国際自死遺族の日 自殺で息子亡くしたリック・ウォレン牧師の妻が講演

2014年11月25日11時24分 翻訳者 : 木下優紀 印刷
+国際自死遺族の日 自殺で息子亡くしたリック・ウォレン牧師の妻が講演
(写真: mentalhealthandthechurch.com)

22日に開催された全米自殺予防財団(AFSP)後援の「国際自死遺族の日」のイベントの中で、財団の新しいドキュメンタリーと米サドルバック教会の共同創設者、ケイ・ウォレン氏の証が公開された。「『国際自死遺族の日』を通してあなたの人生を変えられます」と同財団。遺族の日について、「年に1度、自殺により家族や親しい人を失った人々が集まるイベントが世界中のあちこちの地域で開かれ、癒しと希望について語り合う中で慰めと理解を得る日なのです」と説明している。

主催者によると、大多数の遺族はこのイベントに参加して初めて自分は独りではないと気づくという。「回復のさまざまな段階にいる人の話を聴くだけでも、役に立つでしょう」と同財団は述べる。「集会に参加することで、大切な人を自殺で失ったあとの困難やつらさを直接理解できる人と、自分自身の体験を語り合う機会を持つこともできます」

1972年に父親を自殺によって亡くしているハリー・リード上院議員は1999年、米連邦上院議会に新しい議案を提出した。議案は成立し、米連邦議会は感謝祭の祝日(11月第4木曜日)の直前の土曜日を「自死遺族の日」と定め、家族や友人を自殺によって亡くした人が、回復とサポートのために集まれる日とした。

遺族の日のイベントが世界中で行われるようになったことで、自殺の発生には地理的な差も国々での違いもないという事実が認知され、同財団の活動は「国際自死遺族の日」と呼ばれるようになった。

今年の集会では、米国でも海外でも、同財団の心に迫る新しいドキュメンタリー「The Journey」が上映された。

他のプログラムは各集会によって異なり、遺族や友人、精神医学の専門家によるプレゼンテーションや、よく似た喪失を体験した人々を結びつける小グループでのディスカッションなどが行われた。

カリフォルニア州レイクフォレストを拠点とするサドルバック教会の共同創設者であるケイ・ウォレン氏とリック・ウォレン氏は、息子のマシューさんを亡くしたことで苦しんだ。精神的な病に苦しんでいたマシューさんは、昨年4月5日、27歳で拳銃自殺を図り、亡くなった。

クリスチャンポストは最近のインタビューで、ケイ・ウォレン氏に、俳優の故ロビン・ウィリアムズさんのような著名人の自殺のニュースに触れる際にどう感じるかと尋ねた。

「電車に飛び込んで亡くなった完全に無名の方であっても、ロビン・ウィリアムズさんのような偉大な方であっても、自殺のニュースを聞くたびに心が切られる思いがし、涙が出ます。というのは、絶望的に苦しんでいたその人の苦しみ、後に遺された愛する人々の痛み、その両方に共感できるからです」とケイ氏。「米国では殺される人の2倍の人が自殺しているのです。ほとんどの人はそのことを知りません。14分に一人、米国で誰かが自殺しているのです。ひとつひとつの自殺はみな悲劇です。私にとって自殺は、心が痛む出来事なのです」と語った。

サドルバック教会は、同日午後のセッションを担当し、その模様はインターネットでも放送された。ケイ・ウォレン氏のメッセージに加えて、そのセッションは、自殺の予兆であるサインを学びたい人への助けになることを意図して企画された。

希死念慮に苦しむ人を助けるためにどう声を掛け、何をしてあげられるか、また個人や家族にどんなリソースが提供されているかを学んだ。

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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