Skip to main content
2026年7月18日20時37分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
聖山アトス巡礼紀行

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

2017年9月30日09時31分 コラムニスト : 中西裕人
  • ツイート
印刷
関連タグ:中西裕人東方正教会日本正教会(日本ハリストス正教会)ギリシャギリシャ正教会アトス

聖堂に入り切らないほどの参列者。聖堂内はロウソクの光で満たされ、修道士たちの目つきにも力が入る。両翼には修道士や巡礼者たちもスタンバイする。静かに1人の修道士が祈祷書を読み出した。いよいよ始まりだ。

聖山アトス巡礼紀行-アトスの修道士と祈り-(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

闇に包まれたヴァトペディ修道院、気付くと聖堂内は修道士と巡礼者たちでいっぱいになっていた。昼間、ごった返していた「アルフォンダリキ(受付)」を想像すると、当たり前の話であるが、ここまで聖堂にギッシリと人が埋まっているのは初めてであった。

聖山アトス巡礼紀行-アトスの修道士と祈り-(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

カメラを向けてシャッターチャンスをうかがっていた。次の瞬間、ある修道士が私の肩を叩き、小声で「撮影はNO」と呟いた。以前、ここの修道院長に「聖堂はNGです」と注意を受けていたことを思い出す。これまで、数回の大祭日の撮影をしてきた。

自分の中に、少し自信もあり、夜が更け、巡礼者もまばらになったり、聖歌が大きく盛り上がったり、聖堂内の進行などにより必ず撮りやすい瞬間がくることは分かっていた。

この大祭日の撮影では、気長にその瞬間を待つ。そして、なるべく最前列で司祭や補祭、修道士たちの動きを見て、よき場所をキープするのが、自分のルールとなっていたのだ。

この日も最前列で、スタンバイをし続けた。この日のこの目標のためにここへ来て、カメラを持っている。そう思うと、不思議な力が湧き、集中力が上がるものである。

この日の人の多さに聖堂の外も、巡礼者たちで溢れかえっていた。修道士たちは外からも見ることができる窓の前に椅子を用意し、巡礼者たちもそこへ腰掛けながら、祈りを見続ける者もいた。

聖山アトス巡礼紀行-アトスの修道士と祈り-(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

聖堂の外の様子を見ていると、ある人が再び肩を叩いた。前回訪れたときに、イコン工房を案内してくれたS修道士であった。すると、私を手招きし、歩き出したのだ。聖堂の側面に回り込み、窓の位置に私を呼び、「ここからすべてを見ることができますよ」と撮影スポットを教えてくれたのだ。

彼のように、ここのアトスには、私の目標を把握し、このように手伝ってくれる修道士が数人いる。この心強い彼らのおかげで今日の自分があるということを感謝しなくてはならない。今回の展示のメインビジュアルとなるこの1枚はその時に撮影したものである。

聖山アトス巡礼紀行-アトスの修道士と祈り-(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

撮影で夢中になっていると、外は満天の星に包まれていた。アトスでの祈りを取材していると、この星の海を、夏はほぼ毎日見ることができる。このロケーションで続けられる「千年の祈り」は、何とも心地良く、この日、この場所にいられるという幸福感を感じるのである。

聖山アトス巡礼紀行-アトスの修道士と祈り-(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

聖堂内の声がピタリとやんだ。次の瞬間、主教を先頭に修道院長、修道士が聖堂を後にし、居室への階段を昇り始めた。係りの修道士たちは、巡礼者たちを手招きし、その居室への階段へ通した。多くの巡礼者たちが、行列になり、上へ上へと向かう。私もその列に紛れ、案内された。

すると、そこには大きなホール、まるで結婚披露宴でもできるかのような、贅沢(ぜいたく)な造りに、椅子が所狭しと並べられ、順番に巡礼者たちがそこに通されるのであった。

修道士たちは、ウエイターのように、水やお菓子を巡礼者たちに丁寧に渡す。長い祈りの休憩の時間のようで、以前、フィロセウ修道院でも体験したような時間でもあった。しかし、大きく違うのが、おもてなし感である。

聖山アトス巡礼紀行-アトスの修道士と祈り-(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

この修道院はあの院長の下、しっかりと教育がなされ、何よりもここへ今日来た巡礼者たちと共に過ごすことができるこの時間を大切にしているという気持ちが伝わってくる。この修道院が人気たる理由はやはりの修道院長の魅力そのものであることに、随所で気付かされるのである。

聖山アトス巡礼紀行-アトスの修道士と祈り-(37)ヴァトペディ修道院の祭日・その2 中西裕人

現在開催中!
中西裕人 写真展:記憶~祈りのとき

<会期>
キヤノンギャラリー名古屋 9月28日~10月4日
10:00~18:00(最終日15:00まで)日、祝休館
キヤノンギャラリー福岡 10月12日~24日
10:00~18:00 土、日、祝休館

書籍情報

2017年8月31日発売
中西裕人著『孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス』

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(35)写真展「記憶〜祈りのとき」開催へ 中西裕人

原始キリスト教の伝統を色濃く残すギリシャ正教の聖地。俗世とは隔絶された環境で、家畜さえ雌を排除する徹底した女人禁制の下、生涯、この地に生きる2千人の修道士たちの祈りの日々――厳しい撮影制限のため、ほとんど知られることのなかった謎の宗教自治国の実像を、日本人として初めて公式に撮影した、驚きと感動の写真紀行!

