高橋幸夫の記事一覧

高橋幸夫氏

雲海の彼方に(14)謝辞と私の近況 高橋幸夫

実は、私は末期ガンです。昨年の8月の中旬に医師から、「末期ガンです。手術は出来ません。余命は数ヶ月でしょう」と告知を受けました。

2015年02月17日9時34分

高橋幸夫氏

雲海の彼方に(13)YA・KU・SO・KU 高橋幸夫

「かあさん、次は君をきっとヨーロッパに連れて行くからね!」「えっ、ホント、嬉しいわ! 楽しみだわね・・・」妻にこんな約束をしたのはバブル経済が華やかりし頃だった。

2015年02月04日7時17分

高橋幸夫氏

雲海の彼方に(12)忘れかけていた風景 高橋幸夫

秋の日の午後、白いちぎれ雲が林の上に浮かんでいる。野鳥のさえずりが、どこからともなく聞こえ、赤とんぼが、そこかしこに飛び交う。畔道(あぜみち)に群生する秋桜(コスモス)が、青空をキャンバスにして穏やかに揺れている。

2015年01月21日12時31分

高橋幸夫氏

雲海の彼方に(11)双子座流星群と子犬 高橋幸夫

冬至を一週間後にひかえた肌寒い朝。新聞の「双子座流星群あすの夜ピーク」という見出しが目に留まる。冬の夜空を彩る双子座流星群が12月13日にピークを迎える、とある。

2015年01月06日7時21分

高橋幸夫氏

雲海の彼方に(10)天国の義母への詫び状 高橋幸夫

「お疲れ様でした。義母さんの笑顔を何時までも忘れません。有り難うございました」。この言葉は、義母さんの棺に入れた寄せ書きの中の私の言葉です。

2014年12月23日7時16分

高橋幸夫氏

雲海の彼方に(9)泥付き大根 高橋幸夫

「あら、泥だらけの大根、どうしたの?」「いやあ、散歩していたらさ、畑でね、農家の人に貰っちゃったのさ。あーあ、疲れた!」「・・・・・・」。私の片手にぶら下がった一本の泥付き大根を目にした家内は、少々驚きの色を見せながらも、喜びの表情を隠せないでいた。

2014年12月09日7時27分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(8)団塊のかけら 高橋幸夫

「感謝しなさいよ。幸夫。博子さんだから耐えられたんだからね。えらいよ、本当に!」。最近、母が私に決まって言う台詞(せりふ)だ。この一言で、私には、長い間封印しておいた筆舌に尽くし難い記憶が蘇(よみがえ)ってくる。

2014年11月25日6時59分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(7)父の十八番の黒田節 高橋幸夫

微笑む父の遺影の前にべっこう色に鈍く光っている一本の尺八がある。私の父が、生前こよなく愛したものだ。今は、吹く主も無く、辺りには寂寞の臭いが漂っている。

2014年11月11日7時14分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(6)自然児のように 高橋幸夫

あれは確か、23年前の正月。門松がとれた頃だった。「おーい、お風呂のお湯がないぞー!」。入浴しようとした父が震えるような声で怒鳴っていた。

2014年10月28日6時49分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(5)星の瞬く大地に 高橋幸夫

冬至を間近にした夜。私は、庭に出て濃紺の夜空を見上げた。今年もふたご座流星群が、夜空を彩るらしい。

2014年10月14日7時29分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(4)熱帯雨林とジャワコーヒー 高橋幸夫

冬のある日、花模様のコーヒーカップから淡い湯気が渦を巻きながらゆらゆらと立ち上っている。その湯気を何気なしに眺めていると、ふと懐かしい昔の記憶が蘇ってきた。

2014年09月30日11時03分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(3)初産 高橋幸夫

キンモクセイの馥郁(ふくいく)とした香りが漂う爽やかな初秋の日の午後。最近、とんと聴かない懐かしい歌が耳に飛び込んできた。

2014年09月16日18時40分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(2)父の投網漁 高橋幸夫

戦後間もない頃、私はまだ小学生だった。父は、時折、荒川に小舟を出して私を投網漁に連れて行ってくれた。東京の下町で地方公務員をしていた父の週末の楽しみは、投網漁であった。

2014年09月09日13時01分

高橋幸夫氏

雲海のかなたに(1) 高橋幸夫

冬の凍てつく夜空に、星の光と見紛うばかりの小さなライトを点滅させながら、夜行便のジェット機が、果てしない暗闇の中に消えていく。そのかすかな光跡をただぼんやりと眺めていると、25年前の懐かしい記憶が私の脳裏に蘇ってきた。

2014年08月30日20時52分

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