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キリスト教名著再読

神学者がつづる若者のための「人生論」 『明日に向かって バークレーとの365日』

2020年9月10日22時26分 執筆者 : 栗栖ひろみ
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関連タグ:ウィリアム・バークレー
神学者がつづる若者のための「人生論」 『明日に向かって―バークレーとの365日』+
ウィリアム・バークレー著、デニス・ダンカン編、大隈啓三・大隈恵子訳『明日に向かって バークレーとの365日』(上・下、ヨルダン社、1978年)

本書は新約学者ウィリアム・バークレーの『希望と信頼に生きる ウィリアム・バークレーの一日一章』(ヨルダン社刊、1974年)を、編集者のデニス・ダンカン氏が若い人向けに編集したものである。これは、誰でも気軽に読める大変親しみやすい「人生論」といえよう。

ウィリアム・バークレーの紹介

バークレーは、長きにわたり英グラスゴー大学で新約聖書学の教授を務めた。彼の新約聖書註解は、どんな人にも分かりやすく平易な文章で書かれていると定評がある。定年退職後は、キリスト教を一般の人々に親しみやすいものにするために著作活動に励み、多くの著書を世に送った。彼はその後、請われて工学系のストラスクライド大学で客員教授として勤務したが、1978年1月、70歳で惜しくも死去した。

バークレーは多くのキリスト教著書で注目を集めたが、その中でも若い人向けに書いた「人生論」は高い評価を受けている。またその人柄も大変快活で温かく、学者でありながら決して本の虫ではなく、サッカー愛好家として土曜日にはしばしば競技場に姿を見せていた。また、かなり重度の難聴であったにもかかわらず、大学の男性合唱団を引率して公演旅行に出掛け自ら指揮棒を振り、学生からはウィリーという愛称で呼ばれていたという。さらに鉄道マニアとしても知られ、模型の鉄道セットを自宅に持ち楽しんでいたようだ。家庭と家族を大切にし、犬と猫を飼っているというごく普通の市民でもあった。――以上がバークレーのプロフィールである。

『明日に向かって―バークレーとの365日』の見どころ

<パレルゴン>

わたしはパレルゴン(副業)を持っている多くの人たちを知っています。たとえば、イタリア語の教授であると同時に鳥の観察家である人。(中略)造船学教授であると同時にオルガン奏者である人。歯科学教授であると同時に児童文学の作家である人。(中略)天文学者であると同時にスリラー小説家である人。(中略)あなたにはパレルゴンがありますか。それはあなたの祝福となりうるでしょう。そして、ほかの人たちにも。また、神にも。(1月7日)

<賜物>

わたしが今までに知っているもっとも幸福な人のなかに、わたしが住んでいた町の自動車修理工場で働いていた男の人がいます。(中略)彼は汚れた車を洗うことだけが仕事でした。だが、彼はその仕事に大きな誇りを持っていたのです。お客さんが車の泥よけの内側に手を入れて裏側をなでたとしても、ちっとも手が汚れませんでした。彼はまったく素晴らしい人でした。(中略)わたしたちはみんな賜物を持っています。その賜物は見ばえがしないもののように思われるかもしれませんが・・・。この世を明るくするために、わたしたちはこうした見ばえのしない賜物を用いることができます。そして、そうすることによって、わたしたちは(中略)「神に栄光を帰す」ことができるのです。(1月20日)

<水をぶどう酒に>

新約聖書の物語のなかに、ガリラヤのカナでの婚礼の宴席で、水をぶどう酒に変えたという話があります(ヨハネ2・1−11)。この物語にはいろいろな意味があり、それをどの様に解釈したとしても、忘れてはならないことが一つあります。それは、イエスが生活のなかに入り込んでこられると、いかなる時でも、またいかなる場所でも、新しい喜びがイエスに伴って生活のなかに入り込んでくるということです。それはあたかも水をぶどう酒に変えるようなことなのです。(3月25日)

<色盲>

わたしがほんとうに言いたいのは、人種的な偏見が拡大してきたのは大人の罪であるということなのです。(中略)子供たちはあるがままにお互い同士受けいれるのであって、外見によって受けいれるのではありません。神さまは色盲です。神は(ヤコブが言っているように)、「人を差別されないかた」です。(イエスさまが言っているように)、「ひとつの群れとひとりの羊飼い」がいるだけなのです。神の目には(パウロが言っているように)、ユダヤ人もギリシャ人も、男も女も、奴隷も自由人も、何の違いもありません。そして、わたしは黒人も白人も違いはないとつけ加えることができると思います。(3月28日)

<イエスとスズメ>

ルカには「五羽のすずめは二アサリオンで売られているではないか。しかも、その一羽も神のみまえで忘れられてはいない」(ルカ12・6)とあります。(中略)当時のパレスチナでは二羽のスズメは一アサリオンでした。しかし、もしあなたが二アサリオンを出す覚悟をすれば、おまけにもう一羽のスズメがつくのです。一羽のスズメは文字通りに言えば値段が全然ありません。一羽のスズメは何のためらいもなく提供されうるものです。でも、神はそのスズメさえもご覧になり、配慮されるのです。(7月7日)

