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刑務所伝道シリーズ

刑務所伝道シリーズ特別編 鈴木啓之牧師×進藤龍也牧師対談(前編)

2017年10月28日06時56分
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関連タグ:進藤龍也鈴木啓之ミッション・バラバ
刑務所伝道シリーズ特別編 鈴木啓之牧師×進藤龍也牧師対談+
進藤達也牧師(左)と鈴木啓之牧師。忙しいスケジュールを縫って対談が実現した。

鈴木啓之(ひろゆき)牧師(61)は、元暴力団員のクリスチャンによるミッション・バラバの前代表で、95年、単立シロアム・キリスト教会(千葉県柏市)を自ら開拓した。また、2004年から府中刑務所教誨(きょうかい)師も務めている。教会にNPO法人「人生やりなおし道場」を併設し、刑務所から出所した人、犯罪や薬物に手を染めた人々の再出発を支援している。

罪人の友主イエス・キリスト教会(埼玉県川口市)の進藤龍也牧師(46)も、かつて暴力団に身を置き、服役中の30歳の時、鈴木牧師の著作を通して福音に触れた。出所後、シロアム・キリスト教会に住み込み、やがて牧師を志して鈴木牧師と同じ開拓伝道の道をたどった。

週の半分を北海道で伝道のために過ごすという鈴木牧師と、国内外で講演に引っ張りだこの進藤牧師。忙しいスケジュールの合間を縫って、2人による特別対談が実現した。

――最近の刑務所伝道はいかがですか。

進藤牧師(以下、進藤):ここ5年は、ヤクザの事務所から直接逃げ込んでくる人が多いですね。以前は、刑務所から出てきて、例えば、僕の本を読んだとか、テレビやユーチューブを見たとか、そういう人が多かった。しかし最近では、ヤクザの事務所からもう逃げたいと駆け込んでくる人が何人かいます。実際、駆け込んでこなくても、電話やメールが来るケースも非常に多くなっていると感じています。

――昔のヤクザとは違いますか。

鈴木牧師(以下、鈴木):違うね。まだ俺たちの時代は一本筋が通っているのがヤクザだった。その筋が違うから悪いことをしちゃうのだけど。それでも、ヤクザはヤクザなりの筋があったね。でも、だんだんその筋みたいなものはなくなってきて、フラフラするやつらの方が多くなってきた。

――ヤクザの形態にも変化があるのでしょうか。

進藤:ヤクザを15年、20年やって、刑務所に行って帰ってきたら、組のシノギ(暴力団が収入を得る手段)がみんなオレオレ詐欺になっていた。「こんなことやるの、俺は嫌だ。こんなことをやるのは心が痛いから辞めたい」っていう、まっとうといえばまっとうな理由で辞めたい人もいるんですよ。

鈴木:俺たちのやっていることって、このまっとうな「任俠(にんきょう)」やるんだったら、いつでも付き合うぜっていう心意気なんだよね。だから、こういうやつらが足を洗いたいって言うなら、いつでも来いよっていう。

進藤:ただ、まっとうな「任俠」がなかなかできないから、ヤクザをやっているわけですよ。僕がヤクザをやり始めた25年前だって、金を持ってくるか、人を殺すかしないと、この世界では出世できなかった。シャバにいたら、金を取って来なきゃいけない。そうしたら、人を泣かして、だまして金を取ってくるのがヤクザのシノギ。ただ、今はそれがオレオレ詐欺みたいなのもあるし、大きく変わっていますよね。

――元ヤクザを更生させるやり方も時代とともに変化するのですね。

鈴木:それはもう全然違いますね。

進藤:僕たちの時代と鈴木先生の時代とも全然違う。鈴木先生の時代はまだヤクザとしての「正義」や「しきたり」みたいなものがあった。でも、それがだんだん「金がすべて」みたいになってしまって、今はもっとそんな傾向が強いんじゃないかな。うちの教会に来る元ヤクザの連中と話してると、「先生、古いですよ」なんてよく言われる。刑務所もヤクザの世界も全然違うみたいですね。

