Skip to main content
2025年6月16日19時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

「賀川豊彦と吉野作造」移動展、松沢資料館で開催中 2人の偉大な指導者が今伝えたいこととは?

2015年5月21日18時29分
  • ツイート
印刷
関連タグ:賀川豊彦吉野作造賀川豊彦記念松沢資料館
「賀川豊彦と吉野作造」移動展、松沢資料館で開催中 2人の偉大な指導者が今伝えたいこととは?+
「賀川豊彦と吉野作造」移動展の会場。ここには第1部と第2部の資料が展示されている=15日、賀川豊彦記念松沢資料館(東京都世田谷区)で

日本社会の形成に重要な働きをしたリーダーの一人である賀川豊彦と、民本主義の思想家として知られ大正デモクラシーを代表する政治学者、吉野作造を扱った移動展「賀川豊彦と吉野作造―貧しき者、弱き者のために」が、賀川豊彦記念松沢資料館(東京都世田谷区)で6月27日まで開催されている。

同展は、吉野作造記念館(宮城県大崎市)で昨年10月から12月まで行われ、今回東京に場所を移して開かれている。同時代に生まれ、キリスト者として貧困者に対して同じ意識を持って活躍した2人だが、彼らの関係についてはこれまであまり語られてこなかった。同展では、賀川と吉野が関東大震災時に協力して被災者の救援に当たったことに注目し、2人の偉大な指導者を通して、われわれが今何をすべきかを考える内容となっている。

「第1部 吉野作造と東京大学YMCA」「第2部 賀川豊彦と伝道活動」「第3部 大正デモクラシーと貧民救済」「第4部 関東大震災と吉野・賀川」に、イントロダクションとエピローグを加えた6部構成。賀川と吉野の青年期から晩年まで、写真、原稿、手紙、影印(えいいん)などを展示し、それぞれの働きについて紹介している。

第1部と第2部では、キリスト者として生きる決意を固めた頃の2人について紹介。吉野は、東京帝国大学に入学し、1888年に設立された東京帝国大学基督教青年会(東京大学YMCA)で他の学生たちと共同生活を送る。吉野は、理想に燃える友人たちに囲まれた学生生活を送り、その中で人生の指針を見極めていった。これに対して賀川は、神学校を卒業後、一伝道者として神戸のスラム街に住み込み、路傍伝道をしながら貧しい人々と生活を共にした。

第3部は「大正デモクラシーと貧民救済」がテーマ。賀川は1921年、神戸と灘の購買組合を設立。神戸購買組合は現在日本で最大の生活協同組合であるコープ神戸として続いている。また、神戸の三菱造船所の労働争議を指導しており、この争議に関して寄せた吉野の論考が紹介されている。その中で吉野は、資本家に対して弱い立場の労働者が団結権を持つことを認める一方で、労働運動家と官僚に対して「寛容の精神」を持つべきだと語り、その後急進的な社会主義へと向かっていく労働運動から賀川が次第に距離を置くこととの関連を彷彿(ほうふつ)とさせる。

第4部では、関東大震災時に2人の間に交流が生まれ、それぞれ社会事業を起こしていく様子が展示されている。地震発生時、神戸にいた賀川は、その翌日上京し、無料診療や妊婦・幼児保護といった活動を開始し、その活動を吉野が支えた。さらに吉野自身も、学生と共に被災者救援事業を行っていたことが写真で紹介されている。イントロダクションで飾られている肖像画に見られる学者肌の堅苦しいイメージとは違った、弱者に仕えるキリスト者としての吉野の姿を知ることができる。

さらに、現在は社会福祉法人として地域の人々の医療を支える「賛育会」の当時の資料も見ることができる。吉野は大震災後、賛育会を独立採算とすることで、慈善事業から社会事業へと転換させた。同時に、住民の自治や社会的自立を掲げた「平和村」の建設も手掛けている。吉野が、貧困者を援助するだけでなく、自立させ、その上で互いに助け合っていく社会を目指していたことが、これらの事業に関する資料から分かる。

「賀川豊彦と吉野作造」移動展、松沢資料館で開催中 2人の偉大な指導者が今伝えたいこととは?
展示されている賀川豊彦の直筆原稿「弱者の権利」。人間として活動する権利や生存権、労働権、人格権など社会的弱者にも認められなければならないと主張し、これを「デモクラシーの根本原理」だと述べている。

一方、賀川も震災後、基督教産業青年会を設立し、震災による生活困難者が自力で生活を再建できる道を作ろうとした。中小の工場や企業を再建しようとする人に低金利で融資を行うための信用組合(現・中ノ郷信用組合)、市民が生活必需品を安い価格で購入するための生活協同組合(江東消費組合)についての貸付計算書や領収書、店舗の写真などが展示されている。これらの事業は現在も人々の生活を支える一つの手段として生かされ続けている。

賀川豊彦記念松沢資料館の金井新二館長は、賀川と吉野について、「2人とも民主主義者であることに違いないが、それぞれに持ち味が違う。違った才能を持ち、違った立場から、大正デモクラシーの中で民衆の側に立った指導を行った」と言い、2人の最大の共通点は「クリスチャンとしての隣人愛があることだ」と語った。

公益財団法人賀川事業団雲柱社が運営する同資料館は、賀川が牧師として所属した日本基督教団松沢教会に隣接している。賀川豊彦生誕100年を記念して、1988年に設立された。ガンジー、シュバイツァーらと並んで称され、ノーベル平和賞の候補にも上がった賀川の信仰と実践を広めるため、資料の一般公開や収集、収蔵活動を行っている。

開館時間は午前10時から午後4時半(入館は午後4時)まで。日・月曜日休館。一般300円、65歳以上・小中高生200円。5月30日(土)、6月27日(土)には、午後1時から映画『死線を越えて 賀川豊彦物語』が上映される。映画は入館料のみで鑑賞可能、先着50人。詳細・問い合わせは、同資料館(電話:03・3302・2855、ホームページ)まで。

関連タグ:賀川豊彦吉野作造賀川豊彦記念松沢資料館
  • ツイート

関連記事

  • シンポジウム「21世紀に甦る賀川豊彦・ハル」 TCU共立基督教研究所と明学キリスト教研究所が共催(1)

  • サーバント・リーダーとは? 新渡戸稲造ら扱い研究会

  • 子どもと礼拝の会10周年記念講演会 トマス・J・ヘイスティングス博士が語る「賀川豊彦と幼児教育」

  • ノーベル賞候補だったキリスト教社会活動家・賀川豊彦の胸像完成 神戸で除幕式

  • 賀川豊彦の精神受け継ぐ「天国屋カフェ」 100年ぶりに復活

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月16日):アンゴラのクワンガリ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.