Skip to main content
2022年7月1日21時31分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
富についての考察

富についての考察(33)前例は大切なのか? 木下和好

2015年11月23日08時15分 コラムニスト : 木下和好
  • ツイート
印刷
関連タグ:木下和好

われわれが有意義な生き方をするためには、歴史(=前例)から学ぶことと、創造性のバランスを保つことが大切である。前例から教訓を学ばないと、同じ過ちを犯す危険性がある。でも前例に頼りすぎると、多くのことがストップしてしまうことも事実だ。前例が無いという理由だけで却下される事柄が非常に多い。われわれがビジネスや宣教活動などにおいて何か大きな事・意味あることを実行しようとするとき、前例を見いだせるとは限らない。なぜなら全ての前例は、前例の無いところから始まっているからだ。

聖書にも「前例」の有無が問題となった出来事が記されている。バプテスマのヨハネが生まれた時、父の名前「ザカリヤ」でなく「ヨハネ」にしなければならないと母親が主張した時、人々は「あなたの親族にはそのような名の人はひとりもいません」と言っていぶかしがった(ルカ1:61)。でもザカリヤとエリサベツは、前例を無視し、神から示された名前を息子に付けた。

前例信奉者は、前例の無いものを「作り話」と考える。キリストの処女降誕、奇跡、復活、昇天などは、一切前例が無い。でも「前例の無いこと=作り話」とはならない。実際、聖書は「前例無し」のところから始まっている。「初めに、神が天と地を創造した」という事実は、無から全てが始まったことを意味する。Create(創造する)という動詞は、前例の無いことが前提になっている。人が神の形に似せて造られた時、無から有を生み出す神の性質、すなわち creativity(創造性)においても似せて造られた。創造性を持たない動物は、本能のまま生きるだけで新しいことを発想しないので、文明の発展はあり得ない。人のみが前例の無いことをする能力を持っている。

人の社会には、前例が許されない場合が多くある。私はこれまでに20冊程度の本を出版させていただいたが、もし前例があれば著作権侵害で、出版差し止めになってしまう。また私はReaL Stick(英語の発音矯正具)の特許を取得し、またYouCanSpeak(英語スピーキング習得システム)の特許申請を行ったが、特許庁の唯一の仕事は前例の有無を判断することで、前例があれば申請は100パーセント却下される。

人の「話す」という行為も、創造力によって成り立つ。われわれは毎日それまでに一度も話したことの無い内容とことばの組み合わせで会話をする。誰かが用意した文章を何度も練習し、それらの文章だけで夫婦の会話がなされたなら、必ず破局を迎えることになる。このようにわれわれには前例に支配されないで生きていく性質と能力が与えられている。

にもかかわらず、われわれは何か発展的なアイデアが浮上したとき、前例を物差しにしてしまう弱さがある。前例があればまだましだが、最悪のケースは、前例を見いだせないときの否定的な決断である。「良いこと」には前例はいらないのではないだろうか。

<<前回へ     次回へ>>

◇

木下和好

木下和好(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:木下和好
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 【科学の本質を探る⑰】コペルニクスの実像―地動説は失敗作 阿部正紀

  • 主が求めよと命じられたこと 万代栄嗣

  • 【聖書クイズ】旧約聖書の中で女性の名前がつけられている文書は?

  • ビジネスマンから牧師への祝福された道(22)牧師の働きを通して経験したこと、教えられたこと・その2 門谷晥一

  • 牧師の小窓(3) 福江等

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米国福音同盟、「ロー対ウェイド」判決覆した米連邦最高裁の判決を歓迎

  • 聖書と植物(7)麦と毒麦 梶田季生

  • 神から与えられた「才能」で一世を風靡した20世紀の偶像<アイドル> 映画「エルヴィス」

  • フランクリン・グラハム氏、父ビリー氏以来48年ぶりにリオで伝道集会 6万8千人動員

  • 希望を失わずに戦争という嵐を乗り切った家族の物語 『あらしの前』『あらしのあと』

  • 苦難に続く栄光 岡田昌弘

  • ロシアのウクライナ侵攻は「時のしるし」 レムナント出版代表の久保有政氏が講演

  • 十字架のネックレスを外すこと拒否して解雇されたクリスチャン労働者が勝訴

  • 神様のご計画の中を歩んでいるか 加治太郎

  • 人は愛するため生まれた 菅野直基

  • 米連邦最高裁「ロー対ウェイド」判決覆す、中絶の是非は各州の判断へ

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • ロシアのウクライナ侵攻は「時のしるし」 レムナント出版代表の久保有政氏が講演

  • 神から与えられた「才能」で一世を風靡した20世紀の偶像<アイドル> 映画「エルヴィス」

  • 十字架のネックレスを外すこと拒否して解雇されたクリスチャン労働者が勝訴

  • 神様のご計画の中を歩んでいるか 加治太郎

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

  • 癒やしの信仰を拡大させよう 万代栄嗣

  • スマホが動くのも量子力学のおかげ? 東工大名誉教授を講師にサイエンスカフェ

  • 沖縄復帰50年 NCC、カトリック正平協が「沖縄慰霊の日」に声明、談話

  • 神から与えられた「才能」で一世を風靡した20世紀の偶像<アイドル> 映画「エルヴィス」

  • フランクリン・グラハム氏、父ビリー氏以来48年ぶりにリオで伝道集会 6万8千人動員

  • 希望を失わずに戦争という嵐を乗り切った家族の物語 『あらしの前』『あらしのあと』

  • 米国福音同盟、「ロー対ウェイド」判決覆した米連邦最高裁の判決を歓迎

  • ロシアのウクライナ侵攻は「時のしるし」 レムナント出版代表の久保有政氏が講演

  • 聖書と植物(7)麦と毒麦 梶田季生

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 人は愛するため生まれた 菅野直基

  • 十字架のネックレスを外すこと拒否して解雇されたクリスチャン労働者が勝訴

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(3)子ども8人のビッグダディ

編集部のお勧め

  • 【対談企画】参議院全国比例区立候補予定者・金子道仁牧師ってどんな人?(1)日本のチャーチスクールを救いたい

  • 被害者が加害者になる連鎖を断ち切るには? 「記憶の癒やし」のラプスレー司祭が講演

  • 必要なのは「キリストの基礎知識」 国分寺の教会が無料のオンライン聖書講座

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.