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「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式

2022年5月9日22時21分
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関連タグ:小坂忠
「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式+
小坂忠さんがコンサートなどで何度も使用してきた所沢市文化センター「ミューズ」で行われた追悼告別式=7日(写真:日本コロムビア提供)

シンガー・ソングライターで牧師の小坂忠さんの追悼告別式が7日、埼玉県の所沢市文化センター「ミューズ」で行われた。ミューズは、小坂さんがコンサートなどで何度も使用してきたホールがある会場。長年付き合いのある関係者らが小坂さんとの思い出を語るとともに、生前収録したライブ映像を流すなどして、73歳で一足早く「天の故郷」に帰った小坂さんに最後の別れを告げた。

司式を務めたのは、ワーシップリーダーとして小坂さんと共にCDも出している山口武春牧師(ニューホープ横浜)。高校1年生の時、小坂さんの歌声を初めて目の前で聞き、「これほどまでに魂を震わせる歌を歌う人がいるんだ」と感動した当時の記憶を振り返った。そして、宗教や考えの違いはあったとしても、「愛する小坂先生の死を悲しむ心は皆同じです」と言い、小坂さんが「伝え・歌い・信じ」続けた神を「知り・たたえ・礼拝」するときとしたいと語った。

賛美宣教団体「ユーオーディア」代表の柳瀬洋さんは、ドイツ留学中にクリスチャンとなって帰国した後、小坂さんが主宰していたクリスチャン芸術家の集まり「クリスチャン・アーティスト・フェローシップ」(CAF)で、初めて小坂さんと出会ったという。小坂さんが「音楽のジャンルはみんな違うけど、賛美というジャンルでわれわれは一つ」と語っていたことや、「キリストの香り」を意味するユーオーディアの名付け親が小坂さんであることなどを紹介。ユーオーディアの他のメンバーと共に、小坂さんの妻・叡華(えいか)さんが作詞し、小坂さんが作曲した「恵みの雨」と、代表作「勝利者」を演奏した。

1948年に東京で生まれた小坂さんは、中学時代から大学生らとバンドを組む音楽少年だった。66年に日本コロムビアから、ロックバンド「ザ・フローラル」のボーカルとしてデビュー。75年にリリースしたソロアルバム「ほうろう」は、今でも日本のR&Bの名盤として評価されている。しかし、この年は小坂さんにとって、試練・転機の年でもあった。当時2歳だった一人娘の亜実さんが、全身やけどを負ってしまう。だが、叡華さんの祖母が祈り、また祖母が連れていってくれた教会でも祈ってくれたことで、亜実さんはやけどの痕が残ることなく、きれいに回復することができた。この経験がきっかけで教会に通い始め、翌76年には夫婦で受洗、クリスチャンとなった。

78年には日本初のゴスペル専門レーベル「ミクタムレコード」を設立し、本格的に賛美による宣教活動をスタート。数多くのワーシップソング、ゴスペルソングを手掛けていった。ミクタムレコードの設立10周年記念として87年に開催した野外コンサート「ジェリコ・ジャパン」は、その後95年まで続き、計7都市で13回開催。2万人を動員し、日本のキリスト教会に大きなインパクトを与えた。そして91年には、通っていた日本フォースクエア福音教団秋津福音教会の牧師となる。

同教団の理事・総理である増井義明牧師(函館シオン教会)は、小坂さんから直接、救いの証しを聞いた際、神の愛が分かったときの感動を伝えられるとともに、「もっとイエス様のことを伝えていこうよ。僕は何でもするから」と熱く語られたことを紹介した。亡くなる約1カ月前の電話でも、「もうあまり長くない。時間が残されていないんだ。でも、もっと伝えなければいけない人が大勢いるんだ」と話していたとし、小坂さんが病と戦いながらも歌っていた理由は、「歌を通して人とつながり、自分の人生を変えてくれたイエス様を知ってほしい、賛美を通して多くの人がイエス様を体験してほしい、その強い思いでした」と伝えた。

小坂さんとは高校時代からの付き合いだというドラマーの林立夫さんは、クリスチャンになる前の小坂さんについて、「とてもシャイで、少しわがままで、どこか出口を探し求めているようで、でも何か自信なさげ」な人だったと振り返った。しかし、2000年から再び活動を共にするようになってからの小坂さんは、外見は以前と同じであっても「中身は大きく変わっていました」と言う。歌も以前より力強くなっていたとし、「自分のためではなく人のために歌う」小坂さんの姿勢に学んだミュージシャンは少なくないはずだと語った。

