Skip to main content
2025年10月17日22時23分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
富についての考察

富についての考察(34)二つの心備え 木下和好

2015年12月7日19時01分 コラムニスト : 木下和好
  • ツイート
印刷
関連タグ:木下和好

いかなるときも心の備えは大切である。災害に遭ったときの心備え、職を失ったときの心備え、病気になったときの心備えなど、さまざまな心備えがある。私は極貧の家に生まれ育ったので、貧しさの心備えは小さいときからできている。その癖が今でも残っていて、新しい洋服や新しい靴などを買うことを思いつかない。家内が無理やりに私を店に連れて行き、有無を言わさずサイズに合ったものを購入させるのが常だ。

ある貧しいクリスチャンの家庭を12月31日に訪問したとき、奥様が「この1年、私たち家族が食事を抜くことがなかったことが一番の感謝です」と話していた。その家庭には何のぜいたく品もなく、貧しさへの心備えが最重要課題であった。私の場合もその家庭の場合も、貧しさへの心備えが必要だったのは、豊かになることに罪悪感を覚えたからではなく、本当に貧しかったからである。

でも、「富=罪」と感じている人たちは、あえて質素で貧しい暮らしを選ぶので、当然のことながら貧しさの心備えが必要になる。「清く貧しく美しく」をモットーにしている人たちが大勢いる。アメリカのペンシルバニア州に住むアーミッシュの人たちは、今でも文明を拒絶し、あえて貧しい生活を選んで生きている。彼らは、貧しさへの心備えが徹底している。

でも実は、われわれに必要な心備えがもう一つある。それは豊かさへの心備えだ。使徒パウロはピリピ4:12で、「私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています」と言っている。

われわれのうちどれだけの人が、豊かさへの心備えができているだろうか。清く貧しく美しく生きようとする人は、おそらく豊かさへの心備えはないだろうし、そうする必要も感じていないだろう。でも、信仰の基準となる聖書そのものが、富むことにも乏しいことにも対処できることの大切さを教えているのだ。聖書的に言うと「清く豊かに美しく」生きるのもわれわれのオプションである。

聖書の中に出てくる人物で、豊かさの心備えができていなかった人たちが大勢いる。貧しい人に自分の財産を施すことのできなかった青年がその一例である。でも、豊かさの心備えができていた人たちも大勢いる。盗賊に襲われた人を助けた善きサマリア人は、その一人である。また、アリマタヤのヨセフは、イエスが十字架刑に処せられたときに、その遺体を引き取って真新しい墓に収めた。彼らは豊かさの心備えができていた金持ちだった。

パウロは、貧しい人は貧しさの備えをし、金持ちの人は富むことの心備えをすることが必要であるとは言っていない。同一人物が、富んでいるときも貧しくなったときもどちらにも対応できる心得えが必要であることを訴えているのだ。二つの心備えができていた人物は、大金持ちでありながら全財産を失ったあのヨブである。「主は与え、主は取られる」(ヨブ記1:21)という信仰こそが、われわれに二つの心備えを可能にさせるものである。

<<前回へ     次回へ>>

◇

木下和好

木下和好(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:木下和好
  • ツイート

関連記事

  • 実は、私はクリスチャンです! 万代栄嗣

  • まことの喜び(1)ただ主お一人だけで・・・ イ・ヨンフン

  • 【聖書クイズ】創世記に登場する人物名、意味が違うのはどれ?

  • ビジネスマンから牧師への祝福された道(23)牧師の働きを通して経験したこと、教えられたこと・その3 門谷晥一

  • 牧師の小窓(5) 福江等

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(30)歴史の振り子

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • 花嫁(35)古い人を脱ぎ捨てて 星野ひかり

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.