Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

世界教会協議会スタッフのグイレルモ・ケルバー博士、レントで「気候に関する正義へ改心を」

2014年3月26日21時29分 記者 : 行本尚史
  • ツイート
印刷
関連タグ:レント(四旬節、大斎節、受難節)世界教会協議会(WCC)グイレルモ・ケルバー気候変動
世界教会協議会スタッフのグイレルモ・ケルバー博士、レントで「気候に関する正義へ改心を」+
WCCが2013年に発行した小冊子「『気候難民』 気候変動によって移住を余儀なくされた人々と教会の役割」。グイレルモ・ケルバー博士らが編集したもの。その表紙にある写真は、高潮に襲われる南太平洋のキリバス共和国の沿岸。

教会の暦ではレント(受難節)にあるさなか、気候変動の影響について最新の報告書をまとめようと、科学者や政府代表者らが集まって25日に横浜で開幕した「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の総会。これに先立って、世界教会協議会(WCC)被造世界の保護・気候に関する正義に関する活動のコーディネーターであるグイレルモ・ケルバー博士は、「気候に関する正義へ改心を」と題する記事を、21日付の聖公会の英字紙「チャーチ・タイムス」に寄稿した。

ケルバー博士はその中で、IPCCが今週、地球に対する気候変動の影響や、未来に起こると予想されることに関する最新の報告書を発表すると述べたうえで、「レントのさなかにあるクリスチャンにとって、それは時宜を得たかたちで思い出させるものとしてやってくる。それはつまり、気候変動のために苦しんでいる世界中の兄弟姉妹たちのことを考えること、そして教会がどんな役割を果たせるのかということだ」と述べた。

「『私たちにとって、気候変動は生きるか死ぬかの問題だ』と、数年前に太平洋教会協議会(PCC)の総幹事は言った。太平洋諸国の社会は、海面上昇や淡水の塩類化によってずっと再定住を余儀なくされてきている。これはとりわけ島民がブーゲンビルへ移住させられたパプアニューギニアのカルテレット諸島や、丘の上に移住したフィジーの沿岸の村々の場合がそうである」と、ケルバー博士は記した。

ケルバー博士は、再定住がIPCCの新しい報告書でさらに分析される気候変動による影響の一つだという。昨年に出版されたその報告書の第1部では、気候変動が人間によって引き起こされているという科学者たちの確信が95%にまで増えたという。

ケルバー博士によると、最新報告書の初期の草案には、気候変動の影響を示す事例として、アフリカのマリ共和国に関する部分では、600万人に近い人々が気候や暮らし・人口の変化によって栄養不足を体験するかもしれないと記されており、その4分の3から100万人の間のいずれかの数が5歳以下の子どもたちだという。また、気候変動のために、サハラ以南のアフリカで2050年までに死亡率が増大する危険につながる深刻な子どもの発育障害が少なくとも31パーセント増えると予測されているという。

ケルバー博士はまた、「気候変動は地球規模の現象ではあるものの、それは全ての国々に同じ形で影響を及ぼしているわけではない。ある社会や国々は他よりもっと脆弱である。とりわけ低地の島々や、アフリカやアジアの乾燥地帯、そして特定の先住民社会が、特に危険にさらされている」と述べた。

さらに、「生態系の危機は神学に課題を投げかけ、被造世界について新たな理解を押し進めた。そこでは人間があまり主人として見られるべきではなく、他と同じ被造物として見られるべきであり、創造物語の第二の部分に示されているように、エデンの園を守るという特別な責任を負っている(創世記2章15節)」と述べた。

そしてケルバー博士は、「気候変動の神学は、神が超越的であるだけでなく、聖霊を通して被造世界の中に存在しておられるということも強調してきた。さらに、人間が引き起こすという気候変動の特徴からすれば、人間の行動はその傾向を転換するために重大であり、それはしたがって人間の責任である」と述べた。「このような倫理的視点から、気候に関する正義はますますエキュメニカルな運動の核心になりつつある」とケルバー博士は言う。「クリスチャンにとって、神は正義の神であり、孤児と寡婦、寄留者を気遣うことで正義ある行動をするようご自身の民に求めておられる(申命記10・18、イザヤ1・17)。現代においてこれらに相当するものが気候変動の被害者たちだ。それが正義の問題だというのは、今苦しんでいる人たちや将来最も苦しむことになる人たちが、その原因に対する助長の最も少ない人たちだからだ」

ケルバー博士はまた、「これは単に神学や政策提言、あるいは倫理だけの問題ではない。教会はそれを日々のクリスチャン生活の一部にしており、あるいはレントのように特定の季節の一部にしている。今はクリスチャンが祈り分かち合い断食することの意味を省察し再発見する時だ」と述べた。

ケルバー博士によると、聖公会環境ネットワークは、このレントに「二酸化炭素の断食」を提案しており、毎日の具体的な行動を提言しているという。また、教会や教会関連団体が協力して国際的な政策提言活動を行っている「エキュメニカル・アドボカシー・アライアンス」は「いのちのための断食」を呼びかけており、食品廃棄物と気候変動のつながりを例示する方法として、「毎日のゴミをゼロにするチャレンジ」に参加するよう人々に促しているという。

「レントは回心を、心と態度の変革を、そして思考の枠組みの変革を呼びかけるものだ」とケルバー博士。「2012年にドーハで行われた国連気候サミットに対するWCCの声明文が記したように、『私たちの社会の中にある消費の大きい部門における、終わりなき成長と飽くなき消費の増大を促す支配的な経済戦略の中にあって、思考の枠組みの変革は必須であるように思われる』」と言う。

同博士は最後に、「気候変動はさまざまな国々や人々にさまざまな形で影響を及ぼしているが、しかし私たちのキリスト教信仰は自らの行動に責任を負うよう私たちを招くものである。二酸化炭素の排出や水・食べ物そしてエネルギーの無駄遣いを助長している日々の行動である。このレントが、私たちがよりエコロジカルで正義による生き方へと改心するための機会とならんことを」と結んだ。

関連タグ:レント(四旬節、大斎節、受難節)世界教会協議会(WCC)グイレルモ・ケルバー気候変動
  • ツイート

関連記事

  • 世界ユダヤ人会議代表ら、WCC本部を訪問し総幹事と会談

  • WCC総幹事が教皇フランシスコと会見  教皇の貧者への取り組みなどに賛意

  • 韓国基督教教会協議会、声明で日本の右傾化を懸念 NCC・WCCにも声明提出へ

  • WCC、無人攻撃機「人類への重大な脅威」

  • 「エキュメニカル運動にとって重要な契機に」 WCC釜山大会閉幕

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月9日):カンボジア ポル・ポトの迫害を乗り越えた西チャム族のために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.