この10年余り、特に親しく交流してきた英国出身のラジオDJ、ピーター・バラカンさんは、好きな日本の楽曲を聞かれると、必ず小坂さんの「ほうろう」を挙げるという。小坂さんを含め、ソウルミュージックの歌手がなぜこれほどの説得力を持つかといえば、「やはりそこに信仰心があるから」と話し、林さんが見た小坂さんの変化に同意した。

歌手Asiah(エイジア)として活動する亜実さんは2年前、14歳だった次女のスカイさんをがんで亡くした。ショックで歌えなくなってしまった亜実さんに、小坂さんは「君は歌い続けなさい。歌ってほしい。パパは君の歌が大好きだよ」と言ってくれたという。「最後にもう一回だけ、パパとデュエットを歌いたいと思います」。そう言うと、生前の小坂さんの録音音声と共に「Unforgettable」(アルバム「CHU KOSAKA COVERS」収録)を歌った。

メッセージを伝えたのは、40年前に小坂さんと出会い、日本のリバイバルのために命を懸けようと血判状さえ交わした仲だというアーサー・ホーランド牧師。「もっと神様に仕えたいという思いを持ってまい進してきた同志です」。ホーランド牧師はそう言い、古くから歌われている賛美歌や聖歌が主流だった当時の日本のキリスト教界で、多くの批判に遭いながらも、新しい賛美を作り歌い続けた小坂さんを語った。そして、小坂さんの願いは、一人一人がキリストに出会い、心の中に受け入れることだと言い、満席となった約800席の会場を祈りで導いた。

「天の故郷」に帰った小坂忠さんに最後のお別れ 思い出のホールで追悼告別式
「He comes with the glory」を熱唱するミュージシャンら(写真:同上)

最後には、小坂さんが自身の葬儀のために作ったという「He comes with the glory」(アルバム「People」収録)を、参加したミュージシャンらが熱唱。「住み慣れたこの街から 故郷へ帰るだけ」「心残りがあるなら 君に会えなくなること 先に行って待っているよ」などと歌った。

あいさつに立った叡華さんは、半世紀以上連れ添った小坂さんとの思い出を語るとともに、小坂さんが5年前に急性胆のう炎になった上、大腸がんと胃がんも併せて見つかり、10時間に及ぶ大手術を受けたこと、またその後の闘病生活などを話した。

手術後の3年間は投薬もなく元気に過ごしていたというが、ちょうど新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたころから抗がん剤治療を開始。だが、それから間もなくして腸閉塞となり、大腿(だいたい)骨や横隔膜、小腸、大腸へのがんの転移も見つかり、手術が続いた。そうした中でも、昨年11月6日には、日本武道館で開催された松本隆さんの作詞活動50周年記念ライブに出演。この日は、結婚50年の記念の日でもあった。

昨年12月はクリスマスコンサートで奉仕もしたが、その後は体力の低下が著しく、抗がん剤治療の継続は困難に。今年1月からは訪問看護のサービスを受けるなどし、自宅での看護に切り替えた。3月には、最後の仕事となった週刊誌のインタビューに応じ、4月17日のイースターは、座りながらではあったものの自身の教会でメッセージを伝えた。その翌週、看護師から「そろそろ心の準備を」と告げられ、以前から行こうと考えていた軽井沢へ1泊2日の旅行に。小坂さんが天に召される直前の27、28日の2日間だった。29日、小坂さんの最期の言葉は、叡華さんに向けた「愛しているよ」だった。叡華さんも「愛しているよ」と応じ、手をつなぐと、目を閉じ静かに逝ったという。

小坂さんが「He comes with the glory」で、「これは俺の晴舞台 湿っぽくしないでくれ」とリクエストしているように、会場が笑いに包まれる場面も多くあった。小坂さんとの関係を、アニメのポパイとオリーブに例えた叡華さんは、「ポパイのいないオリーブはどうしたらいいの?」と悲しさものぞかせつつも、最後には「一人になりますが、でも大丈夫。しっかり今までやってきたことを続けていきたいと思います。どうぞこれからもよろしくご支援お願いします」と語った。

関連タグ:小坂忠
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