ビル・ウィルソン東京セミナー開催「ごく普通の人が、神にあって偉大なことをなせる」 続けて沖縄・関西へ

2016年5月24日21時13分 記者 : 新庄れい麻 印刷
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時にユーモアを交えながら、時に涙を見せながら、力強くメッセージを語るビル・ウィルソン氏=21日、東京都港区の発明会館で

世界最大の教会学校を運営するキリスト教非営利団体「メトロ・ワールド・チャイルド」(本部:米ニューヨーク)の創立者で、主任牧師のビル・ウィルソン氏の来日講演会「仕える人AND遣わす人 ビル・ウィルソン・セミナー2016」が21日、東京都港区の発明会館で開催された。全2回の講演でウィルソン氏は、自身が実際に体験してきたことを通して、「ごく普通の人が、神にあって偉大なことをなせる」というメッセージを、繰り返し力強く語った。

ブルックリンに本部を置くメトロ・ワールド・チャイルドは、ニューヨークならびにフィリピン、ルーマニア、ケニアで教会学校を運営し、子どもたちに福音を伝えている。22日の日曜日には、合計で16万2千人の子どもたちが日曜学校に集まり、イエス・キリストの話を聞いたという。

子どもたちの多くは、危険で貧しい環境の中で生活している。同団体は、家庭訪問や里親支援を行い、将来子どもたちの人生がより良い方向に向かうよう助けることを使命とする、世界有数の教会学校だ。

ウィルソン氏は世界中で講演活動をする一方、現在でもその手でバスを運転して街中に出る。教会学校では子どもたちに救いと愛のメッセージを語り、防弾チョッキを着てスラム街に入って、日常的に発生する犯罪やギャングから子どもたちを引き離す。

氏いわく「日本では考えられないような、とんでもない環境」こそが、ウィルソン氏の生きている世界だ。「子どもたちの必要を満たすために、世界中のどこにでも出て行く」というウィルソン氏の熱意の源は、「私もそんな子どもの1人だった」ということにある。

12歳の時、ウィルソン氏は路上に捨てられた。「ここで待っていなさい」という母親の言葉を信じ、道端に座って3日間、飲まず食わずで帰りを待ち続けていた。通りかかったクリスチャンの男性が、ウィルソン氏に食べ物を与え、車に乗せて教会へと連れて行ってくれた。

路上にいた間、何百人もの人がウィルソン氏の前を通り過ぎ、何百台もの車が前を行き交ったが、目を留めて立ち止まってくれたのはその男性だけだった。だが、そのたった1人が行動を起こしたことで、ウィルソン氏の人生は全く変えられ、今では数えきれないほどの子どもたちが福音を聞くことができているのだ。

「ごく普通の人が、神にあって偉大なことをなせる」。自身の体験からそう力強く断言するウィルソン氏は、聖書にも国の行く末を変えた1人の女性が登場すると、旧約聖書からメッセージを語った。その女性はエホシェバ。北イスラエル王国のアハズヤ王の死後、その母アタルヤは、自分が女王になるために王位継承者を全員殺害する暴挙に出た。

誰もそれを止める者がない中で、勇気を出して幼いヨアシュを盗み隠したのがエホシェバだった。アタルヤが女王であり続けたならば、王国は完全に神から離れていってしまったに違いないところを、エホシェバの行動が国の未来を変えたのだった。

ウィルソン氏を救ったクリスチャン男性やエホシェバのように、ごく普通の人が、神にあって偉大なことをするためには、どうすればいいのか。まず第一に必要なのは、事態の緊急性に気が付くことだとウィルソン氏は話す。

4日間何も食べておらず、あまりの空腹にパンを一切れ盗んで、首を切られ殺害された子ども。夜の闇にまぎれて警察官に殺され、臓器を闇市場で売られて道端に投げ捨てられた子ども。実際に目撃した世界の子どもたちの写真を見せながら、「今やらなければ、取り返しのつかないことになる」状況があるとウィルソン氏は訴えた。

ビル・ウィルソン東京セミナー開催「ごく普通の人が、神にあって偉大なことをなせる」 続けて沖縄・関西へ
聴衆は、万代栄嗣氏(写真左)に導かれ、「私に緊急事態を見させ、勇気を与え、遣わしてください」と共に祈りをささげた。

第二に大切なのは、緊急事態を目にしたらどう反応するか。第三には、事態を変化させるための勇気を持つこと。そして第四に、行動すること。年齢や性別、能力は関係ない。本当に大切なことは神の霊が教えてくれる。神が成長させてくださり、変化を起こそうとしてくださっている。

だが「水の上は歩けない」という固定概念を抱いたままでは、奇跡は起こらない。神の霊が自分の中で確かに働いておられることを信じて「船から一歩踏み出す勇気を持ちましょう」とウィルソン氏は呼び掛けた。

ウィルソン氏自身も、近頃ウェールズ大学から博士号を贈られたり、南フロリダ大学で医学の勉強を始めるといったように、新しい挑戦を続けている。神様から示されたことは、どんな犠牲を払ってもとことんやる。それがウィルソン氏の変わらないスタイルだ。

「博士号をとる勉強では、フィリピンのゴミ捨て場で子どもたちを救う方法は教えてくれなかったが、博士号をとったことによってそれまで見向きもしなかった人が近づいてきてくれるようになった」と、にやりと笑ってみせた。

また1カ月前には、ケニアとソマリアの国境付近の難民キャンプでの活動も始まった。最初の週から教会学校を開き、何千人もの子どもたちが集まってきているという。難民キャンプに続く道の途中には、紛争を逃れて歩いて来た子どもたちが力尽きて途中で息絶え、白骨化しているのが多く目に留まるのだという。その話をするウィルソン氏は、言葉を詰まらせ、目をうるませていた。

「子どもたちに福音を伝え、教育し、成長させることが世界を変えていく一番の方法。子どもたちは、最初に拾い助けてくれた人のものになってしまう。クリスチャンこそが、子どもたちに手を差し伸べてほしい」と、メトロ・ワールド・チャイルドへの支援、特に里親制度への支援を強く呼び掛けた。

聴衆は、通訳として登壇した万代栄嗣氏(メトロ・ワールド・チャイルド・ジャパン代表、松山福音センター主任牧師)に導かれ、「私に緊急事態を見させ、勇気を与え、遣わしてください」と共に祈りをささげた。

ウィルソン氏のセミナーは26日に沖縄で、27、28日には関西で開催される。

詳細はこちら。参加申し込みは、メトロ・ワールド・チャイルド・ジャパン(電話:03・3561・0174、FAX:03・3561・0178、メール:metrojapan@mission.or.jp)まで。

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