Skip to main content
2025年7月6日06時46分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

ビリー・グラハム:福音派の理想像 リチャード・D・ランド博士

2014年1月12日08時46分
  • ツイート
印刷
関連タグ:ビリー・グラハムリチャード・ランド福音主義(福音派)根本主義(ファンダメンタリズム)近代主義
リチャード・D・ランド+
リチャード・D・ランド博士(絵:ロッド・アンダーソン=クリスチャンポスト・イラストレーター)

ビリー・グラハムは、20世紀で最も、そしておそらく過去千年間で最も、有名かつ影響力のあるキリスト教伝道師だ。

特に福音派キリスト教徒にとっては、グラハムは多かれ少なかれ自分達のアイデンティティを形作っている尊敬し愛すべき存在だ。グラハムはまさに今も昔も「福音派」の原型である。

1920〜30年代の根本主義(ファンダメンタリズム)対近代主義の対立において、神学的に保守派の人々は敗者となり、彼らの多くが文化的な拠り所を失い、不安を抱えたまま、頑なな姿勢を貫き、ますます世俗化していく世界との接点を失くして行った。そんな中1940年代後半に彗星のごとく現れたのが、ビリー・グラハムだった。卓越した能力、完璧なテレビ映り、溢れるカリスマ性を備えながら、根本的でありつつ妥協を許さない福音を伝えるグラハムは、世俗的な世の中との新しい関わり方を求めるアメリカ福音派の公の顔となるに最適だった。活動を開始して10年以内に、グラハムはアメリカ史上最も人気のある伝道師となっただけでなく、歴代大統領への助言を行うなど、国際的にも有名な人物となる。

その一方、彼に対しては、主流派のプロテスタントのみならず、根本主義者からの批判もある。20世紀のほぼ全体を通し、少なくともアメリカ国内のプロテスタントにとって、いわゆる根本主義の存在は大きかった。根本主義では基本的に以下の5つの信条を掲げている。1)聖書の無誤謬性、2)イエスの処女降誕、3)代償的贖罪としてのイエスの十字架上の死、4)イエスの身体の復活、5)イエスの文字通りの再臨と死者も含めた全人類の審判。

福音派も根本主義者も共にこれらの信条を大事にするが、主流派のプロテスタントはこれらの信条の1つ以上に対して疑問を抱いている場合も多い。一方で福音派と根本主義者の間の違いも存在し、その違いは教会の内外においてこれらの信条にどう向き合うかという点に関するものだ。福音派が自分達と意見の異なる者との関わり合いを積極的に求めるのに対し、根本主義者は「妥協」を避けて教義的な純粋性を重んじ、自分達だけの社会に閉じこもる傾向にある。今日でもおそらく福音派と根本主義者を見分ける一番手っ取り早い方法は、ビリー・グラハムをどう思うかと尋ねてみることだ。グラハムが好きなら福音派、嫌いなら根本主義者だ。

少なくとも4世代に渡る福音派の牧師達がグラハムを自分達のお手本としてきた。グラハムの多大な成功、彼の聖書に対する妥協を許さない姿勢と尊敬すべき人間性のおかげで、おおっぴらに聖書を語る福音派伝道師が、アメリカ社会において再び「尊敬すべき」存在と見なされるようになった。根本主義対近代主義の対立以来の流れを変えたのである。福音派の中でビリー・グラハムに匹敵するような功績のある人物は見当たらない。

またアメリカ人全体を見ても、グラハム程の称賛を長きに渡り維持している人物もほとんどいないだろう。普通の人間がこれ程長い期間ヒーローとして崇拝されれば、悪影響を受けるものだ。その点でもグラハムの謙虚さは全くもって偉大という他ない。グラハムを個人的に知る者は誰も、「何故私なのでしょう?」と彼が心から神に問うていることを疑わない。

もっと個人的な話をすれば、私自身ビリー・グラハムには多くの恩がある。何よりもまず、彼の宣教活動のおかげで、私は敬虔なクリスチャンである父に育てられることができたのだ。私の父は元々教会に行かない人間であったのだが、1950年代初め、テキサス州ヒューストンでのグラハムのクルーセイド(伝道大会)のおかげで、新生クリスチャンとなった。私は当時6才だったが、グラハムが父に「前に出てイエス様に心を捧げなさい」と話してくれたことがきっかけで、私はクリスチャンホームでクリスチャンの父と母に囲まれて成長することができたのである。そのような贈り物にどのようにお礼をしたらよいのだろうか。私に出来ることはせいぜい、世界中の何千万というクリスチャンと共に「本当にありがとう、ビリー!」と言うことだけだ。

◇

リチャード・D・ランド(Richard D. Land)

1946年生まれ。米プロテスタント最大教派の南部バプテスト連盟(Southern Baptist Convention)の倫理および宗教の自由委員会(Ethics & Religious Liberty Commission)委員長を1988年から2013年まで務める。米連邦政府の諮問機関である米国際宗教自由委員会(USCIRF=United States Commission on International Religious Freedom)の委員に2001年、当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領から任命され、以後約10年にわたって同委員を務めた。2007年には、客員教授を務めている南部バプテスト神学校がリチャード・ランド文化参加センター(Richard Land Center for Cultural Engagement)を設立。この他、全米放送のラジオ番組「Richard Land Live!」のホストとして2002年から2012年まで出演した。現在、米南部福音主義神学校(Southern Evangelical Seminary)校長、米クリスチャンポスト紙編集長。

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:ビリー・グラハムリチャード・ランド福音主義(福音派)根本主義(ファンダメンタリズム)近代主義
  • ツイート

関連記事

  • フランクリン・グラハム氏「審判者は教皇ではなく神」

  • 米国人の3分の1は進化論を信じていないープロテスタントでも福音主義とメインラインで大きな差

  • 同性愛非難で番組出演停止となった米リアリティ番組スター 復帰求めて25万以上の署名集まる

  • 教皇、米信者にも高い人気

  • 米メガチャーチ運動はまだまだ続く―着実な増加の報告

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 聖書のイエス(12)「初めに、ことばがあった」 さとうまさこ

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • ワールドミッションレポート(7月6日):タイ 麗しきかな、良き知らせを告げる者の足は

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.