「主憐れめよ」 ネパール大地震、世界中で祈りと被災者支援呼び掛け

2015年4月28日10時03分 記者 : 行本尚史 印刷
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ネパールの大地震で倒壊した首都カトマンズの建物(写真:LWF Nepal)

ネパールの首都カトマンズ近郊で25日、マグニチュード(M)7・8の地震が起き、28日までに4000人を超える死者が出ているのを受け、キリスト教徒を含めた国際的な協力の下に被災者支援が行われている。

世界中のネパール語教会が運営する英文ポータルサイト「NepalChurch.com」は25日、「ネパールのための祈りと支援の訴え」と題する文を掲載し、「今はネパールのために祈り支援する時です!」と呼び掛けた。

「大規模な地震で何千人もの人々が死に、家や施設が損壊しました。私たちは世界中のクリスチャンや他の人たちに、日曜礼拝で集まる間、ネパールのために祈るよう強く求めます。私たちはまた、あなた方の能力に応じて、この困難な状況にあるネパールを支援してくださるよう訴えます」と、タンカ・スベディ牧師とネパール教会宣教奉仕会は述べた。

スペディ牧師は、英国と米国、ニュージーランドの3カ国に寄付のための銀行口座を設けるとし、自らの連絡先を記した。

また、ネパールに正教会を建てる活動を進めている米ワシントン州の聖シルアン正教会も25日、ネパールで大地震が起きたことを、「オーソドックス・ネパール(ネパール正教)」のフェイスブックで伝え、「主憐れめよ」と記した。

同教会のある神父は、オーソドックス・ネパールのウェブサイトで、自身の住まいの近所であるカトマンズ盆地南西部の都市パタンで被害が大きいと伝えた。それによると、古代の寺院が崩壊し、パタンは膨大なほこりの雲に覆われていたという。「循環器障害で多くの人々がとても苦しむことになるだろう」と、同神父は記した。

同神父はさらに、地震発生当日は2〜3分ごとに余震が続き、その中にはM6・3ほどの大きな地震もあったという。

「いま問題なのは、食料や水の不足と衛生です。通りが狭い上に、倒れた建物や電話用の電柱などが多いため、配達ができません。復興には長い時間がかかるでしょうし、既に毎日苦闘している国にとって非常に困難な時となるでしょう。あなた方の祈りを通じて、神が彼らを憐れんでくださいますように」と、同神父は記した。

アジアキリスト教協議会(CCA)に加盟しているネパール教会協議会(NCCN)や、世界福音同盟(WEA)とアジア福音同盟(AEA)に加盟しているネパール・キリスト教連盟(NCFN)、ネパールでの教会の宣教活動を支援するネパール教会ネットワーク、カトマンズ・バプテスト教会やザ・クライ・オブ・ザ・スピリット、グレイス・チャーチ・ミニストリーなど、カトマンズにあるいくつかの教会組織や教会の英文ウェブサイトは、更新があまりされていないものが多く、今のところ震災について伝えていない。

ただ、カトマンズ・バイブル・バプテスト教会のフェイスブックには、海外の人々が震災後の現況を案じるコメントを書き込んでいる。また、ネパールで伝道などの活動をしているキリスト教の指導者や諸教会がつくる「ネパールの教会」のフェイスブックには、今週の聖句として詩編77編19節が掲載されているほかは、震災後にネパール国民のために祈る声が書き込まれている。ツイッターやホームページには震災に関する情報はまだない。カトマンズにある聖母の被昇天教会のフェイスブックにも、コメント欄に現況を心配する声が相次いで書き込まれている。

その他、ネパール・カトリック協会やネパール・イエズス会、ノルウェー教会(ルーテル派)の教会やノルウェー・ペンテコステ海外ミッションがネパールにあるとされているが、詳細は不明。

バチカン放送局(日本語版)が26日に報じたところによると、ローマ・カトリック教会の教皇フランシスコはこの地震の犠牲者のために祈るとともに、国際社会に被災地への支援を呼び掛けた。

世界教会協議会(WCC)とCCAは26日、WCCの公式サイトで共同声明を発表。「ネパール中央部を揺り動かしたこの悲劇的な地震のニュースに深く悲しんでいる」とし、ネパールへの緊急支援を呼び掛けた。

「私たちは、この強い地震とその余震で、家族や友人の中の愛する人たちを失ってしまったネパールやインド北部の国民に、心から哀悼の意を表します。この災害で被災した全ての方々を思い、祈ります」と、WCCのオラフ・フィクセ・トヴェイト総幹事は声明の中で述べた。

また、CCAの新総幹事に選ばれたマシューズ・ジョージ・チュナカラ博士もその声明で、「エキュメニカルな群れにある諸教会や専門機関に対し、ネパールと近隣諸国の他の被災地において人道援助のための可能な限りあらゆる支援を差し伸べるよう強く求めます」と述べた。

国際正教慈善協会(IOCC)は26日、ネパールの被災者への支援活動に乗り出したことを公式サイト伝え、献金を呼び掛けた。

ルーテル世界連盟(LWF)も25日、公式サイトでカトマンズから大規模な被災状況を写真入りで伝えるとともに、WCCやLWFの加盟教会などがつくる国際的なキリスト教緊急支援組織「ACTアライアンス」を通じた被災者支援を呼び掛けた。

ACTアライアンスは被災地でネパール政府や国連機関・NGOとともに現場で被災者救援活動を行っていることを、26日からフェイスブックで伝えている。

また、WEA加盟のミカ・グローバルも25日、ネパールの地震の被災者たちのために祈るよう、公式サイトで緊急の呼び掛けを行った。「主よ、憐れんでください。ネパールに救援をもたらしてくださるよう、私たちは祈ります」と、その呼び掛け文には記されている。

日本では既に、カリタス・ジャパン日本キリスト教協議会日本国際飢餓対策機構ワールド・ビジョン・ジャパンチャイルド・ファンド・ジャパングッドネーバーズ・ジャパンなどが被災者への緊急支援募金を行っている。詳しくは各ウェブサイトへ。

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