「私たちは、平和を生み出す者となれるはず」 戦後75年、日本聖公会が平和メッセージ

2020年7月29日22時06分 印刷
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日本聖公会は28日、主教会による戦後75年の平和メッセージを公式サイトで発表した。キリストの模範を説くフィリピの信徒への手紙2章6〜8節を冒頭で引用し、「キリストのように従順に身を低くし謙遜に生きるなら、私たちは、平和を生み出す者となれるはず」と訴えた。

憲法9条で「戦争の放棄」をうたった背景に、約2千万人のアジア太平洋地域の人々と約300万人の日本国民の犠牲があるとし、「多くの犠牲者の血によって、今の日本の平和が贖(あがな)われていることを、私たちは決して忘れてはなりません」と強調した。一方で、自衛隊の軍備増強や改憲実現に向けた動きがあり、さらに「領土の拡大、資源の確保、あるいは争奪、政治的な圧迫、武力による威嚇」など戦争となり得る要因は多く存在し、「差別、偏見、人種間・民族間の争い、貧困、搾取、支配と被支配」など日常生活の中にあるさまざまな問題が、戦争の火種としていつもくすぶっているとした。

その上で、「自由、平等、平和は誰もが願っているものです。しかし、それが実現できず、私たちがその内の何ひとつも得ることができないのは、私たち人間の自国優先主義や自己中心の故ではないでしょうか」と問い掛け、「キリストが自らを低くして十字架に架かり、犠牲となられたように生きることがキリスト者の生き方なら、そこには争いが無くなるはず」と訴えた。

また、新型コロナウイルスの感染症対策である「3密を避ける」について、「互いに適度な距離を取り合って、良き関係を作ることでもあります」と肯定的な解釈を示し、個人間や国家間の「3密を避けた中でのお付き合い」にも「平和を作り出すきっかけが隠されているはず」とした。

「『わたしたちを平和の器にしてください』という祈りは、日本聖公会が戦後50周年を迎えた折に、宣教協議会を開いて以来、今までずっとささげ続けている祈り」だとし、「不安や恐れ、危険や困難、悲しみ、苦しみの中にいる人たちに心を向け、その人々と共に歩むということ、それを私たちは何よりも大切な宣教の課題に据えてきました。私たちの平和への歩み、たとえそれが小さなわざであっても、そこにこそ神の御国が実現していくと私たちは信じて、戦後75周年の今、勇気と希望を持って進みましょう」と呼び掛けた。

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