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キリストの人材教育

山上の垂訓から学ぶ「キリストの人材教育」(32)柔和な人は、成果(実)をもたらす人です 黒田禎一郎

2015年11月11日07時40分 コラムニスト : 黒田禎一郎
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関連タグ:黒田禎一郎

柔和な人は、成果(実)をもたらす人です

聖書に次のような言葉が書かれています。「御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です」(ガラテヤ5:22、23)。これらの実は全部で9つあり複数形ですが、原語では単数形で表示されています。すなわち、一本の木にこれだけさまざまな実が結ばれるということです。これはもちろん品性、人格です。もし私たちが一本の木とするならば、そこに愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制という実が結ばれてきた時に、どれほどのパーソナリティー(人格)が私たちの内側から外側に表れてくるでしょうか。ここが本当の意味での信頼関係、ビジネスを成功に導くことができる大切なポイントであると私は信じております。

かつてニューヨークの街は落書きがいっぱいで、しかも夜暗くは治安が危なくて歩けませんでした。ほとんど毎日のように、殺人事件が起こっていました。ところが、現在のニューヨークでは、夜の10時半過ぎにでもホテルから出て歩いても平気です。聞いてみると、街が安全になり治安が良くなったという背景には、実は一つの理論がありました。それは「ブロークン・ウインドー理論(割れ窓理論)」といいます。これはジョージ・ケリング博士が打ち出したものです。この理論は、ある建物で割られた窓ガラスを放置すると、残りの窓ガラスも割られ、やがて建物全体が崩壊してしまうということです。90年代、治安が非常に悪化したニューヨークにおいて、当時のジュリアーニ市長がこの理論を採用しました。そして地下鉄の落書きなど、本当に小さな落書きに至るまで徹底的に取り組むことに着手しました。その結果、殺人などの重大犯罪の削減に大きく成功しました。そして割れ窓理論も注目を浴びるようになりました。

ところが、最近この理論を企業経営に採り入れる動きがアメリカで始まっています。会社をめぐる小さなほころび、これがやがて大きな被害をもたらす可能性を秘めています。例えば、オフィスの中に小さなごみが落ちていて、「このぐらいいいじゃないか」と放っておくとニューヨークの落書きのようにだんだん積もり、そして治安も悪くなってしまいます。ですから、服装が乱れていたり、社員の振るまいがおかしいのに、「まあ、この程度はいいじゃないか」と放っておくと、どんどんそれがエスカレートしていくということです。小さな時に、まだ割れ窓の時に目を留め、それを放置せずに手を打たなければ残りの窓ガラスも割られてしまい、やがて建物全体が滅びてしまうという理論です。私は談合事件や不正事件など後を絶たない日本社会の現状を覚えるとき、聖書が教える素晴らしいビジネスの方法、すなわち「柔和な人は幸いです」という一節に目を留めます。私は日本でもこの3つのポイントを満たすビジネスマンが現れることを心から願っています。

ここでまとめてみましょう。柔和な人になる秘訣は、どこにあるのでしょうか。多くの方々が、柔和な人になりたいと願います。現実社会の中で、自分一人で生きることは大変です。しかしながら、私たちは聖書から生きる手段を知ることにより、前進することが可能です。結論から言えば、キリストの「山上の垂訓」から学ぶことです。聖書の中にこのような言葉があります。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたも私のくびきを負って、わたしから学びなさい」(マタイ11:28)。ここの「わたしは心優しく」という言葉は、他の聖書翻訳(口語訳、新共同訳)を見ると、「わたしは柔和で」という訳です。「わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。私のくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです」。キリストはこのような言葉を語られ教えられました。すなわち、私たちはこのキリストの教えを仕事や実際生活で学び実践するとき、「柔和な人」のパーソナリティー(人格)に近づくことができるのです。

「柔和な者は幸いです。その人は地を相続するからです」。「柔和な人」とは、与えられた負荷を背負える人です。「もう駄目だ。これ以上進めば倒れてしまう」という時に、キリストの教えから学び習う人は、そのバウンダリー(境界線)を超えることができます。そして人格面でも向上し成果(実)をもたらすことができるのです。これこそ、ビジネスマンに求められる大切なパーソナリティーではないでしょうか。

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◇

黒田禎一郎

黒田禎一郎(くろだ・ていいちろう)

1946年、台湾・台北市生まれ。70年、ドイツ・デュッセルドルフ医科大学病院留学。トリア大学精神衛生学部、ヴィーダネスト聖書学校卒業。75年、旧ソ連・東欧宣教開始。76年、ドイツ・デュッセルドルフ日本語キリスト教会初代牧師就任。81年、帰国「ミッション・宣教の声」設立。84年、グレイス外語学院設立。87年、堺インターナショナル・バイブル・チャーチ設立、ミニスター。90年、JEEQ(株式会社日欧交流研究所)所長。聖書を基盤に、欧州情報・世界 情報、企業講演等。98年、インターナショナル・バイブル・チャーチ(大阪北浜)設立、活動開始。01年、韓日ワールドカップ宣教GOOL2002親善大使として活躍。著書に『世界の日時計』(Ⅰ~Ⅲ)、『無から有を生み出す神』『新しい人生』『愛される弟子』『神のマスタープランの行くへ』『ヒズブレッシング』、韓国語版『聖書と21世紀の秘密』、中国語版『神の聖書的ご計画』他訳書あり。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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