Skip to main content
2025年8月17日06時59分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

「新渡戸稲造の現代的意義」 樋野興夫氏がデビュー作の新訂版出版で記念講演

2018年3月30日21時09分
  • ツイート
印刷
関連タグ:新渡戸稲造樋野興夫イーグレープお茶の水クリスチャン・センター(OCC)
「新渡戸稲造の現代的意義」 樋野興夫氏がデビュー作の新訂版出版で記念講演+
講演する順天堂大学医学部教授の樋野興夫(ひの・おきお)氏=29日、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で

「がん哲学」の提唱者として全国で活躍する順天堂大学医学部教授の樋野興夫(ひの・おきお)氏が29日、自身のデビュー作『われ21世紀の新渡戸とならん』の新訂版が出版されたことを記念して、お茶の水クリスチャン・センター(OCC、東京都千代田区)で講演した。会場となったOCCは、樋野氏が約6年前からメディカル・カフェを開催している場でもある。この日は、各地のメディカル・カフェで話してきた内容のほか、旧版から15年ぶりに新訂版として出版された本書に絡め、新渡戸稲造(1862〜1933)の現代的意義をテーマに語った。

『われ21世紀の新渡戸とならん』は2003年に出版されて以来、累計1万2千部の人気書。当時、医学系の雑誌の編集後記として書きためていたものを出版したもので、短いながらも的をついた内容の28話が並ぶ。講演会の総合司会を務めた榊原寛OCC副理事長は、「この本から何冊もの本が書けると思う」ほど濃縮された内容が詰まっていると紹介。本書の出版社であるイーグレープの穂森宏之社長も、「(1話1冊で)28冊の本ができるくらいの内容。そのエキスを短くコンパクトにまとめて、理解しやすい言葉で書いていただいた」と話した。

樋野氏が新渡戸と出会ったのは学生時代。著書を通してだった。最初は新渡戸の教え子で、戦後の東京大学で総長を務めた南原繁(1889〜1974)に直接教わった人物と出会い、まずは南原の著書を読むようになった。そして南原の著書に登場する新渡戸、内村鑑三(1861〜1930)、矢内原忠雄(1893〜1961)といった、日本を代表する知識人であり、キリスト者であった4人の著書をむさぼるように読んでいく。メディカル・カフェや個人面談などで樋野氏が語る多くは、樋野氏自身が若い頃に読んだこうした先達たちの言葉だ。「これが心の処方箋。頭の中に入れていた言葉の中から、この人に合うと思うものを伝える」という。

「新渡戸稲造の現代的意義」 樋野興夫氏が処女作の新訂版出版で記念講演
スクリーンに映し出された『われ21世紀の新渡戸とならん』の新訂版(左)。この日は大阪や奈良、愛知から来たという人もおり、約70人が参加した。

講演では、新渡戸が日本人に欠けているとして話した2つのセンスを紹介。1つは「Sense of Proportion」。何が重要かを判断する能力で、「大切なことは大切に、どうでもよいことはどうでもよいように」扱うことだという。もう1つは「Sense of Humor」。字義通りユーモアのセンスだ。樋野氏はさらに、これは相手を大切にする「ユーモア(You More)」の精神でもあると話した。またこれら2つに加え、樋野氏はもう1つ「Sense of Tumor」を挙げる。「腫瘍(Tumor)のセンス」という意味で、日本人はがん細胞のようにもっとたくましくあるべきだと言う。

また、新渡戸の基本精神として3つを紹介した。1つは「生活環境や言葉が違っても心が通えば友。心の通じ合う人と出会うことが人間の一番の楽しみ」と考えていたこと。そして「学問より実行」を重視し、「何人にも悪意を抱かず、すべての人に慈愛を持って」接することだ。

講演ではこの他、5千円札の肖像画に樋口一葉が選ばれる前に、新渡戸が選ばれた経緯も紹介。2013年には旧版の出版10年を記念してカナダを訪問したが、カナダは新渡戸臨終の地でもあり、大学や病院に新渡戸を記念した庭園があることなどを話した。

「新渡戸稲造の現代的意義」 樋野興夫氏が処女作の新訂版出版で記念講演
講演会後にはサイン会も行われた。

講演前にはメディアの取材に応じる時間も設けられた。今の時代に読んでほしい本を尋ねられると、新渡戸の『武士道』と内村の『代表的日本人』の2冊を上げた。また、南原、新渡戸、内村、矢内原の4人の中で、なぜ本書では新渡戸を選んだかについては、国際人として活躍した新渡戸の教養の深さを理由に上げた。

講演後の質疑応答では、昨年7月に105歳で亡くなった日野原重明氏とのエピソードを紹介。日野原氏は当時、すでに100歳前後だったが、自ら立って講演をしていたことが印象的だったという。「人間は自分の寿命を知らない。100歳でも、あと20年は生きると考えている。だから、存在自体に価値があるのでは」と語った。

この日は、樋野氏によるサイン会も行われ、会場に用意された新訂版は完売。穂森氏は「男性であればスーツのポケット、女性であればバッグに入る持ち運びしやすいサイズ。どこにでも持って行き、一度読んで終わりではなく、何度も読んでいただきたい」と語った。

■ 樋野興夫著『われ21世紀の新渡戸とならん(新訂版)』(イーグレープ、2018年1月)

関連タグ:新渡戸稲造樋野興夫イーグレープお茶の水クリスチャン・センター(OCC)
  • ツイート

関連記事

  • 「がん哲学外来」提唱者の樋野興夫氏、『われ21世紀の新渡戸とならん』を新訂版で15年ぶりに再刊

  • 新渡戸稲造と内村鑑三の信仰 佐藤全弘

  • サーバント・リーダーとは? 新渡戸稲造ら扱い研究会

  • がんとどう向き合うか 日野原重明氏や「がん哲学外来」の樋野興夫氏招き市民公開講座

  • 武士道とキリスト教 「正論」より「配慮」—がん哲学に学ぶ— 樋野興夫

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • ワールドミッションレポート(8月15日):ブラジル 命を印刷する印刷所

  • ワールドミッションレポート(8月14日):ポーランド 殺人犯からキリストの友へ

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.