日本聖書協会主催「第1回聖書動画コンテスト」 全国から67作品 中高生や学生からの応募目立つ

2017年2月1日14時02分 記者 : 新庄れい麻 印刷
+日本聖書協会主催「第1回聖書動画コンテスト」 全国から67作品 中高生ら学生からの応募目立つ
「第1回聖書動画コンテスト」一般動画部門の結果発表・表彰式の様子=9日、ヤマハ銀座スタジオ(東京都中央区)で

日本聖書協会(東京都中央区)が、聖書から着想を得て作られた動画作品を2016年4月から10月にかけて募集した「第1回聖書動画コンテスト」の結果発表・表彰式「第1回聖書動画コンテスト・アワード」が9日、ヤマハ銀座スタジオ(同)で行われた。

このコンテストは、スマートフォンやパソコンなどで編集されたごく短い15~60秒の短い動画ファイルを対象とする「一般動画部門」、本格的編集が施された高品位で3分以下の動画ファイルを対象とする「クリエイティブ部門」が設けられ、同協会の初めての企画ながら、2部門合わせて計67作品が全国から寄せられた。

審査委員は、同協会の渡部信(まこと)総主事、プロデューサー・監督の齋藤一男氏(ロゴスフィルム)、イラストレーターの三輪義也氏(バイブル&ミニストリーズ)、伝道師の柳本伸良氏(日本基督教団渋谷教会)が務めた。

67作品の中からあらかじめ4人の審査員が選定した20のノミネート作品が会場で上映され、審査の最終的な結果発表と表彰が行われた。また、惜しくも審査員審査で選外となった7作品を対象に、当日の来場者全員で投票を行い、両部門1作品ずつ特別審査員賞を選出した。

聖書協会は世界146カ国に事務所があり、全世界で聖書の翻訳・出版・頒布に務めているが、2年前にポルトガル聖書協会に招かれ赴いた渡部信総主事が、そこでクリエイティブ聖書映像コンテスト「Biblia Moov」の表彰式に参加。特に若者たちが中心となって素晴らしい作品を作っているのを見た渡部総主事は、「時代は動画だ!」と心動かされたことが、今回日本でもこのコンテストを開催するきっかけとなった。

会場には、誰が入賞するのか知らされていないノミネート作品の制作者らが、どきどきわくわくした様子で集まったが、特にミッションスクールの中学、高校、大学生による作品が多数ノミネートされており、会場も教師に引率された学生たちの制服姿が目立った。

まず、一般動画部門のノミネート7作品が上映され、佳作3作品と最優秀作品賞が発表・表彰された。美しい写真や御言葉をBGMに合わせて映し出した作品や、イラストをアニメーション化して聖書のメッセージを表現した作品、身近な人物をスマートフォンで撮影したホームビデオのような作品など、どれも素朴で温かみのある動画ばかり。

日本聖書協会主催「第1回聖書動画コンテスト」 全国から67作品 中高生ら学生からの応募目立つ
音楽ゲストとして、バイオリニストの杉山優子さん、ピアニストの木下裕美さんが登壇し、映画「アナと雪の女王」から「Let it go」、映画「ミッション」から「ガブリエルのオーボエ」など3曲を演奏した。

その中でも特に会場の反応が大きかったのは、朝日に照らされた美しい宗谷丘陵で「主の御前でダビデは力の限り踊った」というシーンを再現した Haction!!!Project の「ダビデダンス踊ってみた」。力いっぱい一心不乱に踊る男性の姿が会場に笑いを起こし、佳作に選ばれた。北海道から駆けつけた出演者と撮影者は、「ちょっとふざけて作ったので、まさか評価されるとは思わず、光栄です」と至極恐縮した様子で表彰を受け、「ちょっとここで喜びの踊りはどうでしょう?」という審査員からの振りにも応じて、さらに会場を盛り上げた。

最優秀作品賞は、野村マリアさんの「主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる」。聖書を読みながら一歩ずつ前に進んでいく人々の姿を撮影したもので、横道にそれる人、まっすぐに歩き続ける人などを通して、人生の中での立ち直れないほどの挫折や、大きな成功を表現し、それでもいつも近くにいるイエス・キリストを忘れないことが自分の道を作る第一歩なのだというメッセージを伝える作品。審査員は「映像はずっと頭に残ることに良さがある。シンプルであるが故に、パッと見て印象に残ったのが非常に良かった」と評価。

野村さんは、青山学院大学の学生で、キリスト教学校教育同盟加盟校指定校推薦入学生「青山みどり会」のメンバー。「この動画は会のメンバーみんなで作って考えたのでとてもうれしい」と受賞の喜びをコメント。同会の友人である豊田美夢(みゆ)さんの作品「求めなさい。そうすれば、与えられる」も全くの偶然で佳作に選ばれていたこともあって、顧問の教員とともに「表彰状をどこに飾ろう」と喜び合った。

本格的な動画編集の技術が必要であるクリエイティブ部門では、作品賞3作品と優秀賞2作品、最優秀作品賞1作品が発表・表彰された。ミュージックビデオ風に編集された作品、ボーカロイドの楽曲をBGMに取り入れた作品など、一般動画部門以上に個性溢れる作品が出そろい、本職のカメラマンや映像プロデューサーなどによる作品もノミネートする中、ミッションスクールの中高生や教師による作品が受賞のほとんどを占める結果となったのが印象的だった。

フレッシュさに溢れたすがすがしい作品であるとして、作品賞のU-18賞が贈られたのは松蔭中学校・高等学校放送部による「アーメン!?」。日常的に礼拝が行われる同校だが、よく口にする「アーメン」という言葉にどのような意味があるのか知らない人が多く、その意味について調べたことを伝えるために、インタビュー映像などを取り入れたニュース番組風の動画に仕上げた。

作品賞の芸術賞が贈られたのは、関西学院高等部宗教部の阿部恵也さんと中岡尚哉さんの「footprints」。砂絵を影絵のように映し出すサンドアートの手法で、有名な詩「あしあと」を1つの物語のように描き出し、イエス・キリストの温かみを上手く表現したその芸術的センスが審査員から高く評価された。

日本聖書協会主催「第1回聖書動画コンテスト」 全国から67作品 中高生ら学生からの応募目立つ
クリエイティブ動画部門の結果発表・表彰式の様子

最優秀作品賞は、聖隷クリストファー高等学校放送部の作品「Love your neighbor」が受賞。同校の建学の精神である「自分のようにあなたの隣人を愛しなさい」という御言葉が、自分たちの日常生活の中でどのように生きているのか、「隣人を愛する」とはどういうことなのかを考え、オリジナルのショートストーリーとして学園ドラマ風にまとめた。

脚本がしっかりしていること、カメラワークのレベルが非常に高いこと、出演者の演技から感情の変化がよく伝わってくること、聖書の言葉についてどういう意味か深く考えて作られていることなどが評価され、審査員の全員一致で選ばれた。

一般部門でも、クリエイティブ部門でも、最優秀作品は学生による作品が選ばれ、次世代を強く意識する同協会の狙いが見事に当たった結果となった。入賞作品は全て、「第1回聖書動画コンテスト」専用ページで見ることができる。担当者は「SNSや教会のホームページなどで活用してもらえたら」と話す。

同協会は今年も2回目のコンテストを開催する予定で、昨年同様、4月から募集を開始する。詳細・問い合わせは、同協会(メール:info@bible.or.jp)まで。

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