Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 教会

活動主義で疲れきった若者不在の教会へのメッセージ ジェームズ・フーストン氏が講演

2017年10月5日06時46分
  • ツイート
印刷
関連タグ:霊性の神学ジェームズ・フーストン
「霊性の神学」のパイオニア ジェームズ・フーストン氏 特別セミナー開催 +
ジェームズ・フーストン氏。今回は、新刊『キリストのうちにある生活』(いのちのことば社)の出版記念も兼ねて来日した=9月27日、上野の森キリスト教会(東京都台東区)で

ジェームズ・フーストン氏(95)による特別セミナーが9月26、27の両日、上野の森キリスト教会(東京都台東区)で開催された。27日の講演会では、「疲れ傷つき、休職や辞職している多くの若手教職者、牧師たちの復活へ―召しや賜物のリバイブ」というテーマで語った。通訳は、翻訳家の深谷有基氏が務めた。

活動主義的だった福音派の中で近年、反省が出始め、静まってキリスト教的な霊性(スピリチュアリティー)を取り戻そうという動きが広まっている。ヘンリ・ナウエン『イエスの御名で』(後藤敏夫訳、あめんどう)などとともに、フーストン氏の著作『神との友情』(坂野慧吉監修、いのちのことば社)なども多くの支持を得てきた。

フーストン氏は1922年、スコットランドに宣教師の子として生まれた。『神について』で知られる福音派の神学者J・I・パッカーや、『キリスト教の精髄』などの著述家C・S・ルイスらと深い交わりを築きながら、オックスフォード大学教授を務め、69年にカナダのバンクーバーに移り住んでからはリージェント・カレッジの創立に関わり、その初代学長に就任した。

冒頭、テモテの手紙Ⅱ第2章1節~7節から、キリストに仕える者は、「競技者」(5節)や「農夫」(6節)、教職者であれ、「キリスト・イエスにおける恵みによって強く」なる(1節)と参加者を励ました。その上で、機能不全に陥りつつある教会の課題について述べた。

まず考えるべきことは「若者不在」の問題。このセミナーも若手をターゲットにしたテーマでありながら、会場に若い人の姿が見えないことから、「私の教会でも若者不在が加速している」と明かした。「それは、私たちの何かが間違えていることを意味しているのではないか」と問い掛け、教会における4つの問題を取り上げた。

第1に、一方通行のトップダウン方式による教育について。

「インターネットによって容易に情報を得られる現在、トップダウン方式の教師からの教えは必要とされていない。フェイスブックやツイッターは双方向的なもの。テクノロジーが必須な現代社会においては、それを自由に使いこなす若者と、まだ伝統的価値にしばられている高齢者の溝は深まっているのではないか」

また、むやみに教義を振りかざすことにも注意を促した。

「自分の教義に高い正当性を持っていれば、強く語らなくても優しく話せば通じる。機能不全の教会にいる知的な若者ほど、教条主義を振りかざす牧師に対して、自分が排除されていると感じて敵意を持つ」

第2の問題は、教会の働きが奉仕中心になり過ぎていること。

「教会に関わっている人たちが、その奉仕の多さにへとへとになっている。また、自信のない牧師たちは、自分を忙しくしていればごまかせると思っている」と厳しく指摘し、日本の儒教的な考えにも言及した。

「霊性の神学」のパイオニア ジェームス・フーストン氏 特別セミナー開催 
27日のセミナーには約50人が集まり、フーストン氏の話に熱心に耳を傾けた。

第3の問題は、教会や神学校が官僚主義になっていること。

「私の所属する130年以上の歴史を持つ教会の現状がまさに『お役所仕事』的。何かを決めようとしても、ミッションステートメントから始めて、なかなか決定プロセスに進むことができない。伝統のある古い教会にその傾向が強い」

第4の問題は、教会の働きのために学ぶことが、いつしか学問自体を目的とするようになり、偶像崇拝的になっていること。

「教会がそれぞれの領分を守り、互いに協力することがめったにない。神学校でも互いをライバル視している。私たちは狭い領域にとどまるのではなく、神の国のために必要なことを見極め、開かれるべきことは開いていかなければいけない。その一方で、自分の領分を見極め、その場にとどまることも神の国では求められている。もっと大きな地平に立って見る必要がある」

そして、C・S・ルイス『ナルニア国物語』(全7巻)の最終巻『さいごの戦い』の中で、響き渡るアスラン(キリストを象徴する、ライオンの姿をしたナルニアの創造主)の声、「さらに奥へ、さらに高く」(Further up, and Further in)を引用した。

「『さらに奥へ』は、『自分自身の動機を掘り下げよ』ということで、自分の関心事ではなく、神の国にとって大事なことは何かを見定めていけ、ということ。『さらに高く』は、神の国とはどのようなものであるか、その視点で地平を見よ、ということだ」

最後にフーストン氏は、「日本だけでなく、世界的にキリスト教教育をアップグレードする必要がある」と述べ、そのために必要な4つの領域を挙げた。それは、科学・歴史、ビジネス倫理、美学、そして、大学で教えられてきたことをキリスト者の視点で「批評」すること。「現代社会は学際的な時代であり、いろいろな学問の分野が共同してやっていく時代にある。現代の若者は、史上まれに見る知識と情報量を持っている。多様なジャンルの教育が必要であり、全学際的な学問が求められている」と締めくくった。

関連タグ:霊性の神学ジェームズ・フーストン
  • ツイート

関連記事

  • 「信仰と仕事」フォーラム2017  信仰と仕事の両立を考える

  • サッカー選手から神学生へ 日本ナザレン神学校3年生 満山浩之さん

  • 情報ではなく、教師の情熱とメロディーが若者に伝わる キリスト教学校教育同盟第61回大学部会研究集会

  • ジャスティン・ビーバー、SNSに「神を賛美するより楽しいことはない」

  • えきゅぷろ! 青年たちの宗教改革

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.