Skip to main content
2022年5月21日09時07分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

エゼキエル書講解説教(3−1) 渡辺信夫牧師

2014年7月11日10時16分 コラムニスト : 渡辺信夫
  • ツイート
印刷
関連タグ:渡辺信夫
渡辺信夫牧師+
渡辺信夫牧師

3章16~27節によって

エゼキエルは預言者としての召命を受けた時、圧倒的な神の威光に打たれた。それには逆らうことができない。神は「人の子よ、わたしはあなたをイスラエルの民、すなわちわたしにそむいた反逆の民につかわす」と言われた。彼の使命がいかに困難であるかが十分わかる。神は「わたしはあなたの額を岩よりも堅いダイヤモンドのようにした。ゆえに彼らを恐れてはならない」と命じられた。エゼキエルは人々を恐れることも許されない。ただただ神の器として使命を遂行するほかない。

こういうことがあって、7日間エゼキエルは茫然自失して、悦惚状態で、テルアビブにいる捕囚の中に座り込んだまま動けなかった、と15節に書かれていた。余りにも強烈な体験をしたから精神が正常でなくなったと考えられる。

16節に、「七日過ぎて後」とあるのは、先の体験から1週間後ということである。1週間、驚きあきれていたが、8日目には正常に戻ったということであろうか。あるいは、まだ茫然とした状態が続いていたのに、主なる神が第二撃を与えたもうたということなのか。どちらともわからないし、どちらでも良い。

主が7日過ぎて再びエゼキエルに働きかけたもうたことは、我々にもわかるのではないか。7日目に我々は神の言葉を聞きに集まってくる。そこで神の圧倒的な御言葉を体験する。キリスト者たちが日曜日のことを「主の日」と呼ぶようになったのは非常に古い。ヨハネの黙示録1章10節にもうこの言葉が使われる。神は毎日ともにいてくださるのではないか。確かにそうなのだ。日曜日だけが神の実在の日で、あとの6日は神不在の日だというわけではない。それでも、御言葉に圧倒されるという出来事は、通常、主の日に集中的に起こるのが主の御旨である。途中の日がどうでも良いという意味ではないが、今ここでは7日目に起こる出来事を大事にすることを学んでおきたい。

さて、7日の後に与えられた第二の託宣は第一のそれと比べてずっとまとまっているし、ずっと理解しやすい。これはエゼキエルを打ちのめし、精神を目茶目茶にするような強烈なものではない。意味は峻厳であるが、エゼキエルはずっと冷静に御言葉を聞き、これを悟ることができた。これは預言者の使命について我々にも良くわかる教えである。

この16~19節はそのまま33章7~9節に出ている。その部分がここに紛れ込んだのではないかと言う人がいるが、3章20、21節が18章24、25節と33章18、19節とに重なって出てきていることを考えると、重要なことだから繰り返されたと見るべきではないか。

17節に主は言われる。「わたしはあなたをイスラエルの家のために見守る者とした。あなたはわたしの口から言葉を聞くたびに、私に代わって彼らを戒めなさい」。

「見守る者」とは見張り人、あるいは夜回りである。町の人々が眠っている間も、見張り人は目を覚まし、望楼に立って見張っている。彼は時刻を知っている。イザヤ書21章11節に「夜回りよ、今は夜のなんどきですか」という言葉があるが、彼は今の時がなんどきであり、あとどれだけすれば朝になるかを知っていて、問い合わせがあれば答える。

同じイザヤ書21章6節に「行って、見張りびとをおき、その見るところを告げさせよ。馬に乗って二列に並んだ者と、ろばに乗った者と、らくだに乗った者とを彼が見るならば、耳を傾けてつまびらかに聞かせよ。その時、見張びとは呼ばわって言った、「主よ、わたしがひねもすやぐらに立ち、夜もすがらわが見張所に立っていると、見よ、馬に乗って二列に並んだ者がここに来ます』。彼は答えて言った、『倒れた、バビロンは倒れた。その神々の像はことごとく打ち砕かれて地に伏した』」。見張りの人はやぐらの上に立って見張っていて、歴史の動きをいち早くとらえるのである。見張り人が人々と同じように眠ってしまっては話にならない。イエス・キリストは我々一同に目を覚ましていなさいと言われたので、キリスト者はみな見守る者でなければならない、と言ってよいであろう。

神はエゼキエルに「あなたをイスラエルの家のために見守る者とした」と言われたが、イスラエル全家に責任があるという意味である。ほかの人は眠っていても、あなたは目覚めているのだと言われる。

