Skip to main content
2025年6月16日23時55分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
東日本大震災(3・11)

震災の事実を記録して伝えたい 「息の跡」2月18日より公開

2017年2月3日18時50分
  • ツイート
印刷
関連タグ:東日本大震災地震
陸前高田から届いた 忘れらない風景の記録 「息の跡」2月18日より公開 +
(C)2016 KASAMA FILM+KOMORI HARUKA

東日本大震災の大津波によって大きな被害を受けた岩手県陸前高田市。そこに種苗店「佐藤たね屋」がある。店主の佐藤貞一さんは、自宅兼店舗を津波によって流された跡地に自力でプレハブを建て、震災半年後には営業を再開した。「息の跡」は、そんな佐藤さんの姿を追ったドキュメンタリー映画だ。映像作家・小森はるかの劇場長編デビュー作となる。

小森監督は、被災地へボランティアとして入ったことがきっかけで東京から東北へ通うようになり、震災の翌年、陸前高田の隣町に引っ越した。そして、そば屋で働きながら、町の復興に携わる人たちの姿を撮影し続け、佐藤さんとは地元の人の紹介で知り合ったという。

日々変わりゆく町の風景と、そこで出会った人々。以前あったものと、今後なくなってゆくもの。記憶がほのかに感じられるもの。その痕跡と温もりをカメラは追っていく。「息の跡」は、見せるためではなく、記憶するすために作られた映画だ。誰かに受け渡していくために。

2013年1月から記録し始め、映画としてまとめあげられた本作は、ナレーションも音楽もなく、佐藤さんについても、何歳で、どういう家族構成なのか、映画の中では説明されない。途中に妻帯者であることが小森監督との会話の中で分かるくらいだ。映画では、小森監督がその場で実際に見たものと聞いたことだけが淡々と映し出されていく。

陸前高田から届いた 忘れらない風景の記録 「息の跡」2月18日より公開 
(C)2016 KASAMA FILM+KOMORI HARUKA

映画を見ていくうちに、佐藤さんがどういう人物なのか、徐々に明らかになっていく。佐藤さんは仕事の傍ら、英語や中国語などを用いて自らの体験をつづっていく。津波を受けた場所で、毎日苗を育て、種を売り、営業を続け、それと同時に「あの日」の出来事を繰り返し考察し、英語で記述し、朗読する。あえて英語や中国語で震災の記録を残すのは、「日本語だとあまりにも悲しみが大きくなる」からだという。佐藤さんは、強靭(きょうじん)な意志をもって外国語で震災の出来事を記録し続けているのだ。

佐藤さんが書き残したいのは「事実」。この震災が歴史となったときにも、防災のために受け継がれていく事実だ。佐藤さんは、この町に残った者の役割として、この膨大な作業を自分に課していることが、映像から痛いほど伝わってくる。佐藤さんと小森監督は「記録して誰かに伝えること」を使命としているように感じる。佐藤さんはたね屋として、小森監督は映画監督として、それぞれの賜物を使って懸命にその使命を果たそうとしているのだ。

陸前高田から届いた 忘れらない風景の記録 「息の跡」2月18日より公開 
(C)2016 KASAMA FILM+KOMORI HARUKA

小森監督は「現代思想」(1月号、青土社)の中で次のように書いている。「震災による被害も、人々の抱えた悲しみも、佐藤さんはたね屋の目線で見ることに徹底していた。わたしは、英語で震災の手記を書く人ではなく、『たね屋』として撮りたいと思った」。小森監督もまた、この映画で、「たね屋の佐藤さん」に徹底して目を向け、佐藤さんの営みを粘り強く撮り続けた。同作品が見る者の心を捉えて離さないのは、小森監督の真摯(しんし)な思いと、時間をかけて築き上げた2人の信頼関係が映像から感じられるからだ。

映画は、店舗が移転する日までの風景を淡々と記録に留める。しかし、最後に1度だけ小森監督は自分の思いを映像に込める(そのシーンはぜひ実際にご覧になっていただきたい)。この土地でカメラを向けた人たちと同じ時間を共に生きてきたからこそ願わずにいられない未来への希望の思いを。

2017年2月18日(土)より東京・ポレポレ東中野にてロードショー、ほか全国順次公開。

公式ホームページ:http://ikinoato.com/
予告編:http://ikinoato.com/trailer/

関連タグ:東日本大震災地震
  • ツイート

関連記事

  • 人間の尊厳とは何かを撮り続ける 映画「先祖になる」監督、池谷薫さん

  • 映画「沈黙」アカデミー賞の撮影賞にノミネート 日本では初日満足度ランキング1位

  • 映画「母―小林多喜二の母の物語」2月の劇場公開前に完成試写会

  • 90歳と87歳 人生はだんだん美しくなる 風と雑木林と建築家夫婦の物語「人生フルーツ」1月2日より公開

  • 東日本大震災から6年 聖学院大、子どもの進学と就職をテーマに小冊子発行 初版5千部を無料配布

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 自分の考えを大切に生きよう 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月16日):アンゴラのクワンガリ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • トラウマからの解放と癒やし 菅野直基

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.