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ドナルド・スターリング氏の人種差別発言に対するゆるしの精神

2014年5月20日17時21分
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関連タグ:リチャード・ランド人種差別
リチャード・D・ランド+
リチャード・D・ランド博士(絵:ロッド・アンダーソン=クリスチャンポスト・イラストレーター)

多くのアメリカ人は、ロサンゼルス・クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏が忌むべき人種差別的なコメントをしたことについて、興味津々だ。明らかに彼は長きにわたり、このような忌まわしい見解を心に抱いていたわけで、過去にも人種差別的行いをしている。

スターリング氏の最近の人種差別的コメントは、今日のアメリカ社会では全く持って受け入れられないようなレベルのものだ。NBAコミッショナー、アダム・シルバー氏がスターリング氏をNBAから永久追放するという決定を下したことは、完全に頷ける。

しかし一方、クリスチャンとして私は自分自身に問わねばならない。ドナルド・スターリングという男、彼の人種差別的偏見に対し、自分はどう対応するのか。イエスはゆるしについて多く語った。そして、イエスが私たちに教えたゆるしは、ゆるされるべき当の本人が悔い改めているかどうかとは関係ない。

この種のゆるしは、ゆるされる者にとってもゆるす者にとっても同じく重要だ。

不寛容な心はそれ自身毒となり、私たちの人生における全ての関係――神との関係、配偶者との関係、子どもたちとの関係、両親との関係、その他全ての人間との関係――を縮小させ、萎縮させ、抑圧するとイエスは知っていた。

誰に何をされようと、不寛容な心を自分の中に抱き続ける害に匹敵する程のものはないと、イエスは知っていた。

イエスは弟子たちと私たちに教えた。「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい 」(マタイ5:43)

そしてイエス自身、自分の教えを実践した。十字架の上で、イエスは神に祈り、こう言った。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」(ルカ23:34)

また、祈るときにはこう祈るようにとイエスが示した主の祈りにおいてすら、ゆるしのテーマは色濃く現れている。実際、私たちの主の祈りの唱え方自体、人間の信仰の鈍さを見事に現している。

イエスが語ったのは、神に祈るとき「異邦人のようにくどくどと述べてはならない」(マタイ6:7)ということだった。それなのに実際私たちがしていることはどうだろう。単に主の祈りを内容も考えずに、覚えた通りにくどくど述べているだけだ。

主の祈りの「わたしたちの負い目を赦してください。わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように」(マタイ6:12)という箇所について、きちんと考えてみたことがあるだろうか。私たち自身が多くの点でゆるしを欠いているのに、神に私たち自身をゆるして欲しいと言えるだろうか。私自身、妻や元妻を私がゆるしたように自分をゆるして欲しいと神に言えるだろうか。そんな祈りをしても自分にとって危険ではない状態に至るまでには、非常に多くの祈りが必要ではないかと思う。

主の祈りを唱えた最後に、「もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない」(マタイ6:15)と、イエスは弟子たちに厳しく言った。イエスがここで語っているのは永遠の救いについてではなく、私たちと神との今現在の関係についてだ。

ドナルド・スターリング氏が言ったことを非難すべきか。その点についてはもちろん疑いがない。しかし、彼が自分の行いに関して受ける罰は大目に見てやるべきか。それも然り。ドナルド・スターリングという男をゆるし、彼に対して寛容に対峙すべきか。おそらくそうだろう。

マーティン・ルーサー・キング牧師はかつてこう言った。「変えたいと思う者がいるなら、まずは彼らを愛さねばならない」と。人種差別的憎しみと怒りが今でも私たちの社会に浸透してしまっているのは、キング牧師のゆるしと和解の精神が欠けているからだ。キング牧師のようなクリスチャンらしい精神が私たちの心に広く行き渡りますように。

個人的なものも、人種的なものも、社会的なものも含め、和解への道はこれしかない。私たちは、ドナルド・スターリング氏自身がその人種差別的見解の犠牲者だと理解して、イエスが弟子たちに見せたようなゆるしの精神によって、スターリング氏が人種差別という悪から自由になれるようにするべきだ。

◇

リチャード・D・ランド(Richard D. Land)

1946年生まれ。米プロテスタント最大教派の南部バプテスト連盟(Southern Baptist Convention)の倫理および宗教の自由委員会(Ethics & Religious Liberty Commission)委員長を1988年から2013年まで務める。米連邦政府の諮問機関である米国際宗教自由委員会(USCIRF=United States Commission on International Religious Freedom)の委員に2001年、当時のジョージ・W・ブッシュ米大統領から任命され、以後約10年にわたって同委員を務めた。2007年には、客員教授を務めている南部バプテスト神学校がリチャード・ランド文化参加センター(Richard Land Center for Cultural Engagement)を設立。この他、全米放送のラジオ番組「Richard Land Live!」のホストとして2002年から2012年まで出演した。現在、米南部福音主義神学校(Southern Evangelical Seminary)校長、米クリスチャンポスト紙編集長。

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:リチャード・ランド人種差別
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