私たちが目に見えない霊的な世界の実情を悟るために記録されているということを念頭に置かなければなりません。このような戦いは、私たちの内なる人と罪ある古き人の戦いを象徴しており、竜であるサタンに対する勝利を意味しているのです。イザヤ書にこのように書かれています。

その日、主は、鋭い大きな強い剣で、逃げ惑う蛇レビヤタン、曲がりくねる蛇レビヤタンを罰し、海にいる竜を殺される。…イスラエルの子らよ。あなたがたは、ひとりひとり拾い上げられる。その日、大きな角笛が鳴り渡り、アッシリヤの地に失われていた者や、エジプトの地に散らされていた者たちが来て、エルサレムの聖なる山で、主を礼拝する。(イザヤ書27:1、12、13)

主は「ラッパ(角笛)を吹き鳴らす」ことを通してサタンに「裁きと滅び」を宣告し、人には勝利を与えてくださるのです。そして勝利を与えられた主の民は、主の元に集められ、喜びをもって主をほめたたえて礼拝するのです。詩篇には「角笛を吹き鳴らして、神をほめたたえよ。十弦の琴と立琴をかなでて、神をほめたたえよ」(詩篇150:3)と書かれています。このように、「ラッパ(角笛)を吹き鳴らす」ことには多くの意味が含まれているのですが、もう一つのことを私たちは確認しなければなりません。列王記を見てみましょう。

新王の就任

ダビデ王は年を重ねて老人になっていた。それで夜着をいくら着せても暖まらなかった。…一方、ハギテの子アドニヤは、「私が王になろう」と言って、野心をいだき、戦車、騎兵、それに、自分の前を走る者五十人を手に入れた。(1列王記1:1、5)

さてダビデが老人になり、死期が迫っていたときのことです。アドニヤが、ダビデの許可なく王になろうとしました。しかし、ダビデはソロモンを王にしようと決めていたので、祭司ツァドクと預言者ナタンに対して「角笛を吹き鳴らし、『ソロモン王。ばんざい』と叫びなさい」と命じられました。そして彼らはその通りにしました。

祭司ツァドクは天幕の中から油の角を取って来て、油をソロモンにそそいだ。そうして彼らが角笛を吹き鳴らすと、民はこぞって、「ソロモン王。ばんざい」と叫んだ。民はみな、彼のあとに従って上って来た。民が笛を吹き鳴らしながら、大いに喜んで歌ったので、地がその声で裂けた。(1列王記1:39、40)

ラッパ(角笛)を吹き鳴らすことには、新しい王様の誕生を民に知らせるという意味もあるということです。これを聞いた民は大いに喜び、その声で「地が裂けた」とまで表現されています。

主の心

さて、これら旧約の背景を知った上で新約聖書を読むと、主がヨム・テルーア(ラッパ祭)に込められた意味を深く悟ることができます。使徒パウロは主に直接与えられた啓示に従って、このように記録しています。

主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。(1テサロニケ4:16、17)

旧約の時代に、主はラッパの音とともにシナイ山に降りて来られましたが、再び主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られるのです。そしてその時、主は、キリストにある死者をよみがえらされ、私たちに完全な勝利を与えてくださいます。(1コリント15:52、マタイ24:31)

しかしヨシュアの勝利が、敵対する者たちには「滅び」であったように、同じラッパの音は、主を拒否する者たちにとっては「裁きと滅びの日」となると聖書は警告しています(1テサロニケ5:3)。もちろん、主は人が滅びることを望まれず、そのことを喜ばれません。主は一人でも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるからです。使徒ペテロが主の心をこのように代弁しています。

主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。(2ペテロ3:9)

世の終わりのラッパ

最後に、使徒ヨハネが啓示によって示された、世の終わりのラッパについて、黙示録を確認してみましょう。旧約時代のラッパの音は、世の終わりのラッパの比喩にすぎなかったことが分かります。

第七の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、天に大きな声々が起こって言った。「この世の国は私たちの主およびそのキリストのものとなった。主は永遠に支配される。」それから、神の御前で自分たちの座に着いている二十四人の長老たちも、地にひれ伏し、神を礼拝して、言った。「万物の支配者、常にいまし、昔います神である主。あなたが、その偉大な力を働かせて、王となられたことを感謝します。」(黙示録11:15〜17)

ラッパの音とともにソロモンが王と宣言されたように、父なる神が第7の御使いのラッパの音とともにキリストが王となられたことを宣言され、そして24人の長老たちと万物とは、キリストが王となられたことに感謝するのです。そしてその日は、非常な喜びの日となります。

不完全なソロモンが地上の王となったときでさえ、民は大いに喜んで歌い、「地がその声で裂けた」とありました。ましてや完全なお方であるキリストが、永遠の王となるときには、天が裂けるほどの喜びがあることでしょう。王となられた主は、敵であるサタンを裁き、私たちの贖罪を完成させ、私たち一人一人をご自身の元に招き入れてくださるのです。

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◇

山崎純二

山崎純二

(やまざき・じゅんじ)

1978年横浜生まれ。東洋大学経済学部卒業、成均館大学語学堂(ソウル)上級修了、JTJ宣教神学校卒業、Nyack collage-ATS M.div(NY)休学中。米国ではクイーンズ栄光教会に伝道師として従事。その他、自身のブログや書籍、各種メディアを通して不動産関連情報、韓国語関連情報、キリスト教関連情報を提供。著作『二十代、派遣社員、マイホーム4件買いました』(パル出版)、『ルツ記 聖書の中のシンデレラストーリー(Kindle版)』(トライリンガル出版)他。本名、山崎順。ツイッターでも情報を発信している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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