Skip to main content
2025年9月17日20時04分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 書籍

温かい笑顔で「あなたは大切な人」と声を掛けて 鈴木秀子著『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』

2017年8月9日07時08分
  • ツイート
印刷
関連タグ:鈴木秀子聖心女子大学聖心会
温かい笑顔で「あなたは大切な人」と声を掛けて 鈴木秀子著『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』+
先月25日、新著を出版した鈴木秀子シスター

聖心会のシスターとして60年以上もの間、人々の心に寄り添って歩んできた鈴木秀子さんの新著『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』(致知出版社)が先月25日発売された。同著は、雑誌「致知(ちち)」の連載を1冊にまとめたもの。

講演会や集会で出会った人などの実話を中心に25のエピソードが紹介されている。そして、一つ一つのストーリーの後には、キーとなる言葉が大きな文字で示されていて、読者の心に残りやすい作りになっている。

例えば、東日本大震災で子どもを失った母親との対話のエピソードでは、最後に、「泣いてもよいときには涙をいっぱい流す。心を偽らずに嘆き悲しむことは、前に進むための1つのプロセス」とあった。

このように、思いもよらぬ天災や事故によって愛する人を失った人や、うつ病やひきこもりなどの家族を抱えて思い悩む人などが、失意の中、どのように生きていけばよいか、シスターならではの温かな視点でのアドバイスが満載されている。

温かい笑顔で「あなたは大切な人」と声を掛けて 鈴木秀子著『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』

25のストーリーの中には、マザー・テレサに関するものが2つある。1つは、インドにある「死を待つ人の家」を訪れた神父が、現地でマザーに出会った時の話だ。

神父はボランティアとして同地に赴き、風呂に入れた病人をバスタオルで受け止める役目を担った。しかし当初は、やせ細った病人の体に触れることはおろか、怖(お)じ気づいて後ずさりしてしまった。その様子を見かねたマザーは、彼の代わりに病人を受け止め、優しくその病人に語り掛けたという。

「あなたは大切な人です。あなたは神様から許されて、愛し抜かれています」

死人同然の彼は、うっすらと目を開いてほほ笑んだ。

シスターは、このストーリーをこう締めくくっている。

「マザーが死にゆく男性に施したのは、何も特別なことではありません。一人の人間として敬い、神様から愛されていることを祝福した、それだけのことです。しかし、そのひと言は、苦しみと絶望の間をさまよっていた男性には、何よりの喜びであり、力となるものでした」

小さな良いことが、やがて良い人生につながる。周りの人々と小さな心の交流を重ね、人を敬って生きていくことに大きな喜びを感じる人生こそ「良い人生」なのだと、マザーの行いを例にシスターが教える。

また、マザー・テレサが1984年に来日し、シスターが教鞭(きょうべん)をとっている聖心女子大学を訪れた時のあいさつについても触れられている。

「日本では路上で生き倒れて死んでいく人、膿(うみ)にまみれてハエにたかられている人はいません。しかし日本を歩きながら、大変なショックを受けました。街はとてもきれいだし、とても賑(にぎ)わっているのに、その街を歩く人たちの顔に笑顔がないのです。皆さんの悲しそうな顔が心に焼き付けられました。(中略)寂しい思いをしている日本人たちには、ちょっとした言葉をかけてあげてください。温かい笑顔を見せてあげてください。それは私がインドで貧しい人々にしているのと同じことなのです」

こう話すマザーに、日本への思いの深さと愛に満ちた生き方、信仰を貫く姿勢をシスターは見て、改めて感動したと記している。

無表情でスマホに目を落とす人々が電車の中にあふれ、街では歩きながら携帯をいじることが社会問題にまで発展する日本。一方で、肉親による虐待や教育現場でのいじめは後を絶たず、解決の糸口も見えていない。混沌(こんとん)とする世の中で、「自分の花」を精いっぱい咲かせ、健やかで美しい人生を送るにはどうしたらいいのか。そのヒントがこの本の随所に書かれている。

今、何かに苦しみ、悩んでいる人、絶望し、生きていく光が見えない人、平凡な毎日の中で「このままで本当にいいのか」と思い悩む人々が、希望を見いだすことのできる言葉の数々。愛に満ちた一つ一つの言葉から、シスターの柔らかで優しい笑顔が見えてくるようだ。

鈴木秀子著『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』
2017年7月28日初版
小B6版・160ページ
致知出版社
定価1100円(税別)

関連タグ:鈴木秀子聖心女子大学聖心会
  • ツイート

関連記事

  • どんな苦難も起こりうる世の中で、誰かのために祈る人に 鈴木秀子シスター推薦 映画「夜明けの祈り」

  • シスター・プレマ:いつくしみはマザー・テレサの「第2の天性」 1日から列聖関連プログラム ネット中継も

  • 米国で若いシスター増加 女子修道会組織が調査

  • シスターから聖人へ マザー・テレサの生涯を探求する

  • マザー・テレサの最初の後継者シスター・ニルマラが帰天 神の愛の宣教者会前総長

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(28)ニコラス司教逮捕される

  • 今の自分のままで幸せだと気付こう 菅野直基

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ワールドミッションレポート(9月17日):ロシアのリブ族のために祈ろう

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(3)神の御霊と一つ 加治太郎

  • ワールドミッションレポート(9月13日):インド リクシャに乗せて、デリーの街角へ福音を

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 「日本イスラエル・クリスチャン交流会」が発足、世界62カ国に広がる議員ネットワーク

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.