日本の最新のキリスト教人口は? 『宗教年鑑』2019年版教団別・都道府県別ランキング

2020年1月9日23時32分 印刷
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※ 写真はイメージです。(写真:Lukas)

『宗教年鑑』の最新版(2019〔令和元〕年版)によると、「キリスト教系」に分類される宗教団体の総信者数は192万1484人(前年比350人減)で、全宗教人口に占める割合は1・1%だった。一見すると、よく言われる「日本のキリスト教人口は1%」の根拠になりそうだが、さまざまな点からこの数字をそのままその根拠とすることはできない。

まず『宗教年鑑』は、文化庁が毎年実施している日本国内の宗教統計調査をまとめたものだが、調査は各宗教法人の報告に基づいて行われている。信者の定義や資格などは各宗教法人で異なるため、信者数については各宗教法人で重複することもある。そのため、全宗教法人から報告された信者の総数は約1億8113万人と、実人口約1億2615万人(2019年12月1日時点、概算値)の約1・44倍となっている。

さらに、「キリスト教系」と分類される宗教団体には、一般にキリスト教界からは「異端」とされている末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)や、ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)、世界平和統一家庭連合(統一協会)なども含まれている。

この内、モルモン教については包括宗教法人であるため『宗教年鑑』で信者数が公表されており、2019年版では12万7535人(前年比369人増)だった。一方、エホバの証人と統一協会については、単立宗教法人であるため信者数などは公表されていない。しかし、エホバの証人が発表している「2019奉仕年度(18年9月1日~19年8月31日)の報告」によると、その信者数(伝道者最高数)は21万2651人(同151人減)。また、国際宗教研究所・宗教情報リサーチセンターの「教団データベース」によると、統一協会の信者数は56万人(2015年)だ。これら3つの宗教団体の信者数を合わせると約90万人となる。そのため、『宗教年鑑』で「キリスト教系」に分類される信者約192万人のうち、実質的なキリスト教信者は約100万人ということになる。これを前述の実人口で計算すると、日本のキリスト教人口は全人口の0・79%ということになる。

一方、『宗教年鑑』は宗教法人をベースにした調査であることから、宗教法人化されていない宗教団体は調査の対象外となっている。そのため、0・79%という数字をもっても、直ちに日本のキリスト教人口ということはできない。しかし、主要な教団の多くは宗教法人化されているため、大幅な増加は見込めないとみられる。そうしたことから、日本のキリスト教人口は0・8%前後といっても差し支えないかもしれない。

実際に、東京基督教大学(千葉県印西市)の国際宣教センター内に設置されている日本宣教リサーチ(JMR)が、『キリスト教年鑑』『日本カトリック司教協議会イヤーブック』『クリスチャン情報ブック』のほか、各教団発行の資料などを基に行った調査によると、2017年度の日本のキリスト教信者の概数は105万人で、全人口に占める割合は0・83%とされている(関連記事:日本のキリスト教信者は105万人、人口比0・83% 日本宣教リサーチ)。ただし、これらの数字も、あくまで各教団や各教会から「信者」として認識されているクリスチャンの数という前提は付くことになる。

以下に、『宗教年鑑』(2019年版)を基に、信者数の多いキリスト教系の教団上位15位と、キリスト教系信者数の多い都道府県上位10位、またキリスト教系信者数の少ない都道府県上位10位をまとめた。( )内は前年の信者数。

■ 信者数の多いキリスト教系教団上位15位

  1. カトリック教会 44万893人(44万832人)
  2. 日本基督教団 11万1090人(11万5502人)
  3. 日本聖公会 4万7886人(4万8449人)
  4. 日本バプテスト連盟 3万3729人(3万4121人)
  5. 日本福音ルーテル教会 2万1858人(2万1908人)
  6. セブンスデー・アドベンチスト教団 1万4932人(1万5207人)
  7. イエス之御霊教会教団 1万4580人(1万4344人)
  8. 日本同盟基督教団 1万2349人(1万2455人)
  9. 日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団 1万2248人(1万2269人)
  10. イムマヌエル綜合伝道団 1万1201人(1万1388人)
  11. 日本キリスト教会 1万945人(1万1265人)
  12. 日本キリスト改革派教会 9792人(9765人)
  13. 日本正教会 9485人(9516人)
  14. 日本イエス・キリスト教団 7565人(7726人)
  15. 日本ホーリネス教団 7319人(7393人)

※ 末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教、12万7535人〔12万7166人〕)は除く。

■ キリスト教系信者数が多い都道府県上位10位

  1. 東京 86万9443人(86万3708人)
  2. 神奈川 30万3530人(30万3759人)
  3. 大阪 7万6654人(7万3357人)
  4. 長崎 6万4174人(6万4758人)
  5. 兵庫 5万9007人(6万1716人)
  6. 福岡 4万6791人(4万5883人)
  7. 愛知 4万6200人(4万5485人)
  8. 北海道 4万5655人(4万6353人)
  9. 埼玉 3万8999人(3万8766人)
  10. 千葉 3万6209人(3万6750人)

■ キリスト教系信者数が少ない都道府県上位10位

  1.  福井 2234人(2148人)
  2.  富山 2700人(2924人)
  3.  島根 2710人(2722人)
  4.  鳥取 3200人(3142人)
  5.  徳島 3242人(3502人)
  6.  岩手 4238人(4321人)
  7.  佐賀 4254人(4240人)
  8.  秋田 4467人(4571人)
  9.  香川 4727人(4684人)
  10.  山梨 4729人(4846人)

※ 都道府県別のランキングでは、『宗教年鑑』の統計上、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)や、ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)、世界平和統一家庭連合(統一協会)なども「キリスト教系」の信者数に含まれている。

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