<たがために光は輝く>

十字架は暗黒のなかにいる病人と苦悩している人と弱者のために輝きました。(中略)病人と虚弱者と弱者と身体障害者に対する愛と配慮と優しさは、異教世界の文明にはまったく欠けていました。しかし、こうしたものが十字架から輝いてきたのです。十字架は暗黒の中にいる道徳的な過ちを犯した人たちのために輝きました。(中略)パウロは人びとの罪のリストを作ってコリント人に手紙を書いて、あなたがたは罪人であると言っています。(中略)十字架は罪を克服しなければならないことと、罪人を幸福な人生に向かわせる手助けをしなければならないということを常に示してきました。十字架の光は病人や罪人のために輝いています。この世の暗黒はそれがどんなものであっても、その光を打ち消すことはできません。これが福音という「良いニュース」なのです。(8月5日)

<すべてのものは美しい>

最初手にした時には、何でもないつまらない石ころに見える鉱石があるそうです。それには生命がなく、光沢がなく、輝きもありません。しかし、その石を回転させていって、その結果、光線がある角度からその石に当たるような位置に持って行くと、その石は輝きはじめ、ダイヤモンドのようにキラキラしはじめるのです。(中略)人間とはこの石のようなものです。すべての人が何か得意なものを持っています。すべての人が何かとりえを持っています。すべてのものは美しい・・・とある現代詩がうたっているようにです。そしてすべての人がそうなのです。(8月26日)

<「わたしのくびきはぴったり合う」>

ガリラヤ地方全域を通じて、イエスはもっともじょうずな牛のくびき作りであったという古い伝説があります。(中略)かつてイエスの口から出た言葉のなかでもっとも有名で美しいものの一つは、彼が大工であった時代にまでさかのぼります。「わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽い」(マタイ11・30)とイエスは言われました。負いやすいというギリシャ語はクレストスです。そしてクレストスは実際には「ぴったり合う」という意味です。パレスチナでは、牛のくびきは木材で作られました。牛は大工の店頭に引っぱってこられて、首の寸法をはかられました。それから、くびきが製作されたあとで、もう一度「寸法あわせ」のために連れてこられました。労働する牛の背中がくびきによって擦過傷を受けないように、荒けずりの接触部をきれいに仕上げて完全にぴったりと適合するまで湾曲部がけずられます。これがイエスがやっていた仕事なのです。こんにちでも残っていますが、当時の職人の店にはその店頭に看板がかかっていました。イエスの店の店先は木製のくびきで、その上には「わたしのくびきはぴったりと合う」という言葉が書かれていたのではないかと思います。(9月26日)

<やってみなさい>

この世には二種類の人種がいます。「それはダメだ」と言う人びとと「やってみましょう」と言う人びとです。イエスが行なわれた奇跡物語を読めば、いやしの奇跡で救われた人は、やってみようという準備ができていた人だということがわかるでしょう。(中略)イエスは手のなえた人に「あなたの手を伸ばしなさい」(マルコ3・5)と言われました。その人は「わたしにはとてもそんなことはできません。そのくらいおわかりでしょう」と言うことができました。しかし、彼はやってみたのです。奇跡が起こりました。(中略)もしわたしたちがやってみるならば、非常に多くのことを行なうことができます。もちろん、わたしたちがやってみるのをイエスに助けてくださいと求めるならば、非常に多くのことが可能になるでしょう。(11月7日)

<決定的な時>

偉大な生活術の一つは、あることを行なうのに決定的な瞬間を選ぶ技術です。ある計画を開始する決定的な瞬間をわたしたちは選択しなければなりません。(中略)決定的な瞬間を待つ知恵と忍耐を持たない向こう見ずさと性急さを、わたしたちは避けなければなりません。(中略)神は決定的な時を知っています。「時は満ちた」ので――まさに決定的な瞬間に、神はイエスを地上に送ってくださったのです。(12月21日)

<犬>

イエスにまつわるもっとも美しい伝説の一つはイエスと死んだ犬の物語です。ガリラヤのある村で、一匹の死んだ犬のまわりにおおぜいの人が集まっていました。ある人が「この犬のぼろぼろの耳を見てごらん。これは闘犬だったんだ」と言いました。別の人は「犬の首についているロープの切れ端を見てごらん。こいつはどこからか逃げてきたんだ」と言いました。もうひとりの人が「ごらんよ、なんて汚ない犬なんだろう」と言いました。その時、群衆の隅のほうからある声がしました。「真珠だってこの犬の歯より白くはないよ」という声でした。群衆は振り返りました。彼らは「この声の主はナザレのイエスにちがいない。死んだ犬ころについてさえ、何かよいところを見つけ出すことができるのは、イエス以外にはいないから」と言いました。イエスは批判するところよりも、称賛するところを必ず見つけ出されました。批判的であるのはたいへんたやすいことです。しかし、批判のための批判はキリスト教的なやり方ではありません。(12月27日)

■ ウィリアム・バークレー著、デニス・ダンカン編、大隈啓三・大隈恵子訳『明日に向かって バークレーとの365日』(上・下、ヨルダン社、1978年)

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◇

栗栖ひろみ(くりす・ひろみ)

1942年東京生まれ。早稲田大学夜間部卒業。80〜82年『少年少女信仰偉人伝・全8巻』(日本教会新報社)、82〜83年『信仰に生きた人たち・全8巻』(ニューライフ出版社)刊行。以後、伝記や評伝の執筆を続け、90年『医者ルカの物語』(ロバ通信社)、2003年『愛の看護人―聖カミロの生涯』(サンパウロ)など刊行。12年『猫おばさんのコーヒーショップ』で日本動物児童文学奨励賞を受賞。15年より、クリスチャントゥデイに中・高生向けの信仰偉人伝のWeb連載を始める。その他雑誌の連載もあり。

関連タグ:ウィリアム・バークレー
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