Skip to main content
2025年8月18日22時13分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化

6千人の命を救った杉原千畝のように 「無条件の愛」を知らされた俳優・水澤心吾

2015年4月20日15時16分
  • ツイート
印刷
関連タグ:杉原千畝水澤心吾
6千人の命を救った杉原千畝のように 「無条件の愛」を知らされた俳優・水澤心吾+
1000回の公演を目標に杉原千畝を演じ続ける水澤心吾氏(写真:寿福滋)

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ人難民に、日本通過を許可するビザを発給し、約6千人の命を救ったリトアニア駐在の外交官・杉原千畝。俳優の水澤心吾(みさわ・しんご)氏は、2007年から一人芝居で杉原千畝を演じ続け、公演回数はこれまでに200回を超える。来月もまた公演が予定されている水澤氏に、なぜ杉原千畝を演じ続けるのか、話を伺った。

杉原千畝を演じてみたいという気持ちが沸き上がったのは、今から14年くらい前。その頃ちょうど、オーストラリアのテレビドラマシリーズに出演しており、4カ月間シドニーに滞在していた。海外の一流のキャスト・スタッフと一緒に仕事をしていく中で、「何かいい仕事がしたい」と考えていると、以前ドキュメント番組で見た杉原千畝を思い出した。しかし、この時の思いは純粋に「演じてみたい」というよりも、「いい仕事=野望」のようなものだったという。

実はその頃、日本では俳優の仕事を全くしていなかった。ある時、テレビに映る自分の演技を見て、演技力の低さを痛感し、演技をやめてしまったのだった。それはまさに「挫折」だったという。日本を離れてシドニーで仕事をしても、この挫折からは立ち直れなかった。ようやく立ち直れたのは、シドニーから戻って3年後、演技をやめてから6年が過ぎていた。

ようやく舞台に復帰し、明治座(東京)や御園座(名古屋)、博多座(福岡)など、大劇場で主要な役どころを立て続けに演じるようになった。そんな順調ともいえる中で、「観客が笑ったり、泣いたりするだけでなく、メッセージがあるものを演じたい」と思うようになった。そして以前、シドニーで思い浮かんだ杉原千畝が再び思い浮かんだ。

初めは朗読劇から始め、2007年から今のような一人芝居「決断 命のビザ」という形になって、本格的に始動したという。大きな舞台で演じるという「安定」を投げ打ってでも、杉原千畝を演じたいと思ったのは、水澤氏自身が杉原千畝に家族構成など共通点を見出したからだ。「なぜ家族をおいてまで、見ず知らずの難民を救うことができたのか」。この大きな謎が杉原千畝を離れ難いものとさせた。そして、大きな謎は「無条件の愛」へとたどり着いた。

一方、それまでに水澤氏は心理学を本格的に学んでいた。心理学を学んだことで、十数年前に挫折したのは、自分の仮の成功の姿が打ち崩されたからだと分かり、自分がいかに傲慢(ごうまん)であったかに気付かされたという。シドニーで杉原千畝のことが思い浮かんだのも、「有名になりたい」という傲慢な思いがそこにあったと話す。また、人間関係においても客観的に相手を観察することができ、その人の抱えている心の奥に潜む悩みに気付くことができ、人間関係がスムーズになったという。しかし、「無条件の愛」については、心理学でも答えを与えてくれなかった。

6千人の命を救った杉原千畝のように 「無条件の愛」を知らされた俳優・水澤心吾
これまで200回以上杉原千畝を演じてきているが、毎回新たな発見があるという。(写真:寿福滋)

水澤氏は、3年前に洗礼を受けた。クリスチャンだった杉原千畝を演じたことの影響は大きい。心理学ではどうしても分からなかった杉原千畝に感じる「無条件の愛」。今は、クリスチャンになって実際に無条件の愛があることが分かったと話す。そして、神から恵みを受けていることを日々実感すると明かす。自分に神の御言葉が注がれ、自分自身の色がどんどん透明になっていくことを感じるという。

小中学校で公演をすると、子どもから「水澤さんも杉原千畝と同じ立場に立ったら、同じようなことをしますか?」と問われることがよくあるという。以前なら、「杉原千畝のように行動したい」と答えていたが、今は「杉原千畝のように行動させてほしい」と答える。以前は結局自分自身の力に頼っていたが、今は神に委ねる自分の姿がある。

最近は、新たな挑戦として、三浦綾子原作の「塩狩峠 三堀峰吉物語」の朗読劇も行っている。これは、主人公の永野信夫を最期まで敵対視していた三堀峰吉の物語として構成し直したものだ。当初、三堀峰吉を主人公にすることに原作者の夫である故三浦光世氏から反対され上演が危ぶまれたが、北海道まで光世氏に会いに行き、直談判して許可を取った。こうしたこと一つを取っても、神からの恵みだと感じると話す。

水澤氏は、杉原千畝を演じ続けることによって、「真の成功」が分かったという。「人生の成功とは、名誉や権力を得ることではなく、無条件の愛が注がれること」。そして、「無条件の愛を与えるイエス様に倣う人間に変えてほしいと願うこと」だと、これまでの出来事を振り返りながら語った。

水澤心吾一人芝居「決断 命のビザ “SEMPO”杉原千畝物語」
日時:2015年5月8日(金)、7月11日(土)、9月4日(金) 午後7時半〜
場所:内幸町ホール(東京都千代田区内幸町1−5−1)
問い合わせ:(株)三五館(電話:03・3226・0035、FAX:03・3226・0170、メール:[email protected]、担当:鈴木)

関連タグ:杉原千畝水澤心吾
  • ツイート

関連記事

  • 演劇伝道40年、演出家の西田正氏 19・20日に舞台公演「塩狩峠」

  • 真の“ゴスペル”とは ゴスペルシンガー・中山栄嗣

  • 「愛の実践のために」 NPO法人マザーハウス理事長・五十嵐弘志氏

  • 【インタビュー】サックス&フルート奏者 スティーブ・サックスさん

  • パリで32年、風景表現の限界に挑む 画家・渡部正廣さん(1)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • ワールドミッションレポート(8月18日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(2)

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.