元看護師の2児の母、第133代ロンドン主教に就任 女性で初

2018年5月15日19時31分 印刷
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英国国教会の第133代ロンドン主教に就任したサラ・マラリー主教(写真:同教会ロンドン教区)
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元看護師のサラ・マラリー主教(56)=前クレディトン主教=が12日、英国国教会の第133代ロンドン主教に就任した。ロンドン主教は同教会第3位の職位で、女性が就任するのは初めて。就任日はマラリー主教の経歴にちなみ、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日に当たる「国際看護師の日」が選ばれた。

マラリー主教は、セントトーマス病院や王立マースデン病院など、ロンドン市内の公立病院で看護師として勤務。1999年から2004年までは、英政府の看護分野における最高位の顧問的立場にある看護長官を務めた。

その傍ら、1998年から神学校で学び始め、2001年に執事、02年に司祭に叙任。05年に主教として按手を受け、翌06年にクレディトン主教に就任した。ロンドン主教への就任は昨年12月に発表されていた。既婚で2児の母親でもある。

ロンドン教区の広報担当者によると、マラリー主教は伝統に倣い、同教区の主教座聖堂であるセントポール大聖堂の西側の扉「グレート・ウエスト・ドア」を杖で3回ノックした。

マラリー主教はこの日、「キリストのために(悪に対し)反抗的になる」ことをテーマに説教を語った。テリーザ・メイ英首相をはじめ、今でこそ多くの女性政治家が活躍する英国だが、約100年前はまだ女性の参政権すら認められていなかった。当時は過激な女性参政権論者もおり、105年前のちょうどこの時期には、セントポール大聖堂に爆弾が仕掛けられる事件も発生した。

マラリー主教はこうした事件や、ロンドンで最近横行しているナイフを使った犯罪、教会内で長年行われてきたとされる性的虐待などの問題に言及。その上で、権力への服従や濫用に挑戦し、虐待の犠牲者に耳を傾ける文化をつくり上げるため、ロンドン中に働き掛ける必要があると訴えた。

英国国教会は近年、衰退傾向にあるが、ロンドン教区はそれに逆行して教会員が増えている。また多様な神学的立場がある中、カトリックやプロテスタント福音派の多くと同様、保守的な立場を取っている。

女性主教をめぐっては、英国国教会内で長らく議論が行われてきたが、2014年の総会で容認が決まり、マラリー氏はその翌年7月に主教となった。同年9月には、同教会の女性主教としては初めて聖職按手式を執り行っている。

また、クレディトン主教に任命された際には、教会員の減少にとらわれないことが重要だと、英デイリー・テレグラフ紙に語っていた。

「教会は教会員数の変化を真摯(しんし)に受け止めなければなりませんし、そうすることは重要だと思いますが、教会の外にいる方々と関わることの中に、本当に良い実例があることを覚えることも重要です」

※この記事は英国クリスチャントゥデイの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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