鈴木:教会に逃げ込んでくる人たちも、抱えている問題が全然違っている。時間の流れが速すぎて、どんどん移り変わるので、犯罪の種類、社会からドロップアウトしてしまった経緯、家庭環境に至るまで、みんな多種多様。大変な時代です。

進藤:年が若くなればなるほど主体性がないんですよね。心の傷の問題もあります。経済は豊かになったけど、家庭に愛がない、家庭は冷え切っているというような。そんな環境で育った若者が、社会からはみ出てしまうんですよね。

刑務所伝道シリーズ特別編 鈴木啓之牧師×進藤龍也牧師対談
昔の写真を見ながら懐かしむ2人。

――彼らはどうしてヤクザを辞めないんでしょうか。

鈴木:本気で「辞めたい」「やり直したい」って思っているなら、いつでもウエルカムなんですよ。しかし、ヤクザで食えなくなったとか、人間関係がどうしたとか、そんな理由で「辞めたい」という人は、本気度が違うんですよね。さっき進藤先生が言っていたように「オレオレ詐欺なんてやるのはまっぴらだ。ヤクザにはヤクザの生き方がある」なんて言う人はまだマシだと思います。元来、そういうあやふやな理由でヤクザを辞めようとしている人は、組織になんか入っちゃいけなかったと思いますよ。本気じゃないから、すぐにケツを割る(逃げ出す)んです。ヤクザを辞めて、仮にやり直ししても、教会でちょっと嫌なことがあると、すぐに別の教会へ移るなんていうのも、よくある話。「元ヤクザ牧師」の教会を渡り歩いている人もいますよ。本気でやり直そうと思えば、何でもやるんですよ。崖っぷちなんだから。

――辞めたくても辞められない時もあるのでしょうか。

進藤:ヤクザを辞めるってことは、自分の意思で「辞めます」って簡単に言えればいいのかもしれないのですが、一度入った以上は、クビになるか、逃げるか、薬物なんかでおかしくなって捨てられるか。このくらいしかないのですよね。

――逃げたら、追われる?

鈴木:金があるか、よっぽど重要な何かを握ってない限り、そこまで追ってはこないでしょうね。俺の場合も、28年ほど前、逃亡したことからやり直しが始まったんですよ。その間、いろいろありましたが、本当にその組織と和解したのはここ数年ですよ。

進藤:僕の1冊目の本に、ウマが合わなかった兄貴分のことを書いたんですよ。彼は服役中だったし、「もう出てこられないかな」と思っていたら、10年後に出所して僕のところに来たんですよ。「進藤先生」なんて呼ぶから、誰だろうと思ったら、その兄貴分でした。刑務所の中で救われたようです。こんな奇跡も見せてくださるんですよね、神様は。兄貴分は数年前に召天しましたが。

――いろいろな方を保護して、やり直しへ導いておられますが、危険な目に遭ったことは?

鈴木:俺は2回、拉致されたことがありましたね。殺してやろうとか、そういう感じではなかった。羽振りよく見えたのでしょうか。金が目当てでしたね。でも、当の俺は金なんて持ってない。だから、「祈らせてくれ」ってそいつらに言ったんですよ。それで一緒に祈った。それしかできないから。結局、彼はそのあと刑務所に服役することになるんですが、その間、俺は毎月、障がいのある彼の子どものためにお金を送っていたんですよ。少しでも生活の足しにしてほしくて。3年後に出所してきて、涙を流しながら俺に礼を言うわけですよ。「一生忘れない」って。

進藤:神様は本当にすごいよね。

鈴木:危険な目にも遭ったけど、やり続けるってことだと思うんですよ。「神様からの召し」って、そういうことでしょう。

後編へ>>

関連タグ:進藤龍也鈴木啓之ミッション・バラバ
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