世界宣教協議会、ツバルとフィジーで気候変動被害者との連帯プログラム 世界中から神学生・卒業生を募集中

2015年2月9日15時16分 記者 : 行本尚史 印刷
+世界宣教協議会、ツバルとフィジーで気候変動被害者との連帯プログラム 世界中から神学生・卒業生を募集中
ツバルの首都フナフチの公民館。海水が地面の下から噴き出しでいるという。(写真:太平洋教会協議会提供)

世界宣教協議会(CWM、シンガポール)は、4月から6月まで南太平洋のツバルとフィジーで気候変動の被害者たちとの連帯プログラムに参加する神学生や神学校の卒業生を世界中から募集している。申し込みの締め切りは2月28日まで。

「フェイス・トゥ・フェイス・フィジー2015(Face to Face Fiji 2015)」と名付けられたこのプログラムは、世界中の若手の神学者たちに、太平洋の島国で気候変動と闘う人たちと連帯して立ち上がり、不釣り合いな形で辺境にある社会に対して悪影響を及ぼしている気候変動を、正義の問題として理解することができるようにすることを目的としている。

これは、いのちを肯定する社会をつくろうと試みている被害者たちに寄り添うことによって、「帝国」のただ中で宣教を展望し直すためのCWMの運動の一環。「フェイス・トゥ・フェイス」プログラムには、オリエンテーション、さまざまな島の地域社会への連帯訪問と、彼らの現実や闘いの中に飛び込むこと、オンラインによる環境正義の宣教奉仕の学位プログラム、そしてフィジーで気候変動に関する会議に参加することが含まれている。

対象は、現役の神学生かまたはすでに神学校を卒業した人で、按手礼を受けた牧師は除く。期間は2015年4月21日から6月3日まで。場所は、フィジーの首都スバにある太平洋神学院(Pacific Theological College)を基盤として、参加者たちはツバルやフィジーで気候変動によって移住を余儀なくされた地域社会を巡る。神学者のグループが参加者たちと共に、その地域社会で生活し、体験談や洞察、視点や新たな展望を、気候変動と闘うその人たちから引き出す。

CWMの「力をつける訓練ユニット」がこの「フェイス・トゥ・フェイス」プログラムを統括している。ただし、実際にそれを実施するに当たっての責任は、CWM、派遣元の教会や神学校、受け入れ先の神学院、そして参加者が共有するものだとしている。

CWMが参加者の国際的な旅行を手配しまかなう。CWMはまたプログラムの期間中、宿泊設備と食費を負担し、これには現場実習に配置される間の給付金も含まれるという。

CWMによると、参加者は自分のパスポートや必要に応じて通過ビザも含めた、必要なビザの手配を行う。支援金は所属教会や神学校に求めるものとし、CWMはパスポート代を負担したり参加者のビザに必要な手続きは行わない。参加者は、CWMが負担するもの以外の追加費用は自分で持参する必要がある。また、参加者は神学校の担当教員による指導の下で、自らの経験を批判的に省察する論文を作成することが期待されるという。

このプログラムはいかなる学位の一部をなすものではないが、その論文は、参加者の母校である神学校との事前の合意に従って、参加者の授業内容の評価の過程に含まれることがあり得る。CWMはこれらの論文を出版することを検討することもあり得るという。

「気候変動は被造物の共同体が今日体験している地球規模の現実です。けれども、地球温暖化についての私たちの支配的な分析は、それをよくある自然災害の事例として示す傾向があります。気候変動を否定する科学者たちや、神が定めた運命として気候変動を解釈する宗教指導者たちがいます。支配的な社会の生態学的な罪のために太平洋諸島の社会が海水の氾濫に直面し、死のただ中でいのちを保護し守るために、富裕な国々が生きるか死ぬかの闘いの先頭に立っているのは、異なる視点からなるこの不協和音のただ中においてなのです。自らの生きる権利を肯定する彼らの決意は、彼らの信仰と先住民族の伝統に深く根ざしています。気候の不正義に対する彼らの回復力を通じて、彼らは『帝国』の暴力をあからさまにするのです」と、CWMはこのプログラムの背景について述べている。

そして、「世界宣教協議会は、太平洋諸島の社会の闘いと回復に教えられつつ、気候の不正義に対する運動を主導しています。この運動は気候の不正義という現実に対する新たな神学的・宣教的な関わりを発展させ、帝国のただ中における私たちの信仰共同体を宣教共同体へと変革していくためのものです」と、CWMはこのプログラムが一環をなしている運動について説明している。

参加申し込みなど詳しくは、CWMのウェブサイト(英語)を参照。

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