「神の人だった」 オバマ大統領、ピンクニー牧師の告別式で弔辞 即興で賛美も(動画あり)

2015年6月30日21時02分 執筆者 : 木下優紀 印刷
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米黒人教会銃乱射事件の犠牲者の一人、クレメンタ・ピンクニー牧師の告別式に参列したバラク・オバマ大統領=26日、チャールストン大学TDアリーナ(サウスカロライナ州チャールストン)で(写真:ホワイトハウス)

9人が亡くなった米黒人教会銃乱射事件の犠牲者の一人である、クレメンタ・ピンクニー牧師の告別式が26日、教会のあるサウスカロライナ州チャールストンで行われ、5000人以上が参列した。式にはバラク・オバマ大統領も出席し、州上院議員も務め、地元の指導者として尊敬されていたピンクニー牧師に対し、「信仰によって生きた神の人」だったと情感あふれる弔辞を述べた。

ピンクニー牧師と8人の教会員が聖書の勉強中に凶弾に倒れてから1週間余りがたったこの日、悲しみに暮れる親族や教会のメンバー、政治家、地域の住民らが、事件現場となったエマニュエル・アフリカン・メソジスト監督(AME)教会から近いチャールストン大学のアリーナに集まり、故人に敬意を表した。

「全ての賛美と栄誉を神にささげます」。オバマ大統領は初めにこう言い、「聖書は私たちに、見えないものを望み、心折れることなく、信仰を持ち続けるよう呼び掛けています。彼らは死んだ時も、信仰によって生きていると聖書は語っています。彼らは約束されたものを受け取らず、遠くから見てそれらを迎えただけでした。そして自身を、地上では旅人、寄留者であると自認してきました」と語った。

ピンクニー牧師のひつぎを前にして話したオバマ大統領は、13歳で宣教を始め、18歳で牧師となったピンクニー牧師を、「信仰によって生きた神の人」だったと回想した。

「今日、私たちは、信仰によって生きた神の人を、見えないものを信じた人を思い起こすためにここにいます」とオバマ大統領。「遠くから、来るべきより良い日々が来ると信じた人、心折れず仕えた奉仕の人のことを。彼は約束されたもの全てを受け取ることはできないであろうと知りつつも、その努力が後に続く人々に、より良い人生を提供すると信じて行ってきました」と続けた。

オバマ大統領は参列者に訴えるそのスピーチの中で、ピンクニー牧師の妻ジェニファーさんと、娘のエリアナさんとマラナさんに、そしてエマニュエルAME教会のメンバーやサウスカロライナ州の人々について言及した。

「彼の愛した妻ジェニファーさん、美しく素晴らしい娘エリアナさんとマラナさん、そしてマザー・エマニュエルの家族とチャールストンの方々、サウスカロライナ州の方々、私自身はピンクニー牧師と特別深い親交を持つ機会があったわけではありませんが、私たちがもう少し若かりし頃、ここサウスカロライナ州で彼と会い、知り合いになることができて本当にうれしく思っています。まず私が初めて感じたのは、彼の思いやりと慈しみ、笑顔、安心できるバリトン調の声、そして当てにならないようなユーモアのセンスでした」

参列者の中には、ファーストレディーのミシェル・オバマ夫人、民主党と共和党の州議会議員や連邦議会の議員、エマニュエルAME教会の臨時牧師であるノーベル・ゴフ牧師などの多くの著名人がいた。

オバマ大統領は弔辞の中で他の8人の犠牲者についても触れ、「よい人々、丁寧な人々、神を恐れる人々」だったと表現。「亡くなられた方のご家族の悲しみを、この国も共にします」と語った。

オバマ大統領はまた、南部同盟の旗が示す歴史や米国内での人種間の関係など、政治的な問題にも言及した。即興で賛美歌「アメイジング・グレイス」も歌い、参列者も立ち上がって共に歌った。そして、「教会は常にアフリカ系米国人の人生の中心です」と語った。

※ オバマ大統領が歌う「アメイジング・グレイス」は35分20秒過ぎから。

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