Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 北米

チャプレンが振り返る9・11テロ、跡地「グラウンド・ゼロ」で何百人もの遺族に奉仕

2021年9月16日02時47分
  • ツイート
印刷
関連タグ:米同時多発テロ事件(9・11)アメリカ
チャプレンが振り返る9・11テロ、跡地「グラウンド・ゼロ」で何百人もの遺族に奉仕+
米同時多発テロ事件で崩れ落ちたニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」で行われた捜索・救出活動の様子=2001年9月13日(写真:米連邦緊急事態管理庁=FEMA)

2001年9月11日に米同時多発テロ事件が発生してから20年がたった。最も悲惨な事件現場となったニューヨークの世界貿易センタービル。その跡地「グラウンド・ゼロ」で事件発生直後から、悲嘆に暮れる何百人もの遺族に手を差し伸べた米海軍のチャプレンが当時を振り返り、神がどのようにこの悲劇の中で働かれ、苦しむ人々に慰めを与えられたかを語った。

チャプレンの緊急対応チームの一員として、沿岸警備隊に所属していた米海軍のチャプレン、ジム・ジェンキンス氏は、国際テロ組織「アルカイダ」のテロリストが民間ジェット機4機をハイジャックし、世界貿易センタービル、米国防総省本庁舎、ペンシルバニア州シャンクスビルの農村地帯に突っ込み、約3千人の犠牲者を出した数日後にグラウンド・ゼロを訪れた。ビルの残骸を目の当たりにしたとき、ジェンキンス氏の目に映った光景は、記憶の中に永遠に刻み込まれることになった。

「(第2次世界大戦で)爆撃を受けた後のベルリンの映像を見た、としか言いようがありませんでした。見渡す限りそんな感じでした。テレビ放送では、この巨大ながれきの大きさを感じ取ることはできませんでした。とても強烈で衝撃的でした」

「主は、私が誰に話し掛けるべきか、誰が私に歩み寄ってくるか、何を話すかなどをあらかじめ決め、すでに私のためにアポイントメントを取ってくださっていました。私は必要な時に必要な場所に、一瞬たりとも遅れることなくたどり着くことができました」

その後の約2週間にわたった事件現場での奉仕活動は、あっという間だった。ジェンキンス氏らチャプレンは毎日、1日の始めには、焼け焦げた肉の匂いが漂うグラウンド・ゼロで捜索・救助活動をする人々のために奉仕した。

「1日のうち午前の3時間は、実際に遺体の捜索活動が行われているがれきの山の上にいました」

そして午後は、仮設の遺体安置所を訪れ、人々を慰めた。

「映画『MASH』に出てくる検死官事務所に併設された病院のようでした。そこは遺体の一部分が入った冷凍トラックでいっぱいで、身元の確認を行っていました」

しかし、1日の中で最も感情的、霊的、精神的に負担が大きかったのは、悲しみに暮れる遺族に付き添い、グラウンド・ゼロを訪れる夕方だった。がれきの中で発見され、ストレッチャーに乗せられた大切な人を見守る人々のために、ジェンキンス氏は傍らで祈りをささげた。

「私は、神の約束と慰め主である聖霊についてたくさん話しました。私が人々に奉仕しているとき、人々は私の顔を見ているのではないと心から感じました。彼らは神の顔を見て、神の恩恵を経験していたのだと思います」

ジェンキンス氏は、グラウンド・ゼロでの奉仕活動を振り返ると、ほとんどすべての状況で神の御手が働かれていたのを見ることができると言う。その一例として、当時のニューヨーク市長であったルディ・ジュリアーニ氏が、救助隊員やチャプレン、悲嘆に暮れる遺族たちを慰めるため、どのように接していたかを紹介した。

「ジュリアーニ氏は私のところに来て、私の両手を握り、しばらくの間、私の顔を見つめ、『私たちのためにここに来てくれてありがとう』と言ってくれました。彼がそこにいて、私たちと一緒に悲しんでくれたことは、とても意味のあることでした」

また、さらなる爆発の脅威がある中、グラウンド・ゼロに近いスタテン島へ向かうフェリーの中で、クリーブランドという男性がひざまずき、ジェンキンス氏に祈ってほしいと懇願してきたこともあったという。

しかし、ジェンキンス氏が最も鮮明に記憶しているのは、ある日の午後、悲惨な状況に疲れ果て、感情的になって地面に座り込み、両膝に顔をうずめていた自身を、ジャーマン・シェパードの災害救助犬が慰めてくれたことだった。

「その犬はやってきて、私の膝の上に頭を置いたのです。私は犬を見上げ、せきを切ったように泣きました。グラウンド・ゼロに来て初めて泣きました。信じられないようなカタルシスの瞬間でした。私が必要としているときに、主が私をケアしてくださったのです」

思いがけない出来事が重なり、ジェンキンス氏は数年後、その災害救助犬の飼い主とも会うことができた。

だが、自宅に戻ったジェンキンス氏はその後、グラウンド・ゼロで見たものをどう受け止めるかに苦労した。有害な化学物質を吸い込んだために、副鼻腔と食道には腫瘍ができた。また、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、がれきの中から遺体を取り出そうとすると、手が動かなくなる悪夢を繰り返し見るようになった。

しかし、ジェンキンス氏は、最も暗い瞬間であっても神の御手が自身を慰め、最も暗い状況でも神が存在することを教えてくれるように感じると話す。

「祈るとき、言葉にできない深いうめきをもって神に叫ぶとき、何かが起こります。私たちがどこにいようとも、主は私たちの破滅的な状態の真っただ中で出会ってくださるのです」

ジェンキンス氏は、今年8月に出版した著書(英語)でグラウンド・ゼロでの体験をつづっている。2014年に出版した別の著書(英語)では、教会は困難に直面しても揺るがない存在であり続けるよう励ましている。

ジェンキンス氏は、悲劇は教会に特別な機会をもたらすと言い、米同時多発テロ事件の時と同じように、新型コロナウイルスのパンデミックのただ中で、多くの人々が「このような状況の中、神はどこにいるのか」と問い掛けていると語った。

「私は、神がここにおられることを、身をもって伝えることができます。私は、信仰者の皆さんにそのことを忘れないように呼び掛けています。イエスは私をがれきの中で助けてくださいました。恐れていたときにも助けてくださいました。これは教会にとって、主が誰であるか、主に何ができるかを率直に語るため、特別に開かれた扉なのです」

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:米同時多発テロ事件(9・11)アメリカ
  • ツイート

関連記事

  • 世界貿易センタービル81階にいた9・11生存者が語る「神の恵み」

  • 米同時多発テロ事件で完全崩壊した教会、今秋にも外装完成へ 資金調達100億円超に

  • 火災で教会全焼も聖書は一冊残らず無傷 米ウェストバージニア州

  • 9・11から15年、ウォレン牧師「テロで世界が暗い」 グラハム牧師「傷痕いまだに生々しい」

  • 【インタビュー】マイケル・W・スミス、父親不在の子どもたちに危機感 「これは教会の仕事」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.