神が第一、その次に国

2015年7月17日13時14分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+神が第一、その次に国
米コロラド州にあるキリスト教団体「フォーカス・オン・ザ・ファミリー」本部に掲げられたクリスチャン・フラッグ(左)(写真:David Shankbone)

地域の複数の教会で、「クリスチャン・フラッグ」を米国旗である星条旗の上に掲揚した、ノースカロライナ州シェルビーのバプテスト派の牧師について聞いたことがあるだろうか。この牧師たちは、私たちの究極的な忠誠は神に対してあるべきで、政府や国に対してではないということを説明している。それらの教会の一つは、「GodBeforeGovernment.org(政府の前に神)」というウェブサイトを開設した。

牧師たちはとても正しい視点を持っている。最近の南軍旗をめぐる議論(※)から分かるように、旗は強く感情に働きかけるシンボルだ。この牧師たちの行動は、私たちの究極的な忠誠は神に対してあるべきことを思い出させてくれる。イエスは、「それならば、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(ルカ20:25)と語った。 言い換えれば、究極的な忠誠は神に対してでなければならない。

この究極的な忠誠は、現に私たちの米国旗への「忠誠の誓い」から読み取れる。「私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います」

キリスト教徒にとって「神の下に」というのは、米国が神の下にあることを意味し、私たちの忠誠はまず神と神の御国に対してあることを意味する。さもなければ、神の前に国を置くことは、米国を偶像、偽物の神とすることとなる(出エジプト20章3節「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない」)。これが、一般的な独裁者や全体主義者が、確信的なキリスト教をおぞましく思い、ひどく嫌い、恐れる理由である。真にキリストに従う者は、究極的な忠誠と権威を天の父以外の誰にも決して譲らない。神が第一、その次に国となる。

私自身も署名者となっている2009年のマンハッタン宣言にある通り、この起草者と署名者は、全ての人類の命における権利、神に聖別された「男性と女性の婚姻による結合」である結婚、そして「神の人格、キリストを表す例証、そして神の形に造られた人間に固有の自由と尊厳に基づく信教の自由」を「守るために語り、行動する義務」がある。

マンハッタン宣言の支持者は、「文化的であろうと政治的であろうと、この世の力によって沈黙や屈服を強いられることはない」と誓っている。

言い換えれば、神が第一、その次にアンクル・サム(米国を擬人化した架空の人物)だ。

あなたの教会でクリスチャン・フラッグを星条旗の上に掲揚することは、神が第一、その次に国というマンハッタン宣言の忠誠の誓いを、簡潔に、象徴的に表明することになる。

クリスチャン・フラッグは、公には20世紀初期に出現し、白地の旗の左上角に青い長方形を描き、その中に赤い十字架が描かれている。赤はイエスの十字架の血の犠牲を象徴し、青は洗礼の水を象徴し、白はイエスの純潔を象徴している。

テキサス州ヒューストンの南部バプテスト教会で育った少年として、私たちは日曜学校や休暇中の聖書学校で、星条旗と同様、クリスチャン・フラッグにも忠誠を誓った。この経験は常に、私たちにクリスチャン・フラッグとそれへの忠誠が先行し、最高権威であると語ってくれる。

つまり、こう表現されるべきだ。「私はクリスチャン・フラッグと、それが象徴する神の御国への救い主、つまり十字架につけられ、復活し、やがて再臨する、全ての信じる者に命と自由を与える救い主に忠誠を誓います」。そしてさらに聖書に忠誠を誓う。「私は神の聖なる言葉である聖書に忠誠を誓います。私は聖書を私の足のともしびとし、道を照らす光とし、神に対して罪を犯さないために聖書の言葉を心に留めます」

ところで、私はさる5日、アラバマ州タスカルーサにある第一バプテスト教会の日曜午前の礼拝で説教をする特権を与えられた。そして奏楽の奉仕者の導きで、会衆は星条旗とクリスチャン・フラッグの両方に忠誠を誓った!

※ 南軍旗は、南北戦争(1861〜65年)時に南部軍が使った旗。当初は南北戦争で戦った祖先に対して敬意を表する意味であったが、公民権運動を機に有色人種にとっては差別の象徴ともなった。最近では、サウスカロライナ州チャールストンの教会での銃乱射事件の犯人が、この旗と共に写った写真を自身のウェブサイトに掲載していたことが判明し、再び議論が噴出した。米国ではアラバマ州議会議事堂からこの旗が撤去されたほか、この旗の販売をやめる店舗が続出している。

リチャード・D・ランド

リチャード・D・ランド(Richard D. Land)

1946年生まれ。米プロテスタント最大教派の南部バプテスト連盟の倫理宗教自由委員会委員長を1988年から2013年まで務める。米連邦政府の諮問機関である米国際宗教自由委員会(USCIRF)の委員に2001年、当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領から任命され、以後約10年にわたって同委員を務めた。2007年には、客員教授を務めている南部バプテスト神学校がリチャード・ランド文化参加センターを設立。この他、全米放送のラジオ番組「Richard Land Live!」のホストとして2002年から2012年まで出演した。現在、米南部福音主義神学校校長、米クリスチャンポスト紙編集長。

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