Skip to main content
2022年5月25日23時56分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

杉原千畝、神に背かない生き方 「命のビザ」の決断(動画あり)

2015年8月21日12時01分 記者 : 坂本直子
  • ツイート
印刷
関連タグ:杉原千畝正教会第2次世界大戦ナチス
杉原千畝、神に背かない生き方 「命のビザ」の決断+
早稲田大学にある杉原千畝顕彰碑。杉原氏は、医者になれとの父の意に反し、教師を目指して早稲田大学に入学した。(写真:落ち穂拾いする人)

1940年、日本領事館領事代理として赴任していたリトアニアのカウナスで、日本政府に背き、ナチス・ドイツによって迫害されていた多くのユダヤ人たちにビザを発給し、約6千人のユダヤ人難民を救ったことで知られる杉原千畝(すぎはら・ちうね、1900~86)。12月には、戦後70年特別企画として映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の公開が決まり、関心が高まる。

海外では、センポ・スギハラ、「東洋のシンドラー」とも呼ばれる杉原氏は、1900年岐阜県に生まれた。早稲田大学在学中に、外務省が募集していた留学生の試験を受けて合格。中国のハルピン学院に留学することになる。その後ロシア語を習得し、ハルピン学院でロシア語を教えるまでになり、その才能が外務省に認められて書記生として採用され、外交官の道を歩むようになる。

英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語の語学に精通し、中でもロシア語の能力が極めて高かった杉原氏は、ノンキャリアでありながら、外務省きってのロシア通として知られ、異例の昇進と待遇を受けている。カウナスでの仕事は、40年9月に締結することになる日・独・伊の三国協定を前にして、ドイツとソ連の情報を集めることであり、その適任者として、仕事を精力的にこなせて、ロシア語が堪能であるという理由から杉原氏に白羽の矢が当たったのだ。

杉原千畝、神に背かない生き方 「命のビザ」の決断
カウナスに残る日本領事館。この領事館を開設したとき、杉原氏は39歳、妻・幸子さんは25歳で、2人の間には4歳と2歳の男の子がいた。(写真:Bonio)

夫人の幸子さんの著書『六千人の命のビザ』によると、リトアニア領事官には数人のスパイが出入りしていたという。そして、収集した情報の報告書は、本省である日本の外務省、ドイツ大使、上司であるラトビア公使に送られた。杉原氏が走り書きしたものを清書するのが、幸子さんの役目だったという。また、休日には、家族だけでよくドライブをしていたが、それも情報収集の一つだったと後から知ったことが記されている。

このように国家機密に関する外務省の仕事を忠実にこなしながら、その一方で外務省の命令に背き、同盟を今まさに結ぼうとしているドイツが敵視するユダヤ人のためにビザを発給することを決意し、実行に移した。このことは、太平洋戦争末期に、多くのユダヤ人の命を救ったことで知られるオスカー・シンドラーというドイツ人(生まれは現在のチェコ)の実業家になぞられ「東洋のシンドラー」とも呼ばれることになる。ただ、この決断をさせたのは杉原氏の信仰であり、その実行には幸子さんの後押しがあった。

幸子さんは著書のあとがきで、杉原氏が「私を頼ってくる人々を見捨てるわけにはいかない。でなければ私は神に背く」という言葉を述べていたことを明かす。さらに、中国ハルピンにいた頃、ギリシア正教会で洗礼を受けていた杉原氏が、「神は愛である、愛は神である」というヨハネの第一の手紙4章の教えを信じ、「異邦人であろうと人間と人間の愛は世界の幸せにつながる」と考えていたことは間違っていなかったと、自身もキリスト教徒である幸子さんは語っている。

杉原千畝、神に背かない生き方 「命のビザ」の決断
桜の記念植樹祭が2001年10月、リトアニアのビリュニスとカウナスでアダムクス大統領(当時)、幸子さん臨席のもと行われた。(写真:Lazdynas)