<目次>
はじめに
第1章 アギオン・オロス・アトス
第2章 修道院の祈りと生活
第3章 冬のアトス 降誕祭
第4章 ケリに生きる修道士
第5章 「記憶」祈りのとき
アトス修道院に暮らして 性善説のキリスト教
日本ハリストス正教会司祭 パウエル中西裕一
写真解説
おわりに

中西裕人著『孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス』
B5判変型・175ページ
新潮社
定価5800円(税別)

<<前回へ     次回へ>>

◇

中西裕人

中西裕人

(なかにし・ひろひと)

写真家。1979年生まれ。東京都杉並区出身。日本大学文理学部史学科卒。外苑スタジオ勤務後、雑誌「いきいき」(現「ハルメク」)専属フォトグラファーを経て独立、雑誌、広告、webを中心に活動中。2014年に洗礼を受ける。父は日本ハリストス正教会司祭であり、年に数回共にアトスを訪れ修道士の生活などに密着した取材を続けている。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:中西裕人東方正教会日本正教会(日本ハリストス正教会)ギリシャギリシャ正教会アトス
  • ツイート

関連記事

  • 聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(36)写真展「記憶〜祈りのとき」銀座開催報告 中西裕人

  • 聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(35)写真展「記憶〜祈りのとき」開催へ 中西裕人

  • 聖地アトスで「人を想う美しさ」に触れて 中西裕人(写真・文)『孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス』

  • 聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(34)ヴァトペディ修道院の祭日・その1 中西裕人

  • 聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―(33)再びラヴラ 中西裕人

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 中絶に反対、東京でマーチ・フォー・ライフ カトリック築地教会起点に7月20日

  • アムネスティ、報告書でキリスト教団体などを「反人権的」 公表後に削除し「遺憾」表明

  • 米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復

  • 日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明

  • Gゼロ時代の津波石碑(11)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(その2) 山崎純二

  • ワールドミッションレポート(7月18日):エチオピア 傷ついたティグレの地─飢餓とがれきの中での平和への祈り

  • ヨハネの黙示録(16)太陽は黒く月は赤くなった 岡田昌弘

  • 神学の限界と突破口(7)第1章 主な論争と解決─総括 三谷和司

  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(13)高価な真珠を探す商人のたとえ 白畑司

  • 日本YMCA同盟、カリタスジャパン、日本基督教団 ベネズエラ地震の緊急支援募金開始

  • 日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明

  • 米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復

  • 日本カトリック司教協議会、聖ピオ十世会の司教破門巡り信徒に「お知らせ」

  • ベネズエラ地震、日本のキリスト教支援団体も募金開始

  • ナイジェリア、6年間でキリスト教徒2万8千人超が殺害される フラニ系武装勢力が主因

  • Gゼロ時代の津波石碑(11)【久保有政氏に聞く】仏教とキリスト教のつながり(その2) 山崎純二

  • 中絶に反対、東京でマーチ・フォー・ライフ カトリック築地教会起点に7月20日

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(252)地域教会こそ日本社会の希望 広田信也

  • バチカン、聖ピオ十世会の司教6人を破門 教皇の承認ない司教聖別で

  • ヨハネの黙示録(16)太陽は黒く月は赤くなった 岡田昌弘

  • ヘブライズムへの回帰は「第2の宗教改革」 川端光生牧師が講演

  • バチカン、聖ピオ十世会の司教6人を破門 教皇の承認ない司教聖別で

  • 日本キリスト教協議会、皇室典範改正案の衆院通過受け声明

  • 米合同メソジスト教会、神学校4校を認可外に アズベリー神学校は同性愛巡る理由で

  • 日本カトリック司教協議会、聖ピオ十世会の司教破門巡り信徒に「お知らせ」

  • 救世軍清瀬病院が来年3月末で閉院、診療は今年11月下旬めどに終了

  • 米国のメガチャーチ、毎週の礼拝出席者は1000万人 コロナにも適応し予想上回る回復

  • ベネズエラ地震、日本のキリスト教支援団体も募金開始

  • 「根拠に基づくスピリチュアルケア」 オックスフォード大でオリブ山病院の取り組み発表

  • トマス・ア・ケンピス著『キリストにならいて』 600年以上読み継がれてきた名著

編集部のおすすめ

  • ヘブライズムへの回帰は「第2の宗教改革」 川端光生牧師が講演

  • いのちの言葉聖書学校が卒業式、5人が新たな歩みへ

  • 「今、求められているのは、慰めと癒やし」 能登被災者支援でゴスペルコンサート

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.