目覚めているのが善人で、眠っているのが悪人、というふうに人間を二分して良いかもしれない。Ⅰテサロニケ5章6節に「だから、ほかの人々のように眠っていないで、目をさまして慎んでいよう」と呼びかけられている。しかし、エゼキエル一人が目覚めて、後の人がみな眠っていたとしても、エゼキエルだけが救われる義人だと見てはならない。眠らないのはイスラエルの家での預言者の務めなのだ。イスラエルのみながみな、目を覚ましているのでなくても良い。眠る人があっても良い。しかし、見守る者が戒めを与える時には聞いて、目を覚まさなければならない。(続く)

■ エゼキエル書講解説教(3):(1)(2)(3)

◇

渡辺信夫(わたなべ・のぶお)

1923年大阪府生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。文学博士(京都大学)。1943年、学徒出陣で敗戦まで海軍服役。1949年、伝道者となる。1958年、東京都世田谷区で開拓伝道を開始。日本キリスト教会東京告白教会を建設。2011年5月まで日本キリスト教会東京告白教会牧師。以後、日本キリスト教会牧師として諸教会に奉仕。

著書に『教会論入門』『教会が教会であるために』(新教出版社)、『カルヴァンの教会論』(カルヴァン研究所)、『アジア伝道史』(いのちのことば社)他。訳書にカルヴァン『キリスト教綱要』『ローマ書註解』『創世記註解』、ニーゼル『教会の改革と形成』『カルヴァンの神学』(新教出版社)、レオナール『プロテスタントの歴史』(白水社)他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:渡辺信夫
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • エゼキエル書講解説教(2−1) 渡辺信夫牧師

  • 渡辺信夫氏講演会(1):私はどうして戦争反対のために生きるのか

  • エゼキエル書講解説教(1−1) 渡辺信夫牧師

  • 米最高裁判決—宗教の自由と個人の自由の勝利 ホビー・ロビー訴訟とハリス対クィン訴訟

  • 天国行きの入国査証(ビザ)を持っていますか? 佐々木満男弁護士

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 燃えない症候群 佐々木満男

  • 小塩節・フェリス女学院元理事長死去 ドイツ文学者、キリスト教功労者

  • 主は生きておられる(197)私は主を喜びます 平林けい子

  • 「入管体制の抜本改革を」 日本キリスト教協議会が岸田首相に要請文

  • ニューヨーク便り(4)日常に「ゴールデンルール」があるニューヨーク

  • 与えられた人生を生きよう 菅野直基

  • 聖書協会世界連盟、新事務局長に初のアフリカ出身者を任命

  • 労働者の母―ケーテ・コルヴィッツの生涯(7)人生の掃き溜め

  • イランのクリスチャン男性、「家の教会」運営で禁錮10年の判決

  • 世界宣教祈祷課題(5月21日):アウェイ族

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 米教会で銃乱射事件、1人死亡5人重軽傷 教会員らが容疑者取り押さえ

  • 米教会銃乱射、牧師や信徒が命懸けで容疑者取り押さえ 犯行動機は台中関係への不満か

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • 「祈り」と私たちの距離を教えてくれる良書 『大学の祈り』

  • 「流浪の月」 人の「分かり合えなさ」を映画ならではの手法で描く傑作

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • ニューヨーク便り(4)日常に「ゴールデンルール」があるニューヨーク

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • シンガー・ソングライター、牧師の小坂忠さん死去 73歳

  • 元外務官僚の牧師、日本維新の会の参院比例区支部長に

  • ひとり子を十字架につけられる程の愛 小坂忠

  • 16歳の高校生、洗礼受けた数時間後に銃弾受け死亡 米フロリダ州

  • 世界最高齢の田中カ子さん死去、119歳 戦後クリスチャンに 教会で幼稚園開設

  • 「悪」はいかに伝染するか 「心の闇」描くサイコサスペンス映画「死刑にいたる病」

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 米教会で銃乱射事件、1人死亡5人重軽傷 教会員らが容疑者取り押さえ

  • 神学書を読む(79)これぞ誰でも手にできる「組織神学」の本! 橋爪大三郎著『いまさら聞けないキリスト教のおバカ質問』

編集部のお勧め

  • 同志社大神学部・神学研究科が公開シンポ「戦争と同志社」 戦時下知る有賀誠一氏が講演

  • 第4回日本ゴスペル音楽祭、4年ぶりオンラインで念願の開催

  • 「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

  • 「妥協しない」テーマに ジーザス・レインズ、終戦記念日の8月15日開催へ

  • 「必ず日本にリバイバルは起こる」 首都圏イースター、高木康俊牧師がメッセージ

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 論説委員・編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2022 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.