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米最高裁判決—宗教の自由と個人の自由の勝利 ホビー・ロビー訴訟とハリス対クィン訴訟

2014年7月7日11時21分
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関連タグ:アメリカ信教の自由リチャード・ランド
リチャード・D・ランド+
リチャード・D・ランド博士(絵:ロッド・アンダーソン=クリスチャンポスト・イラストレーター)

2014年6月30日は、米連邦最高裁判所が宗教の自由と個人の自由に重大な勝利を与えた日として記憶に残ることになるだろう。ホビー・ロビー訴訟もハリス対クィン訴訟も、全てのアメリカ人が生まれながらにして持つと憲法で保障されている自由の権利を認めたものだ。

ホビー・ロビー訴訟の場合は、敬虔なクリスチャンであるグリーン家が、従業員にかけられる医療保険に堕胎薬などの産児制限策が含まれることから、これを支払うことを拒否していた。

この訴訟で最高裁は、グリーン家がそのような医療保険を支払うことによって、自分たちが大切にする宗教的信条を破る必要はないと判決を下した。

この判決は宗教的自由と良心の自由にとって大きな勝利である。判決が逆に転んだ場合は、自由にとって重大な敗北となったことだろう。最高裁の判決を見守るほとんどの人々がそうであったように、私も判決はおそらくケネディ判事が決定的な票を投じることで、5対4になるだろうと踏んでいた。そのため、南部福音主義神学校長として、2つの声明文を用意していた。自由が勝利した場合とそうでない場合のために。

自由が勝利したので、私は以下の声明を発表した。

「本日の判決は、宗教的信条を持つ全ての人々とアメリカ中の企業経営者にとって勝利です。最高裁は本日、米国憲法が今だ宗教的信条と宗教的自由を大切にする人々を擁護するものであるというメッセージを発信したのです。これは今後何十年もの間、歴史的意義を持つ訴訟であり、キリスト教徒の企業経営者及び宗教的信条を持つ全ての人々が、政府の命令が自分の大切な宗教的信条に反するからといって自分の信仰と自分のビジネス上の行いと指針とを区別することなく、安心して自分の信仰を全ての決定の中心に据えながら、ビジネスを運営することができるということです」

もし自由が敗訴した場合には、私は以下の声明を発表する予定だった。

「本日の判決は、キリスト教徒であろうとなかろうと、アメリカ中の宗教的信条を大切に掲げる全ての人々にとって重大な打撃です。最高裁は本日、憲法は全ての人々に適用されるものではなく、現在政治的に正しいと認められている立場に従う人々にのみ適用されるのだというメッセージを発信したのです。宗教的信条を持つ企業経営者は、どのように自分たちのビジネスを運営するか、信仰を守りながら従業員に何を提供できるか、考えなければならなくなりました。悲しいことに、この判決が意味することは、自分が大切にする宗教的信条を捨てるか、自分のビジネスを捨てるか、選ばなければならない人々が多く出るということです」

この2つの声明の違いは明らかで、一目瞭然だ。

ハリス対クィン訴訟の場合は、ホビー・ロビー訴訟に注目が集まったことで若干陰に追いやられたものの、最高裁は「個人の」自由に真の勝利を認めた。

原告パム・ハリスさんは、難病に苦しみ、肉体的・精神的に障害を持ち、24時間のケアが必要な25歳の息子ジョシュさんの世話を主に行っている。

ハリス家はジョシュさんのケアのため、毎月1300ドルのメディケイド(米国の公的医療保険制度の一つ)の小切手を受取っているが、イリノイ州のクィン州知事の命により、強制的に労働組合の徴収を受けることになり、州の職員が毎月検査にくるようになった。さらに、ジョシュさんの治療や容態についてもタイムシートや詳細な報告を提出しなければならなくなり、また組合の規則に従って、毎月約90ドルをメディケイドの小切手から自動的に徴収され、組合費として収めなければならなくなった。

最高裁は判決を下す際、憲法修正第1項に言及し、「この国のいかなる者も、自分が支援することを望まない第3者の言論を援助するよう強制されることはできない。修正第1項は、リハビリプログラムの個人的アシスタントが組合への参加または支援を望まない場合、組合費用を徴収することを禁じる」とした。

イリノイ政策研究所のポール・カーシー氏が適切に表したように、「ハリス対クィン訴訟の要は、息子のため正しいことを行い、彼に与えられる支援とサービスを守ろうと苦闘する1人の母親です」。パム・ハリスさんは「障害を持つ人たちのための公的資金を取ろうとされたら、誰かが立ち上がらなければ」と語った。

パム・ハリスさんのような母親とグリーン家のような市民がいることに神に感謝しよう。この2つの最高裁判決に関して悲しい事実は、これが9対0ではなく、5対4での勝利であったことだ。

自由の勝利は、たった1票差によるものだったのだ。

◇

リチャード・D・ランド(Richard D. Land)

1946年生まれ。米プロテスタント最大教派の南部バプテスト連盟(Southern Baptist Convention)の倫理および宗教の自由委員会(Ethics & Religious Liberty Commission)委員長を1988年から2013年まで務める。米連邦政府の諮問機関である米国際宗教自由委員会(USCIRF=United States Commission on International Religious Freedom)の委員に2001年、当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領から任命され、以後約10年にわたって同委員を務めた。2007年には、客員教授を務めている南部バプテスト神学校がリチャード・ランド文化参加センター(Richard Land Center for Cultural Engagement)を設立。この他、全米放送のラジオ番組「Richard Land Live!」のホストとして2002年から2012年まで出演した。現在、米南部福音主義神学校(Southern Evangelical Seminary)校長、米クリスチャンポスト紙編集長。

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:アメリカ信教の自由リチャード・ランド
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