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チャプレンが振り返る9・11テロ、跡地「グラウンド・ゼロ」で何百人もの遺族に奉仕

2021年9月16日02時47分
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関連タグ:米同時多発テロ事件(9・11)アメリカ
チャプレンが振り返る9・11テロ、跡地「グラウンド・ゼロ」で何百人もの遺族に奉仕+
米同時多発テロ事件で崩れ落ちたニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」で行われた捜索・救出活動の様子=2001年9月13日(写真:米連邦緊急事態管理庁=FEMA)

2001年9月11日に米同時多発テロ事件が発生してから20年がたった。最も悲惨な事件現場となったニューヨークの世界貿易センタービル。その跡地「グラウンド・ゼロ」で事件発生直後から、悲嘆に暮れる何百人もの遺族に手を差し伸べた米海軍のチャプレンが当時を振り返り、神がどのようにこの悲劇の中で働かれ、苦しむ人々に慰めを与えられたかを語った。

チャプレンの緊急対応チームの一員として、沿岸警備隊に所属していた米海軍のチャプレン、ジム・ジェンキンス氏は、国際テロ組織「アルカイダ」のテロリストが民間ジェット機4機をハイジャックし、世界貿易センタービル、米国防総省本庁舎、ペンシルバニア州シャンクスビルの農村地帯に突っ込み、約3千人の犠牲者を出した数日後にグラウンド・ゼロを訪れた。ビルの残骸を目の当たりにしたとき、ジェンキンス氏の目に映った光景は、記憶の中に永遠に刻み込まれることになった。

「(第2次世界大戦で)爆撃を受けた後のベルリンの映像を見た、としか言いようがありませんでした。見渡す限りそんな感じでした。テレビ放送では、この巨大ながれきの大きさを感じ取ることはできませんでした。とても強烈で衝撃的でした」

「主は、私が誰に話し掛けるべきか、誰が私に歩み寄ってくるか、何を話すかなどをあらかじめ決め、すでに私のためにアポイントメントを取ってくださっていました。私は必要な時に必要な場所に、一瞬たりとも遅れることなくたどり着くことができました」

その後の約2週間にわたった事件現場での奉仕活動は、あっという間だった。ジェンキンス氏らチャプレンは毎日、1日の始めには、焼け焦げた肉の匂いが漂うグラウンド・ゼロで捜索・救助活動をする人々のために奉仕した。

「1日のうち午前の3時間は、実際に遺体の捜索活動が行われているがれきの山の上にいました」

そして午後は、仮設の遺体安置所を訪れ、人々を慰めた。

「映画『MASH』に出てくる検死官事務所に併設された病院のようでした。そこは遺体の一部分が入った冷凍トラックでいっぱいで、身元の確認を行っていました」

しかし、1日の中で最も感情的、霊的、精神的に負担が大きかったのは、悲しみに暮れる遺族に付き添い、グラウンド・ゼロを訪れる夕方だった。がれきの中で発見され、ストレッチャーに乗せられた大切な人を見守る人々のために、ジェンキンス氏は傍らで祈りをささげた。

「私は、神の約束と慰め主である聖霊についてたくさん話しました。私が人々に奉仕しているとき、人々は私の顔を見ているのではないと心から感じました。彼らは神の顔を見て、神の恩恵を経験していたのだと思います」

ジェンキンス氏は、グラウンド・ゼロでの奉仕活動を振り返ると、ほとんどすべての状況で神の御手が働かれていたのを見ることができると言う。その一例として、当時のニューヨーク市長であったルディ・ジュリアーニ氏が、救助隊員やチャプレン、悲嘆に暮れる遺族たちを慰めるため、どのように接していたかを紹介した。

「ジュリアーニ氏は私のところに来て、私の両手を握り、しばらくの間、私の顔を見つめ、『私たちのためにここに来てくれてありがとう』と言ってくれました。彼がそこにいて、私たちと一緒に悲しんでくれたことは、とても意味のあることでした」

また、さらなる爆発の脅威がある中、グラウンド・ゼロに近いスタテン島へ向かうフェリーの中で、クリーブランドという男性がひざまずき、ジェンキンス氏に祈ってほしいと懇願してきたこともあったという。

しかし、ジェンキンス氏が最も鮮明に記憶しているのは、ある日の午後、悲惨な状況に疲れ果て、感情的になって地面に座り込み、両膝に顔をうずめていた自身を、ジャーマン・シェパードの災害救助犬が慰めてくれたことだった。

「その犬はやってきて、私の膝の上に頭を置いたのです。私は犬を見上げ、せきを切ったように泣きました。グラウンド・ゼロに来て初めて泣きました。信じられないようなカタルシスの瞬間でした。私が必要としているときに、主が私をケアしてくださったのです」

思いがけない出来事が重なり、ジェンキンス氏は数年後、その災害救助犬の飼い主とも会うことができた。

だが、自宅に戻ったジェンキンス氏はその後、グラウンド・ゼロで見たものをどう受け止めるかに苦労した。有害な化学物質を吸い込んだために、副鼻腔と食道には腫瘍ができた。また、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、がれきの中から遺体を取り出そうとすると、手が動かなくなる悪夢を繰り返し見るようになった。

しかし、ジェンキンス氏は、最も暗い瞬間であっても神の御手が自身を慰め、最も暗い状況でも神が存在することを教えてくれるように感じると話す。

「祈るとき、言葉にできない深いうめきをもって神に叫ぶとき、何かが起こります。私たちがどこにいようとも、主は私たちの破滅的な状態の真っただ中で出会ってくださるのです」

ジェンキンス氏は、今年8月に出版した著書(英語)でグラウンド・ゼロでの体験をつづっている。2014年に出版した別の著書(英語)では、教会は困難に直面しても揺るがない存在であり続けるよう励ましている。

ジェンキンス氏は、悲劇は教会に特別な機会をもたらすと言い、米同時多発テロ事件の時と同じように、新型コロナウイルスのパンデミックのただ中で、多くの人々が「このような状況の中、神はどこにいるのか」と問い掛けていると語った。

「私は、神がここにおられることを、身をもって伝えることができます。私は、信仰者の皆さんにそのことを忘れないように呼び掛けています。イエスは私をがれきの中で助けてくださいました。恐れていたときにも助けてくださいました。これは教会にとって、主が誰であるか、主に何ができるかを率直に語るため、特別に開かれた扉なのです」

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:米同時多発テロ事件(9・11)アメリカ
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