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SNS時代だからこそ生まれる新たな「絆」 竜巻被害に遭った米ナッシュビルと大阪の教会の交流

2020年5月29日10時52分 執筆者 : 青木保憲
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関連タグ:グレース宣教会新型コロナウイルス青木保憲アメリカ東日本大震災
SNS時代だからこそ生まれる新たな「絆」 竜巻被害に遭った米ナッシュビルと大阪の教会の交流+
竜巻で全壊したブルック・サットンさんの自宅の後片付けをするために、多くの人たちが助けの手を差し伸べた。

筆者の連載コラム「ナッシュビルからの愛に触れられて」で、3月3日に米テネシー州ナッシュビルを襲った竜巻被害のことをお伝えした。

この支援募金に多くの方が賛同くださり、家屋敷、家財道具すべてを失ったブルック・サットンさん、そしてナッシュビルで被害に遭われた他の方々のために、計250万円を超える寄付が与えられた。まず、おささげくださった方々に心から御礼申し上げたい。

サットンさんは昨年12月、ジェイミー・ポール・バンドのメンバーとして来日されたベーシストの方で、今回の竜巻では、楽器も含め被害に遭われた。最初は「商売道具」であるベースも壊れてしまったと連絡を受けたが、その後の連絡では、奇跡的に修理可能ということであった。プロが使う楽器であるため、買い替えるには多大な費用が発生する。被害状況を聞いてどうしようかと悩んでいたときにもたらされた朗報であった。日本では「私のベースを安くお譲りしましょうか」という声まで上がっていたため、皆が安堵(あんど)し、胸をなで下ろした。

しかしそのすぐ後、新型コロナウイルスが全世界を席巻するようになった。当然、予定していたコンサートはすべてキャンセル。サットンさんは、家族も含め一時的な避難場所を探さねばならず、そのストレスは相当のものであったようだ。

SNS時代だからこそ生まれる新たな「絆」 竜巻被害に遭った米ナッシュビルと大阪の教会の交流
ショベルカーによる解体作業

ナッシュビルの竜巻被害のことを、フェイスブックやインスタグラムなどのSNSで知った私は、早速、同じくSNSで日本全国に支援を呼び掛けた。東日本大震災が起こった2011年以来、ナッシュビルのクライストチャーチは、東北の復興支援のために何度も来日し、計り知れない励ましを具体的に与えてくれた。その時、知り合った方々に竜巻被害のことをお伝えし、寄付をお願いしたのである。

この呼び掛けに、多くの教会、牧師が賛同してくださり、献金が集まった。加えて、私が所属するグレース宣教会(大阪府八尾市)も賛同してくださり、教会挙げての募金活動へと発展していった。日本の大手テレビ局は、ナッシュビルの竜巻被害については、わずか数十秒程度報道するのみであったことを思うと、SNS時代ならではの強みが現れたといえよう。

数週間後、サットンさんのために50万円強、ナッシュビル全体のために200万円を超える寄付が集まった。グレース宣教会では昨年、教会の若者たちがナッシュビルへ行っていたこともあり、教会員の中に「わがこと」という思いが与えられたのであろう。

SNS時代だからこそ生まれる新たな「絆」 竜巻被害に遭った米ナッシュビルと大阪の教会の交流
更地となった自宅跡前で写真を撮るサットンさん

先月、集まった寄付をナッシュビルのクライストチャーチと、サットンさんへ送金した。サットンさんは早速、お礼の連絡をくださった。

日本の皆さん、ありがとう! 本当に驚くような恵みが与えられました。日本は私の第二の故郷です。皆さんのお心に感謝します。コロナが沈静化したら、必ずまた日本に伺います。私も、私の家族も激しいストレスの中にいますが、でも大丈夫です。一時的に住む家も与えられました。神様がすべてを導いてくださると信じ、歩みます。もう一度言わせてください。心から、ありがとうございます!(サットンさんからのメールの抜粋)

また、クライストチャーチからは動画メッセージが届けられた。ベン・アンダーソン主任牧師からの「熱烈な」お礼動画である。

SNSを介して、このような交わりが新たに始まったことに、グローバルな現代の流れを感じる。従来はテレビや新聞などの大手メディアを通して、または個人的な手紙などを通してしか知り得なかった各々の状況が、インターネットに接続していれば誰でも手軽に、ほぼ瞬時に、全世界同時に情報を受け取れるようになっている。悪しき側面も当然あろうが、むしろこのようなインタラクティブな交わりが可能な時代に私たちが生きていることを実感する。

次の聖書の言葉が、世界規模で成就できる時代が到来しつつあるということだ。

信者となった者たちはみないっしょにいて、いっさいの物を共有にしていた。そして、資産や持ち物を売っては、それぞれの必要に応じて、みなに分配していた。そして毎日、心を一つにして宮に集まり、家でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し、すべての民に好意を持たれた。主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。(使徒2:44~47)

「みないっしょにいて」とか「心を一つにして宮に集まり」という部分が、今までは一定の空間に限られていたが、このコロナ禍においてはZOOM(ズーム)や他のアプリを用いることで、オンラインで「いっしょに」また「心を一つに」することが可能になりつつある。

今回のような交わりが瞬時に可能となる時代、私たちは新たな「絆」を結ぶことができるようになっている。大切なのは、そして変わらないのは、「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒20:35)という聖書の言葉に集約される。この精神が最も麗しい形で実現することで、聖書の言葉が今もなお生きて働いていることを多くの人々に示す結果になるのだ。

SNS時代だからこそ生まれる新たな「絆」 竜巻被害に遭った米ナッシュビルと大阪の教会の交流
サットンさんとその家族。竜巻被害の後、新型コロナウイルスのパンデミックに見舞われたが、幸い家族で一時的に住む家が与えられた。

グレース宣教会では、早速コロナ終息後にナッシュビルへ行く計画を立てている。同時にクライストチャーチの方々も来日し、大阪を訪れる計画を練っている。双方が相手のことを思いながら、交わりを深めようとしているのだ。

彼らの「ものすごい」ゴスペルを、ここ日本において生で聴く機会が間もなく訪れるだろう。また、ナッシュビル訪問が再開されることで、日本の文化とはまったく異なる米国南部の文化に触れ、刺激を受ける若者たち(心が若い方なら誰でもOK!)がこれからどんどんと増えてくることだろう。

キリストを中心とし、聖書の教えに導かれる交わりが、SNSを通して新たなステージへと進むことになる。今から楽しみである。

◇

青木保憲

青木保憲

(あおき・やすのり)

1968年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院卒業後、小学校教員を経て牧師を志し、アンデレ宣教神学院へ進む。その後、京都大学教育学研究科修了(修士)、同志社大学大学院神学研究科修了(神学博士)。グレース宣教会牧師、同志社大学嘱託講師。東日本大震災の復興を願って来日するナッシュビルのクライストチャーチ・クワイアと交流を深める。映画と教会での説教をこよなく愛する。聖書と「スターウォーズ」が座右の銘。一男二女の父。著書に『アメリカ福音派の歴史』(明石書店、12年)、『読むだけでわかるキリスト教の歴史』(イーグレープ、21年)。

関連タグ:グレース宣教会新型コロナウイルス青木保憲アメリカ東日本大震災
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