Skip to main content
2025年8月20日23時06分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
闇から光へ

闇から光へ~的外れからの解放~(52)爆発 佐伯玲子

2018年2月15日19時37分 コラムニスト : 佐伯玲子
  • ツイート
印刷
関連タグ:佐伯玲子

1年間の休業を経て、プロレス界に華々しい復活を遂げたA。やりたかった役者の仕事も思い切りでき、リングでも生き生きしていました。

ロサンゼルスで公演したショー(私の脚本&演出でした)に出演したり、春一番・神奈月君たちと一緒に定期開催していた「プロレス・お笑いライブ」に蝶野正洋さんとゲスト出演をしたり、江藤博利(元ずうとるび)座長率いる喜劇劇団では、夫婦共演もさせていただきました。

お互いのブレーンをコラボし合うことでさまざまな可能性が広がり、活気付いていきました。が、その分多忙になり、スレ違う日々が続いて会話も徐々に減り、Aは、あまり自分のことを話さないようになっていきました。私は、彼より先に帰宅するように努め、遅くなるときは食事の準備をしてメモを置いて出るなど、いろいろ気を使い、努力していたつもりでしたが、彼の希望には足りていなかったようでした。「結婚しても仕事は続けてほしい」と言って応援してくれていた安心感で、気付けなかったことがたくさんあったのかもしれません。

そんな折、私が大変お世話になっていた劇団の座長にAが大変気に入られ、出演オファーが来ました。その舞台で事件は起こったのです。

外部からアンサンブル・ダンサーとして出演をしていたMさんが、Aに大いに好意を持ち、大胆なアタックを仕掛けてきたのです(・・;)共演をしていた親しい役者仲間たちが、心配して知らせてくれたことで分かりました。Mさんは、Aの他、男優の方数人にもアタックしていたらしく、しかもすべてパートナー(妻・恋人・婚約者)のいる方ばかりだったことで、至る所で問題が勃発していた、というのです。

Aのことは信頼しつつも、会話が減っていたことで心をうまく読み取れず、不安と心配は募る一方でした。そして、ついに我が家にも爆発が起きてしまったのです!

ある朝、MさんからAの携帯に電話が入りました。稽古場に行くのに「自宅まで迎えに来て」とお願いされていると察しました。「女の感」は鋭いと申しますが、見送った後、「事実を確かめたい!」思いに駆られた私は、その夜、Aが長風呂に入ったのを見計らい、「携帯を盗み見る」禁断行為に走ってしまったのです。

いけないと分かっていながら、押さえることができませんでした。「悪いことじゃない。皆やってるじゃないか。今がそのチャンスだ!早く確かめろ!」。悪魔の誘惑に負け、開いたメールを見た途端、全身が炎上するほどの戦慄が走りました。そこには、Mさんから送られた、絵文字満載の、猛烈ラブアタックメッセージがぎっしり!!一つ一つ読み進めていくうち、その大胆でいわゆる「非聖書的」な内容に、私の「怒りのケトル」は沸点に達し、形容し難い感情音が、お腹の底から「ピーーーーー!!!」と鳴り響き、「嫉妬の熱湯」が派手に噴きこぼれました。

「嫉妬」の感情に鈍感だった私が、気がおかしくなって壊れかけたほどでした。それまで1度も味わったことのない感情でした。コミュニケーションがしっかり取れていれば、「こういう人もいるんだ」と一笑に付して終わっていたことだったと思います。後に、自分にまったく興味を示さないAをもどかしく思い、Mさんが楽屋で大々的に愚痴っていたと聞きました。Aは、私を裏切る心など少しも無かったのです。

人は、自分の置かれている環境によって、簡単に感情のコントロールができなくなるものだと痛感しました。イエス様と共にいなかった当時は、すべてを自分1人で背負ってしまい、拠り所もなく、とても苦しみました。その夜は、Aを問い詰める気持ちを必死で堪え、床に就いたもののまったく眠れず、気付けば朝になっていました。

「冷静に!」と怒りの感情を鎮めようとしましたが、抑えることができず、ついに「これは一体どういうこと?!」と、朝一番、迫ってしまったのです。「まったくの誤解。何も無い」と、Aも最初のうちは冷静に返していましたが、私の高ぶる炎がやがてAにも着火し、今まで溜めていた不満を一気にぶつけられました。

私の努力と心遣いを完全否定するような酷い言葉の攻撃に、情けなさ・悔しさの感情が複雑に絡み合い、自己コントロールが不能となりました。そして、Aが仕事に出て行った後、私は荷物をまとめ、家を飛び出したのです。しかし、身を置いた先は意外な場所でした。そして、再び私の足は「X神」へと誘(いざな)われていくのでした。

<<前回へ     次回へ>>

◇

佐伯玲子

佐伯玲子

(さえき・れいこ)

愛知県豊田市出身。名古屋造形芸術短期大学造形芸術科プロダクトデザインコース卒業後、役者を目指し上京。幼少より得意だった物まねを生かし、ホリプロお笑い部門第1期生として、バラエティーやドラマ、舞台などで活動。結婚後は、プレイヤーの他、脚本、演出、プロデュースといった制作活動を行う。26歳の時に出会ったカルトの洗脳により、離婚、度重なる病やけがで、生命危機一髪の2012年秋、イエス・キリストに出会い、22年間に及ぶカルト洗脳から救われる。2015年春より、神様から賛美を使って歌って踊るエクササイズ「賛美クス」を与えられ、フィットネスを通した伝道を行っている。教会はもちろん、ノンクリスチャンの人たちに、賛美の「力」と「神様に感謝をささげることの喜び」を、ステージパフォーマンスやレッスンを通して発信している。「主イエスの恵み教会」所属。

■ B.B Wonderland公式サイト

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:佐伯玲子
  • ツイート

関連記事

  • 闇から光へ~的外れからの解放~(51)Aのプロレス復帰 佐伯玲子

  • 闇から光へ~的外れからの解放~(50)Aのプロレス休業 佐伯玲子

  • 闇から光へ~的外れからの解放~(49)負のサイクル 佐伯玲子

  • 闇から光へ~的外れからの解放~(48)裏方の仕事 佐伯玲子

  • 闇から光へ~的外れからの解放~(47)ホリプロを辞める 佐伯玲子

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 私の名を使って(その2) マルコ福音書9章38~41節

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 聖書のイエス(15)「わたしだ。恐れることはない」 さとうまさこ

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.