杉原氏は、ビザを発給するとき幸子さんに、「外務省に背いて、領事の権限でビザを出そうと思う」と決意を述べ、「ここに100人の人がいたとしても、私たちのようにユダヤ人を助けようとは考えないだろうね」と言ったという。幸子さんがこのとき、「あとで、私たちはどうなるか分かりませんけれど、そうしてください」と答え、その後2カ月にわたる過酷なビザ発給作業を続ける杉原氏を、幸子さんは陰で支え続けた。

1947年に日本に帰国した杉原氏は、外務省を依願退職させられることになり、不遇ともいえる生活を送ることになるが、1985年には、イスラエル政府から「諸国民の中の正義の人賞(ヤド・バシェム賞)」を受賞する。そのときの取材で、「私は、あのとき、ビザを出したことを誇りにしています。外交官としては問題のある行為でしたが、人間としては間違っていなかったと思います」と答えている。

杉原氏が亡くなったのは、96年7月31日。杉原氏と幸子さんの最後の会話は、「君と一緒になって本当によかった」だ。また、息を引き取るときの最後の言葉は、「ママは?」だった。21歳で杉原氏と出会い、結婚して杉原氏を支え続けた幸子さんは、2008年10月8日、94歳で亡くなっている。葬儀では、映画『シンドラーのリスト』のスティーブン・スピルバーグ監督からも弔電が寄せられたという。

■ 映画『杉原千畝 スギハラチウネ』予告編

■ 映画『杉原千畝 スギハラチウネ』公式サイト

関連タグ:杉原千畝正教会第2次世界大戦ナチス
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 鎌倉霊園で杉原千畝氏を記憶する祈り 初めての「パニヒダ」献じられる

  • 6千人の命を救った杉原千畝のように 「無条件の愛」を知らされた俳優・水澤心吾

  • 欧州在住ユダヤ人のスポーツの祭典、独で初開催

  • アウシュビッツの保存に難問山積=ニューヨーク・タイムズ紙

  • ヒットラーの生家、博物館「責任の家」に

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • サンフランシスコ大司教、ペロシ米下院議長の聖体拝領を禁止 中絶権の支持めぐり

  • しっかりと韻を踏んだスカイアクション大作の続編にして贖罪の物語!「トップガン マーヴェリック」

  • 菊地功・東京大司教が新型コロナウイルスに感染 教区が発表

  • カンタベリー大主教、カナダ寄宿学校の先住民虐待問題で謝罪

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 永遠のいのちを与えられた私たち 万代栄嗣

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 主は生きておられる(197)私は主を喜びます 平林けい子

  • ニューヨーク便り(4)日常に「ゴールデンルール」があるニューヨーク

  • アルケゴス社のビル・ファン氏、逮捕・起訴される 無罪主張

  • 「イスラム国」系グループ、キリスト教徒20人の処刑映像を公開 ナイジェリア

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(147)献身的な信仰者を求める日本社会(3)広田信也

  • ニューヨーク便り(4)日常に「ゴールデンルール」があるニューヨーク

  • 燃えない症候群 佐々木満男

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 小塩節・フェリス女学院元理事長死去 ドイツ文学者、キリスト教功労者

  • 教会でウクライナ支援コンサート、現地で難民支援するハンガーゼロのスタッフが報告

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • シンガー・ソングライター、牧師の小坂忠さん死去 73歳

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 16歳の高校生、洗礼受けた数時間後に銃弾受け死亡 米フロリダ州

  • 世界最高齢の田中カ子さん死去、119歳 戦後クリスチャンに 教会で幼稚園開設

  • 「悪」はいかに伝染するか 「心の闇」描くサイコサスペンス映画「死刑にいたる病」

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 米教会で銃乱射事件、1人死亡5人重軽傷 教会員らが容疑者取り押さえ

編集部のお勧め

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「妥協しない」テーマに ジーザス・レインズ、終戦記念日の8月15日開催へ

  • 「必ず日本にリバイバルは起こる」 首都圏イースター、高木康俊牧師がメッセージ

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.